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やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

お元気ですか。

暑かったり、涼しかったりと気温が定まらず体調管理も大変ですよね。

 

先日、ある打ち合わせの中で、私が「聴くことについて」いろいろと取り組んでいる旨をさらりとお話したところ、話し方についての指導をする際にも、まず受け取り方について話をするというお話を伺いました。

 

そう、やっぱり!そうなんですよね。

 

脳科学者の加藤俊徳先生が、ラジオを聴くことの効果についての研究を発表されましたが、ラジオを聴く習慣が脳の記憶や聴覚系の成長にとってもいいということ。

 

そうでしょ、そうでしょ。と嬉しくなりました!

 

聴くか聴かないかは、脳の働きにおいても大きな違いなんですよね。

 

先日本屋さんで話すことについての本を手にとってみたところ、そこにも受け取ること、聴くことがいかに重要であるかが書いてありました。

 

もっともっと、意識的にトレーニングしたり、聴けているか確認したりが必要であることの認識が広まればいいなあと思います。

 

私は4月から、「聴くトレ」コンテンツをYouTubeで配信していますので、ぜひのぞいてみてください。

「聴くトレ」で検索してもらえれば、ひっかかります。(*^^*)  

 

1~10回は、私が冒頭出たりしてしゃべっていますが、11回以降は、教材仕様になっています。

 

涼しげなのみものを!

 

オンラインのものがオフラインに切り替わるかなと思ったのもつかの間、梅雨入りして、やっぱりオンラインで・・・ということになりがちですね。

 

今日も、今後はオンラインでのミーティングも挟みながらという話題が出ました。

なかなか新しいものには抵抗があるものの、ようやくその話題が出せるようになったという感じでした。

 

オンラインでは、個々の発言をみんながじっくり聴くということになりがちなので、ちょっと隣の人に確認するというのが難しいかもしれませんね。

そこで、自分が分かった気になったり、話が先に進んでしまうと戻って確認しにくかったりが発生しがちです。

 

でも、オンラインでは、個々の発言をじっくりとみんなが聴くという環境であっても、意外と伝わっていないことが、多いなあというのを感じます。

話すほうもちょっと省略してしまったりすることがあるでしょうか。

その場で聴いてたよねと思っても、自分が思っていたことが、その意図通りに伝わっていない・・・

 

オンラインミーティングのシステム上の課題もいろいろとあるのですが、ここは、ひとつひとつを確認しながら、話を進めないと誤解が生じることがあるなと思います。

 

もちろん、オフラインでの会議でも、直接の口頭指示でも同様のことはあるのですが、つい一方的になりがちな今、ぜひとも本当の意味の双方向のやりとりを大切にしたいですね。

 

使っている言葉の意味も、意外と微妙にずれがあったりします。

 

同じ職場などの空間にいれば、流れで修正したり理解したりができることが、ひとつひとつ確かめていかないといけないということなのかもしれません。

 

家にいる時間が長くなっていますが、どのようにお過ごしでしょうか。

 

うちの近くではようやく本屋さんが営業を開始し、ちょっと心落ち着いてきました(*^^*)

 

ネットで本を買うのもいいけれど、本屋さんに行くと、思いがけなく本との出会いがあったりしますからね。

そして、ついつい買い込んでしまうのですが・・・(^^;)

 

今日は語彙の話。

 

語彙・・・というのは、言語を学習したり教えたりでないとなかなか出会わない言葉ですよね。

 

一般的には言葉とか単語として使われることが多いですが・・・これも日本語の難しさのひとつ。

 

よく、日本語は、覚える言葉の数が多くて大変だというのを読んだり、聞いたりします。

9割の意味の理解をしようと思うと英語なら3千ぐらいの単語でいいが、日本語だと1万語が必要とか。

 

でも、日常使っている言葉は、実はそれほど多くない。1000語もあれば、十分生活に必要な会話はカバーできてしまうんですよね。

 

同じ表現を繰り返し使っていますし、なんせ今は、「かわいい」「やばい」などなど、その言葉の守備範囲がとても広くなっていますよね。

 

だから、外国語として日本語を学ぶ人にとっても、最低限のコミュニケーションをとるまでは比較的簡単に到達できる言語なんです。

 

でもそこから、さらに上に行こうとすると、言葉の数が問題になってきて、語彙数が多い日本語はなかなか大変な言語ということになります。

 

それは、日本語を母語で使っている人も同じこと。意図的に言葉の数を増やさないと、日常のコミュニケーションでは、それほど言葉は増えていかないんですよね。

 

だから・・・やはりがんばって、新聞や本などで新しい言葉に出会わないと・・・ということになりますね。

 

言葉をたくさん持っていると、自分の気持ちや考えを伝える幅が広がります。

より正確に伝えることにもなるでしょう。

 

ぜひ言葉を増やしてみましょう。