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やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

先日、ある書類を受け取る時に見た光景!

 

係の人: 〇番をお持ちの方

受け取る人:(無言で寄って行く)

係の人: はい、これが〇と〇ですね。

受け取る人:(無言で受取り出て行く)

 

いやいや、なんか「はい」とか、「ありがとうございます」とかなんとか言ったらいいのに・・・

最初に申請?するときは、話していたと思うけど・・・

 

人はどんどん話さなくなるんですかね~

スーパーで買い物をするようになって、人が話す量が減ったというのを聞いたことがありますが、今は、支払うところが別の場所(少し移動したところ)のマシンに自分でお金を入れるようになっていたりして、本当に話さなくなった。

この前はあるパン屋さんでも、まさかの自分で会計方式になっていた。

もうお店の人とお金のやりとりすらしないようになるんでしょうか。

 

もっともっと話さなくなりますよね~これは店員さんも話さなくなりますね。

 

話さなくなると声は出にくくなるわけで、話すことが億劫になってきたりして、益々話さなくなってくる。

大丈夫か?

 

そして私が心配していることは、話す量が減ることよりも実は、人が聴いて理解する部分が少なくなり力が落ちていくこと!

居酒屋の注文だって、口頭で伝えずにパッドに入力で伝える時代。いろんな人のいろんな言い方に触れる機会が本当に少なくなってきますよね。

 

音声でのコミュニケーション・・・大切にしたいなあ~

 

 

 

日本語の使い方がおかしいというのは、多々あるにせよ、相手とのコミュニケーションが取れていればまだいい!

 

問題は、コミュニケーションが取れていない状況・・・

 

言葉のキャッチボールができていない現実!(-_-;)

 

これは今までリアルな会話(音声でキャッチボールをする)のが難しくて、書いてあげれば伝わる・・・と感じたところもありましたが・・・

 

最近は、いやいやメールでも、やりとりできていない・・・ということが多くなりました。

 

2つか3つ要件を書くと、1つについての返事は来るが、あとはスルーとか。

 

そもそも、聞きたい、確認したい返事が1つも来ないとか。

 

難しいですねえ、キャッチボールって。

 

キャッチボールが苦手な人は、キャッチボールできていないことの自覚もないから、とっても難しい。

 

皆さんの周りでそんなことないですか。

 

周りに情報が多く、置かれている状況によっては、言葉の受け取り方もかなり変わってきますよね。

 

だからこそ、大切に言葉のキャッチボールをしていかないと誤解も多くなると思うのです。

 

「言葉」を大事に、うまく、使いこなせるようにしていきたいですね。

 

新年度になり、新社会人のフレッシュな様子に自分の過去を思い出す方もいる時期でしょうか。

 

社会人なって、いろいろな方に挨拶をしたり、電話をとったり・・・相手に丁寧に言おうと思うとやたら敬語を使いすぎてしまうことも(*^_^*)

 

やはり難しいのは敬語・・・

 

でも実際には若手の新入社員の場合にはかちこちの敬語でなく、最低限の敬語で対応してもらったほうがなんだか親しみが湧くなあと思います。

 

「よろしくお願い申し上げます」もいいけれど、「よろしくお願いいたします」のほうが「はい、承知しましたよ」と受けられる気がする。

 

もちろん、相手や業界にもよるでしょうけれど、何でも丁寧ならいいということでもないですよね。

 

そして、「ご準備していただきたい」

 

「ご~する」は謙譲語、自分がする動作について言う敬語なんですよね。

準備するのは相手だから「ご準備して・・・」は、よろしくない。

 

たぶん「ご準備いただきたい」「準備していただきたい」というのと混同してしまっているんだと思うのです。

 

でも、多く耳にするようになるとそれが当たり前になってくるのが言葉の使い方ですよね。

 

今、外国の方に日本語の使い方を教えている先生方は、本当に大変だと思います。

私も、以前は日本語教師をしていましたが、その際にも多少そういうのはありましたが、今ほどではなかったです。

 

正しい日本語・・・とは、どうなっていくのでしょうか。