テツになる勇気。 -7ページ目

テツになる勇気。

テツってのはね、乗ってりゃいいってモンじゃない。撮ってりゃイイってもんでもない。スジって一人でニヤけていたら通報寸前w。
そう、テツってのは、語ってナンボなのよ(マジかっ

どうも、駅舎を見ると自然に涙腺がゆるむ系ブロガー、ヤッパくんです🚃

さてさて、おなじみ【勝手にランキングシリーズ】。
今回のテーマは、なかなか挑戦的。

「本当に何もない。だがそれがいい駅」

普通、駅の良さって、観光地があるとか、商業施設が充実してるとか、そういうので測りがちですよね。
でも今日は、真逆に振り切ります。
「何もない」という美学を讃えたい。

そして、そんな孤高の1位に選ばれたのがこちら!

馬喰町駅!!!(バクろう、バクろう、バクろっちょ〜)※勝手なテーマソング


■ 馬喰町駅とは?超ざっくり解説

場所は、JR総武快速線のど真ん中あたり。
「東京駅から近いのに誰も目指さない」という、謎ポジション。

しかも乗換え口はあるものの、
地上に出たらすぐ絶景!みたいなものは一切ない。

そう、
・ランドマーク無し
・観光地無し
・おしゃれカフェも目立たない
という、潔すぎる何もなさ。

だけど、それがいい。
それがたまらない。


■ 地上に出ると、そこは"都会の谷間"

改札を抜けて、エスカレーターを昇りきると…

待っているのは、大量の無機質なオフィスビル群

高層ビルじゃない、程よく古びた中層ビルが、きっちり並んでいるだけ。
道行く人も、ほぼスーツ。たまに荷物を抱えた業者さん。
観光客のキラキラした雰囲気なんて、一ミリもない。

だけど、その"殺風景"に、心がふっと軽くなるんですよ。
「何者でもなくていいんだよ」って、町全体が言ってくれてる気がして。

オフィス街の隙間を、無駄に歩く。
その行為自体が、なんだか癒やし。


■ ただ歩くだけで迷い込む、ディープ問屋街

そして、ビルとビルの狭い隙間をぬうように進むと…
突然、町がざわつき始める。

そう、ここ馬喰町は、
知る人ぞ知る「問屋街」なのだ。

小売店向けの服屋、カバン屋、ボタン屋、金具屋…。
一般人が見ても「???」な商品が、無造作に並んでいる。

たとえば、
・謎の白Tシャツ300枚セット
・リュックサック500個まとめ買い価格
・超マニアックな業務用スニーカー

こんな「誰が買うの?」みたいな商品たちが、平然とショーウィンドウを飾っている。
最高だ。完全にツボだ。

一周まわって、無性に欲しくなってくる。
「俺、今日からリュック500個背負って生きるわ」みたいな謎テンションが芽生える。


■ 観光地じゃないから、逆に"旅"っぽい

馬喰町の面白いところは、
「これを見ろ!」みたいな押しつけが一切ないところ。

観光地って、どうしても「名物!」「名所!」って感じで、見るべきものを提示してくるじゃないですか。
でもここは、違う。

「何もないけど、勝手に好きに歩きなよ」

って、まるで放し飼いにされる子犬みたいな自由さ。
それが、妙に旅っぽい。

ビルの隙間から顔を出す夕日、
古びた自転車屋のシャッター、
謎に味のあるコインランドリー。

そういう「誰も注目しない景色」を、自分の目で拾っていく感覚。
これが、馬喰町の醍醐味だと思うんです。


■ まとめ:「何もない駅」は、心のデトックススポットだった

馬喰町駅は、たしかに観光地でもないし、SNS映えもしない。
でも、それが逆に心に沁みる。

都会の真ん中で、
誰にも見られず、誰にも求められず、
ただぼんやりと歩く時間。

「何もない」を味わえるって、
たぶん今、一番贅沢なことなのかもしれない。


■ 次回予告!

さて、次の【勝手にランキングシリーズ】は、

「実は○○がすごい駅ランキング」

をやる予定。
地味だけど、驚きのポテンシャルを秘めた駅たちをピックアップしていくぞ!

それじゃ、また線路の向こう側で会おうぜ!

どうも、レールの音を子守唄にして育った系ブロガー、ヤッパくんです。

 

またまた始まりました【勝手にランキングシリーズ】。
今回のテーマは、なんとなくみんな気になっているけど、深掘りすると底なし沼にハマるやつ。

「下町のディープな空気が残ってる駅」

東京近郊には、下町っぽい顔をした駅はたくさんあります。
しかし「ガチで昭和からタイムスリップしてきた空気感」を体現してる駅は、そう多くない。

そんな中、堂々の第1位に輝いたのが……

京成立石駅!!!(ドンッ)


■ 京成立石駅とは何者か

京成押上線の、超地味な位置にいるこの駅。
正直、路線図だけ見たら「何があるの?」ってレベル。

でもね。
降りた瞬間、わかるんです。
「ここはただの駅じゃない」と。

駅前に広がるのは、昭和とビールと焼き鳥の香りがミックスされた、五感で感じるノスタルジー空間

どこかで鳴っている演歌、昭和のまま時が止まったような床屋の看板、
そして、昼間っから焼き鳥片手にビールをあおる地元のおじさんたち。

ようこそ、ここが"リアル昭和"です。


■ 飲み屋街は、もはや異世界転生レベル

改札を出てすぐ、"呑んべ横丁"という名の迷宮が広がっています。
正式名称ではないけど、地元民にも鉄道オタにも、そう呼ばれて親しまれている。

この呑んべ横丁、すごい。

・細い路地に飲み屋がギュウギュウに詰まってる
・扉がない、暖簾だけの店もザラ
・外から丸見えなのに、誰も気にしない(むしろ見られる前提)

たとえば、
1軒目で串焼き、
2軒目でモツ煮込み、
3軒目で謎の手作り餃子、
4軒目でなぜか寿司……
という、胃袋のキャパを破壊するハシゴコースがデフォルト。

しかも、どの店にも共通していることがひとつある。
「メニューがめちゃくちゃ安い」。

ビール中ジョッキが300円台とか、焼き鳥1本100円以下とか、経済破壊してない?ってレベル。
もはや価格設定が昭和から更新されていない。通貨単位ももしかしたら昭和かもしれない。


■ 人が、あたたかすぎる問題

初めての街、初めての飲み屋。普通ならちょっと緊張するものです。

でも立石では、そんな心配無用。
一歩店に入った瞬間、常連さんに絡まれます。(高確率)

「兄ちゃんどっから来たの?」
「立石初めて?じゃあこれ食べな!」
「写真撮るなら俺も写っとく?」

そんな感じで、あっという間に飲み仲間ができる。
知らないおじさんと肩組んでツーショット撮ってる自分に、3時間後にはびっくりするはず。

ここには「他人」とか「お客さん」とか、そういう境界線がほとんど存在しない。
誰もが自然に、立石という磁場に引き寄せられて、肩を並べて笑っている。

それが、この町の"ディープさ"の本質なんだと思う。


■ 街のディテールにも萌えろ

飲み屋だけじゃない。
立石のすごさは、町全体が「昭和のまま動いている」というところにある。

・寂れたパチンコ屋
・小さな文房具屋
・駄菓子屋(リアルで営業中)
・謎の雑貨屋(たぶん入ったら出られない)

町を歩くだけで、いちいち胸がギュッとなる。

特に、夕暮れ時。
駅のホームから見える赤く染まった空と、
商店街のぼんやり灯る裸電球。

まるで、映画のエンディングシーンみたいな風景が、なんの演出もなく、そこにある。


■ 総括:立石は人生のエネルギー補給所だ

今、都会はピカピカのタワマンが建ち並び、
スマホで何でもできる世の中になった。

でも、そんな効率主義の時代だからこそ、
「何も効率化されていない町」に惹かれるんだと思う。

立石には、忘れてた何かがある。
人との距離の近さとか、笑い合うだけで満たされる感覚とか、
肩肘張らない、本当に自由な時間。

だから僕は言いたい。

疲れたら、立石に行け。
昼から飲め。
知らないおじさんと乾杯しろ。
そしたら、たぶんちょっと元気になれるから。


■ さて、次の勝手にランキングは?

次回は

「迷子確定!ダンジョン系駅ランキング」

をやろうと思ってる。
(新宿か渋谷か…いや、意外なあの駅か!?)

それじゃ、また線路の向こうで会おうぜ!

町田駅とはどんな駅なのか?

東京都町田市にある「町田駅」。


一見すると、ただの乗り換え駅のようにも思われがちですが、その実態は日本でも屈指の利用者数を誇るハブ駅です。

小田急線とJR横浜線という2つの路線が交差するこの駅には、1日あたり40万人以上の人が行き交います。
この数字、ピンとこないかもしれませんが、比較するとその異常さがわかります。

例えば、東京を代表する繁華街・渋谷駅の乗降客数は、JR線単体で約30万人程度(※私鉄を含めるとさらに増えますが)。
また、地方都市で例えるなら、札幌市の中心・札幌駅ですら、1日の利用者数は約20万人前後です。

つまり、町田駅は、地方都市の中心駅2〜3個分の人が、たったひとつの駅に押し寄せていることになります。
にもかかわらず、重大事故やパニックが起きない——それが「町田駅の奇跡」と呼びたくなる理由なのです。


カオスの温床、それが町田駅

町田駅を歩けば、すぐにその特殊さを体感できます。
まず、小田急線とJR横浜線の乗り換えには、改札を出てから長い連絡通路を歩く必要があります。
同じ駅名を名乗りながら、**心理的には「別の駅」**と感じるレベルの距離感。
初めて訪れた人は、駅構内の案内図を見てもなお、どちらへ進めばいいのか迷うことが珍しくありません。

さらに、町田駅の出口は非常にバリエーション豊かです。
「北口」「南口」「中央口」に加え、知る人ぞ知る「原町田口」などが存在し、
間違った出口から出ると、目的地へのルートを見失ってしまうこともしばしば。
地上に出た瞬間、まったく見覚えのない景色に戸惑う——それも町田駅あるあるの一つです。

そのうえ、駅周辺は大型ショッピング施設や繁華街に囲まれており、通勤時間帯はもちろん、
土日や祝日にも絶え間なく人の流れが発生しています。
つまり、町田駅は「通勤」「通学」「ショッピング」「遊び」すべての人々が入り乱れる、超絶カオスな空間なのです。


それでも事故が起きない理由

では、なぜそんなカオスの中で、大きな事故やトラブルが起きないのでしょうか。

理由の一つは、地元利用者たちの「暗黙の了解」と「経験値」にあります。
町田駅を使い慣れた人たちは、絶えず周囲に目を配りながら歩いています。
わずかなタイミングで進路を譲ったり、自然な流れに身を任せたりと、
「譲り合い」と「流れを読む力」が異常に高いのです。

また、町田駅の駅員たちも、こうした混雑を長年経験しているプロフェッショナルです。
流れが滞りそうな場所を早めに察知してアナウンスを行ったり、
エスカレーターや改札口で混乱が起きそうな場合にはすぐに現場に出向いて誘導を行います。
この絶妙なバランス感覚が、事故の未然防止に大きく貢献しています。

言い換えれば、町田駅では、「利用者」と「運営側」が一体となって無言のチームプレイをしているのです。

 

さらに言い換えると、「一見さんお断り」でおいでやす。まさに東の京都。ん?

 


日常の中の奇跡を見逃さない

町田駅は、一見ただの混雑した駅にしか見えないかもしれません。
しかし、その裏には、数十万人の人間たちが、毎日毎日、互いを思いやりながら、
小さな奇跡を積み重ねている光景が広がっています。

カオスの中で、誰もが自然に呼吸を合わせ、流れを作り、次へ次へと進んでいく——
その姿は、まるでひとつの巨大な生命体のようでもあります。

町田駅は、鉄道ファンだけでなく、すべての人にとって、「都市生活の奇跡」を感じさせてくれる場所。
次に町田駅を訪れたときは、ぜひ立ち止まって、この奇跡のリズムを感じてみてください。