映画「エスター:ファースト・キル」を観た感想 | マリアンヌのブログ

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こんばんは。

 

昨日観た映画「エスター」の続編である、「エスター:ファースト・キル」を本日Amazonプライムの配信で観ましたので、その感想を書きたいと思います。

エスター:ファースト・キル」は前作「エスター」の前日譚を描いた作品で、物語の時系列としては「エスター0(ゼロ)」のような内容となっています。

 

 

 

なお、前作の感想記事は下記となります。

 

 

 

感想記事を書く前に注意点を。

 

前作「エスター」は上質なサスペンス・ホラーであり、ラストの大どんでん返しが衝撃的なことで有名な作品です。

シックス・センスに並ぶ名作といっても過言ではなく、私としてもおおいにお勧めしたい映画となっております。

 

今回私が観た「エスター:ファースト・キル」はその前作の続編なので、必然的に今回のこの感想記事もまた、前作のネタバレを多数含む内容となっています。

前作「エスター」をまだ観ていない方、またはこれから「エスター」を観ようかなと少しでも思われている方は、この先は絶対に読まずに今すぐこの感想記事を閉じることを強くお勧めいたします。

 

映画「エスター」はネタバレを知ってしまうと、面白さの99%が損なわれるといってもよいほどに結末重視の映画となっているからです。

 

上記のことをすべて踏まえた上で、この先の感想文を読み進めていただければ幸いです。

以下、前作「エスター」と、続編「エスター:ファースト・キル」のネタバレを多数含む内容となります。

 

 

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「エスター:ファースト・キル」を観た感想です。

映画としては十分に楽しめる内容ではあるものの、やはり前作が衝撃的な結末ありきの作品であったがゆえに、その結末を前提に描いた今作は、どちらかというと前作が好きな人のためのファンディスクに近いような作品となっています。

そのため、前作を知らない状態でいきなりこのファースト・キルを観るのはお勧めしません。

 

 

続編である今作のエスターも、前作と同じ俳優イザベル・ファーマンさんが演じていますびっくり

前作の撮影時はイザベルさんの実年齢が12歳ということもあって、少女の役を演じるのに全く違和感はありませんでしたが、今作の撮影時のイザベルさんは23歳になっており、当然のことながら立派な大人の女性へと成長しています。

 

CGや特殊メイクは一切使用しなかったそうですが、さすがに大人であるイザベルさんの身長だけはごまかすことができないため、低身長の子役を2人用意し、エスター役が3人という形で撮影が行われたそうです。

 

イザベルさん本人はもちろん、制作スタッフのその思い切った決断には感服しますが…

 

ただ、やはり実際に続編を観終わってみると、さすがに23歳のイザベルさんが10歳の少女を演じるのは無理があるように感じました驚き

まず、23歳になったイザベル・ファーマンさん自体が童顔じゃないんですよね。

成長にともなってアゴや目鼻立ちなどがシャープになっており、どうみても大人の女性の顔にしか見えませんでした(^-^;)

 

ただ、そのあたりは舞台と一緒で、「あくまで、エスターとしての人物像を役者として演じているだけ」と割り切ることで、最初の違和感もすぐに無くすことができました(あくまで私個人での話です)

正直、エスターを演じることができるのはイザベル・ファーマンさん以外に考えられないとも思いますしねニコニコ

 

 

映画の内容ですが、エスターは最初から前作のような狂気性をまとっていたわけではなく、もともとは少女のふりをして一般家庭に潜入し、頃合いを見計らって貴金属や現金を盗んで姿をくらますという、いわゆるコソ泥なだけでした。姿をくらます過程で潜入先の住人を傷つけることはあっても、殺害まではしませんでした。

 

しかし今作で潜入したエスターは、優しくしてくれたパパに恋心を抱いてしまい(まぁ中身は31歳の成人女性ですからね)、いつもより長くその家庭内に滞在することを決断してしまいます。

そして運悪く、その家庭の母親と息子がサイコパス気質の異常者であり、なんとエスターが異常な親子に命を狙われるという、前作とは逆のパターンになってしまいました驚き

 

この展開には私も驚きました。

「テキサス・チェーンソー・ビギニング」のレザー・フェイスのように、エスターもまた最初から一貫した連続殺人鬼なのかと思っていましたが、彼女が連続殺人鬼になったのにはちゃんとした理由があったんですね。

 

とはいえ、エスターが最初はまともだったのかというとそうでもなく、エスターはエスターで、精神病院にいた頃から異常者であったことに変わりはありませんでした汗

実際、エスターは今作の異常家庭に潜入するよりも前に、アナという女性を映画の冒頭で殺害していますからね無気力

 

エスターの狂気を堪能する映画かと思いきや、まさか観ながら「頑張れエスター!」と彼女のほうを応援することになろうとは思ってもいませんでした驚き

最終的にはエスターは異常親子を返り討ちにし、好きだったパパも殺害して(正体がバレて失恋したため)、立派な連続殺人鬼へと変貌したのでした。

 

 

エスターは、いわゆる快楽系の殺人鬼に該当するのですが、他の映画における快楽系の殺人鬼であるイットのペニーワイズエルム街の悪夢のフレディチャイルド・プレイのチャッキーなどとは大きく異なる点があります。

 

それは、エスターが感情の起伏にあふれ、適度に欠点のある殺人鬼であるという点です。

もっとザックリ言ってしまうと、ちょっとドジな殺人鬼なんですにっこり汗

 

前作のときもそうでしたが、凶行に至るまでの計画性に穴があって証拠を残してしまったり、相手に不自然な点を気付かれてしまったりといったミスをすることが結構あります。その際のエスターは取り乱したり、焦って表情を崩したりと、じつに人間らしい仕草を見せてくれます。

怒った表情、困った表情、錯乱する表情など、多彩な一面を見せてくれるんですよ。

 

映画内では「頭脳明晰」「一流の詐欺師」と言われたりしていますが、決して完璧なスーパー殺人鬼ではないという点が、かえってエスターにしかない魅力につながってるのだと私は感じました照れ

なんかこう、殺人鬼なのに庶民的な親近感があるんですよね。

 

続編である今作でも、やっぱりエスターはいくつかミスをして、その隙を異常親子に突かれる形でピンチに陥ってしまいます。

でもそこは主人公補正で、最後はやっぱりエスターが勝利するわけですが(^-^;)

 

前作ほどのインパクトはないものの、ファンディスクとしては十分に満足のいく内容であり、私としては1作目の「エスター」と、2作目の「エスター:ファーストキル」を是非とも2本セットでお勧めしたいですねニコニコ

 

 

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上記の感想をもって、映画「エスター:ファーストキル」を観た総評価は、とても面白い映画となりますニコニコ

 

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

では、また!