こんにちは。
今朝、Amazonプライムにて映画「テリファー」を観ました。
テリファーは2016年公開の洋画ホラーであり、「あまりに怖すぎる」「怖すぎて気絶する人、嘔吐する人が続出」「いままで観たホラー映画の中で一番怖い」「全米が恐怖した」と話題になり、日本でも“注目のホラー映画”としてニュースで取り上げられたほどでした。
今回、Amazonプライムにてこの映画が配信されておりましたので、この機会に観てみることにしました。
感想文も書いていこうと思います。
※注意※
これより先は映画のネタバレを多数含みます。
まだ観ていない方はご注意ください。
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結論から先に申し上げますと、とんでもない駄作だと感じました
評価を点数で表すと、100点満点中10点ぐらいの内容です
まず、演出のすべてがチープすぎる
もうホントに、これに尽きます。
映画の内容としては、ピエロの姿をした異常な殺人鬼が登場人物達を無差別に殺害していくという、いわばホラーとして王道な内容なのですが、殺人鬼であるピエロの演技が下手すぎて非常に残念な出来となっておりました
“頑張って狂気のピエロを演じてます!”感は出てくるのですが、肝心の殺人鬼の演技・演出がまるで高校生の学芸会レベルであり、変質者がそれっぽい衣装を着て殺人鬼ごっこをしているようにしか見えません。
テリファーのピエロに似た殺人鬼(快楽系の異常者)といえば、イットのペニーワイズや、エルム街の悪夢のフレディ、チャイルド・プレイのチャッキーなどが該当しますが、これらの殺人鬼達はそのどれもが個性溢れるアイデンティティーを持ち、恐怖演出も緩急を絶妙に織り交ぜた一級品のものでした。
しかし、テリファーのピエロ(正式名はアート・ザ・クラウンというらしい)は、大げさに”ほらほら、異常ですよ~”と言わんばかりにただドタバタと暴れてるだけであり、そこに殺人鬼としての魅力を全く感じないんですよね。観ているこっちが恥ずかしくなってくるぐらいに大根演技なんです。
残念な点は殺人鬼の演技だけにとどまりません。
ホラー映画の王道通り、登場人物達が殺人鬼ピエロに次々と殺害されていくわけですが、その殺人シーンの演出がとにかくお粗末。
殺害された登場人物の姿がアップで映るシーンがあるのですが、どうみても血糊(ちのり)を付けたマネキンにしか見えません。
死体の皮膚の質感だとか、そういうのが明らかに低予算によるものだとわかります
映画という創作物なので死体が作り物なのは当然ではありますが、それを考慮したとしても、あまりにも死体の造形に関する出来栄えがひどすぎるんですよね
ストーリーも褒められたものではありません。
名作といわれるホラー映画は、起承転結がしっかりとしており、ストーリー進行にもメリハリがあって観る者を飽きさせない工夫がされています。
しかし、テリファーはそういった工夫が全く見られず、起承転結のバランスもメチャクチャで、殺人鬼の行動も非常に単調なものになっており、どこを切っても同じ感想しか湧かない金太郎飴のような映画になってしまっています。
本当に、ただ殺人鬼が暴れて、ただ登場人物達が逃げて「ギャーッ!」と普通に叫びながら犠牲になるだけの、ものすごく退屈で眠くなる内容となっています
ラストのオチに関しても、”死んだと思っていた殺人鬼が、じつは生きていました~!”という、過去にさんざん使い古されて手垢が付きまくったド定番プロットになっており、お約束通りに検視官が殺人鬼の餌食になって映画は終わります。
最初の1秒から最後の1秒まで何のひねりも無く、ドキドキ・ワクワク感の欠片も無い、まさに駄作としかいえないホラー映画だと私は感じました。
正直、このレベルの映画が何故これほどまでに注目されていたのか、本当に謎なんですよね。
そう思ってAmazonの評価レビューを確認したところ、評価の平均点数が星3つと微妙な結果になっており、レビュアー達のレビュー文も賛否両論となっておりました。まぁ、そりゃそうですよね
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以上の感想をもって、映画「テリファー」の最終評価は、つまらない駄作映画となります
ただ、映画の感想は人それぞれですので、この映画を絶賛する人の気持ちも私は尊重しますし、その意見も否定はしません。
同じホラー映画好きでも、好みというものがありますからね。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
では、また!