金沢無形民俗文化財「加賀獅子」 | 金沢徒然日記

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日々金沢中を徘徊している暇人ぱんだが、つれづれなるままに加賀百万石の文化都市、金沢のことを書き綴ったブログ。金沢の観光スポット、神社仏閣、文化施設を深く深く掘り下げて紹介していきます。

獅子舞(´Д` )
獅子頭を被って舞う神事的な民俗芸能でございます。

金沢の獅子舞は「加賀獅子」と呼ばれ、巨大な獅子頭と胴体の蚊帳から成ります。
また、棒ふりと呼ばれる演者が、棒や太刀などの武具をとって獅子に戦いを挑み、最後に獅子を討ち取るのが特徴です。
このため金沢の獅子舞は「殺し獅子」とも呼ばれています。

現在の形態の獅子舞が金沢で行われるようになった起源は定かではないようですが、江戸時代後期になって激増したようです。
庶民の手による誇るべき郷土芸能であり、金沢市の無形民俗文化財に指定されています。


【加賀獅子獅子頭展示会】
場所:石川県金沢市金沢駅構内
撮影年:2021

獅子頭の多くは桐材で、白木の他に漆塗りで金箔を施したものや、皮・羅紗を張り付けしたものなどがあります。
主な制作地は金沢・越中国井波(現在の富山県南砺市)、そして近年は白山市鶴来町でも作られています。
獅子の胴体である蚊帳は、牡丹や獣毛の模様などが描かれて、巨大な麻布で作られています。
笛や太鼓の奏者が中に入り、お囃子を奏でることもあります。

棒ふりは、シャンガンという毛頭を被り、刺子じゅばんに裁付袴・白足袋という姿で、棒や太刀などの執り物を持って獅子に立ち向かいます。
棒ふりの二大流派が土方流と半兵衛流で、土方流は主に浅野川以北で広まり、半兵衛流は主として犀川以南で広まりました。
加賀獅子の最盛期には、約40もの棒ふりの流派があったとされています。

近年、加賀獅子は金沢市の中心部では少なくなりましたが、昭和四十年に金沢市の無形民俗文化財に指定されて以来、各町内会の保存会や加賀獅子保存協会が中心となって復興が図られ、春や秋の祭りはもちろん、金沢を代表する行事である百万石まつりでも披露されるようになり、その勇姿を楽しむことができます。

ぱんだが初めて加賀獅子を見たのも百万石まつりでして、以来その勇壮さに惚れ込み、興味を持っておりました。
見ごたえあるんですよ(´Д` )
獅子頭は立派だし、棒ふりの演技も勇ましいし、お囃子はもともと好きですからね。
子供たちが演っていることもあって、懸命な姿が微笑ましいです。
機会があったらぜひご覧ください。

参考:加賀獅子保存協会のパンフレット
金沢市公式ホームページ「加賀獅子」