加賀百万石の城下町・金沢を日々紹介している私ぱんだ。すでに何度かブログで述べているように、実は静岡の出身である。
普段は加賀藩前田家の居城・金沢城の紹介に余念がないが、たまには地元のお城も紹介しようかと思い、静岡県浜松市にある浜松城に行ってきた。
いきなり天守閣から載せてみた。
くれぐれも「天守閣ちっさ!え!?ちっちゃくない!?これ実は櫓か何かじゃない!?」とか不謹慎なことを考えないように!
こちらの浜松城、畏れ多くも江戸幕府を開いた初代将軍・徳川家康公が29歳から17年間も在城していたお城である。
後には、この浜松城主になることが幕閣への登竜門とさえ言われていたとされており、別名出世城と呼ばれる。
天守閣は三層四階構造で、昭和三十三年の再建である。
ちなみに、思い切り大河ドラマ「井伊直虎」に便乗した顔出し看板があった。
中央に女領主・井伊直虎が甲冑姿で勇ましく立ち、左隣に直虎の養子で徳川四天王の一人に数えられる井伊直政が立っている。
そして右隣にはかつてこの浜松城の城主であり、後には征夷大将軍まで出世した徳川家康公がちょこんと座っている。
なんかこう、三人の位置どりがおかしい気がするのだが、まあよいだろう。
石垣が見事である。
現存する石垣は築城当時のもので、野面積み(古式穴太衆(あのう)積技法)と言われ、野戦城に相応しく荒削りの岩で頑丈に構築されている。
浜松城の中枢にあたる天守曲輪の入り口に立つ。
明治六年に解体されたが、浜松市により、櫓が載る建物である天守門の再建が行われ、平成二十五年から二十六年にかけて現位置に復元された。
堂々とした立派な門である。
かつての浜松城主であり、のちに江戸幕府初代将軍となった徳川家康の若き日のお姿である。
天守門・天守閣の東側、本丸の位置にそびえ立っている。
右手に持っているのは「勝草」と呼ばれる羊歯である。決してブーメランを構えて来城者を威嚇しているわけではない。
この銅像は、昭和五十六年に「徳川家康公若き日の銅像建設委員会」によって建てられたものだ。
浜松城内には、滝・四阿・池などを見て回る深山式回遊型の日本庭園がある。こちらはその庭園内の滝だ。
浜松城日本庭園。
左上に四阿が見える。緑の中を流れる清流が美しい。
浜松城日本庭園の滑滝。
斜面を滑り落ちる形の滝だ。
浜松城日本庭園。
滑滝の前には石橋が、池の中には島が配されている。情趣あふれる庭園だ。
浜松城日本庭園の通路。
京都を思わせる雅な空間である。
ちなみに、浜松城公園の一角にある「松韻亭」ではお抹茶とお茶菓子をいただける。こちらの庭園も素敵である。興味のある方は調べてみてほしい。
以上、浜松城について紹介した。天守閣自体は小さいが、日本庭園まで含めると見所の多いスポットである。浜松市に行くことがあれば、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
参考:浜松城公園のホームページ
https://www.entetsuassist-dms.com/hamamatsu-jyo/map/