みなさんこんにちは。
そろそろ手術終了から48時間になります。
実はこの48時間というのは移植手術において重要です。
毛髪を移植して48時間が経つと周りから毛細血管が新しくつながり(血管新生)、
毛根・毛包の細胞に血液が流れるようになり、移植した毛髪が生着するわけです。
48時間までは体液や血の成分(血漿)を介して栄養や酸素が供給されるのですが、それはまたの機会に。
そんなわけで移植後48時間を経過して移植部の細胞としっかり接している毛包はほぼ生着するといっても過言ではありません。
ホールスリットやチョイ式植毛で植毛した場合、48時間前後に毛包組織が乾燥して脱落することがありますが、
血管新生が上手くいかずに細胞が死んで乾燥し、脱落したということです。
ラインスリットなだけに頭皮と移植毛組織が密着しているので、生着率も上がるのではないかと思われます。
ちなみに、今日(手術2日目)の移植部のマイクロスコープ写真です。
根元がピンク色の毛は移植毛のはずですが、もうスリットがほとんど見えません。
自分でも信じがたいのですが、もうラインスリットが治癒して閉鎖しているのではないかと思われます。
(先ほどの投稿で出した1日目のマイクロスコープ写真では、まだスリットが見えていました)
こうなってしまうと、マイクロセッシ(ピンセット)で移植毛を引っこ抜かない限りは脱落しようがないので
もう一安心と言えるかもしれません。
今思えば2~3個ホールスリット移植もしておいて比較すればよかったのかもしれませんが、後の祭りです。
いずれにしても、ラインスリットがいかにダメージが少なく、かつ早く治癒する事を示すことができたかと思います。
また経過を報告していきますので、よろしければお付き合いください。
〇東京メモリアルクリニック
自分が院長を務める、実際に植毛手術を受けたクリニックです。
28年前からAGA治療を行っている、由緒正しいクリニックです。
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〇長井正寿 医師ブログ
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日本で唯一のアメリカ毛髪外科学会専門医試験官でもあります。
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