新しい動画で便秘を解説し、
「血が出てもいい」
「嫌がって泣いてもやる」との主旨発言されていました。
コメント欄が承認制となっているようで、危ないと看護師さんが指摘したコメントも反映されていません。→翌日表示されました。→3日後消えました。
看護師さんの許可を得てこちらに転載しました。ぜひご一読ください。
赤ちゃんの体に結果影響がなかったとしても、知らず実行して後悔の念に苛まれる親御さんがいませんように。
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これは出る!とママさんたちに人気の動画です。
赤ちゃんへの綿棒浣腸。
実際によく出るのですが、危ない方法でもあります。
大人綿棒の半分ほども真っ直ぐ挿すので、向きを間違えたり赤ちゃんが急に動いたりしたら、当然腸管を傷付けます。この点をちゃんと伝えていません。
一般的な指導を「やりかたちゃうねん」とか「そりゃでえへんわ」と否定するのも残念です。
なお、潤滑におすすめされているばぶばぶの保湿剤マシュマロは、400ml¥12,925(税込)。
綿棒浣腸は薬局の白色ワセリンでも十分です。500gジャーでも1,500円くらいです。
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2021/10/12追記。
Twitterで綿棒浣腸が話題に上っていましたので、ネットで見られる他の綿棒浣腸情報を並べてみます。
入れる長さは綿体+少し、2cm程度。
「両足を押さえて」「ゆっくり回す」赤ちゃん模型を使い、動画で解説されています。
足をしっかり押さえること。粘膜を傷つける恐れがあると明記されています。
出血時、翌日まで止まらない時は受診するようにとの目安も。
文字だけの情報ですが、最初は肛門を広げるように動かす、便秘気味のでにくい赤ちゃんであれば先端まで入れる、それでも出ない時は綿棒の半分まで大丈夫と順を追って解説されています。
赤ちゃんぬいぐるみ?写真で解説。
足をしっかり固定する。入れる目安は、慣れるまで1cm。
慣れるまでは大人用綿棒、慣れたら赤ちゃん綿棒でも可とする説はどうやら少数派。
入れる長さは大人の小指第2関節までが目安。
2023/06/03追記。
綿体部分、1.5㎝が目安。便秘かどうかのチェックポイントも。
↓すくすく子育て記事から画像を拾いました。
記事により入れる長さの目安はばらつきがありますが、一番長くて「綿棒半分」「大人の小指第2関節まで」。腸が曲がる、その壁に突き当たらない長さ、ということのようです。
しかし赤ちゃんの月齢、体格、姿勢や入れる角度で綿棒の当たり方はかなり変わりそう。
「2cm」「1cm」「綿体だけ」「入口だけ」は、傷つけるリスクが少ない安全な指導だと思います。
12人産んじゃった助産師さんの動画コメント欄への反応は、たまに行われる削除のみ。コメント返しはありません。
ドバーッッと出た!の喜びの声に混じる
「間違ったやり方を教えられてた」
「血が出て病院で叱られた」
「嫌がって泣き、抵抗があって入らない、躊躇せず入れていいんだろうか」
こんなコメントも、返信することなくそのままです。
動画1000本は素晴らしいですが、多少回数を減らしても、誤解を招く表現は修正し、危険につながる声には応える時間を作っていただきたい。
と思います。
12人産んじゃった助産師さんの綿棒浣腸動画は既に拡散が拡散を呼んでクチコミでも広まり、元の動画をどうにかしなければ、「こういう危険もあるからここは守ってね」という注意喚起すら届かないところに来ています。
1000本突破動画の助産師さんの言葉を紹介しておきますね。
2000本に向けての課題かな。
自分の発言に責任を持つ。
無責任にただ喋ったらいいって事じゃなくって
やっぱ発言する事一つ一つにはちゃんとエビデンスっていうもの
医学的な事は特にです
HISAKO式綿棒浣腸について
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小児科先生の綿棒浣腸情報を並べました
・何を守るのか。企業姿勢を考える。
看護師さんという方の動画へのコメントと、それが消えた顛末。
HISAKO式綿棒浣腸はどう危ないのか考察。