『聞く力-心をひらく35のヒント』は次の三部構成です。
Ⅰ 聞き上手
Ⅱ 聞く醍醐味
Ⅲ 話しやすい聞き方
これまでは Ⅰ 聞き上手 を見てきましたが、今回から Ⅱ 聞く醍醐味 です。
中国語では、
一 、 何谓 善于 倾听
yī 、 héwèi shànyú qīngtīng
二 、 倾听 的 乐趣
èr 、 qīngtīng de lèqù
三 、 容易 交谈 的 倾听术
sān 、 róngyi jiāotán de qīngtīngshù
◎ 倾听 qīngtīng
[listen attentively to] 认真地听取
◎ 乐趣 lèqù
[delight;joy;pleasure; sth. one enjoys] 使人感到快乐的情趣
“乐趣”はWeblio 白水社 中国語辞典に以下の説明があります。
乐趣 ピンイン lèqù
名詞 (生活・仕事・学習の中で感じる感覚)喜び,楽しみ,楽しさ.
「醍醐味」ってどういう意味なのでしょう?
私の住む京都市山科区の南、伏見区に醍醐寺があります。
そうです。豊臣秀吉の「醍醐の花見」の醍醐寺です。
そんな関係もあって、この機会に調べてみました。
コトバンク デジタル 大辞泉では次の説明でした。
だいご‐み【×醍×醐味】
1 仏語。仏陀の、最上で真実の教え。
2 物事の本当のおもしろさ。深い味わい。「読書の醍醐味を味わう」
同じくコトバンク 大辞林 第三版では、
だいごみ【醍醐味】
① 醍醐の味。美味の最上のものとされ、仏の教法の形容とする。
② すばらしい味わいの食物。 「粟あわの飯とは日本一の-/浄瑠璃・最明寺殿」
③ ほんとうの面白さ。深い味わい。神髄。 「釣りの-を味わう」
さらにコトバンクの日本大百科全書(ニッポニカ)では、
醍醐味 だいごみ
「最高の美味」を意味する仏教用語。
牛乳製品を発酵の段階にしたがって五つ(乳(にゅう)、酪(らく)、生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)、醍醐)に分け、それら五つの味を五味(ごみ)といい、あとのものほど美味であるとする。五味は教義や経典の深浅の説明に用いられ、最高のもの(たとえば『涅槃経(ねはんぎょう)』)が醍醐味に例えられる。
サンスクリット語でサルピル・マンダsarpir maaというが、乳酸飲料「カルピス」はこのsarpir(サルピスsarpis)をもじった商標である。すばらしい体験をすることを「醍醐味を味わう」という。[定方 晟]
「醍醐味」とは「本当の面白さ」「深い味わい」のようです。
Weblioで「醍醐味」を調べると“妙味”“乐趣”と出ていて、例文では次の例文が紹介されています。
工作的乐趣
仕事の醍醐味 - 中国語会話例文集
与孩子的关系是人生的乐趣。
子供との繋がりは人生の醍醐味である。 - 中国語会話例文集
「醍醐味」のような日本語表現が“乐趣”という中国語表現では十分に伝えきれていないと思ったのですが、どうやら、
「醍醐味」=“乐趣”
と変換するのが普通のようです。
(醍醐寺 フォトギャラリー 冬 より)