カレー探偵、やみちゃん です。
インド・タイ王国 遠征 2024 新春
第2章 ムンバイ 編
#012 Chhatrapati Shivaji Maharaj Terminus (CST)
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅
略してCST(またはCSMT)駅。
旧名はヴィクトリア駅。
長ったらしい現在の名前は、17世紀のマラーター王国の王、チャトラパティ・シヴァージー (Chhatrapati Shivaji) にちなんだもの。
メガ・ビジネス・シティであるムンバイの中央駅にして、建物自体が世界遺産に指定されています。
プラットフォームは18あり、ここからなら鉄道でインド全土に行くことが出来るんです。
外観はヴェネツィア・ゴシック建築様式で、壮麗で豪奢な建築物なのですが、内部は鉄骨むきだしでファクトリー感もありますね。
”撮り鉄”活動するもよし、
”乗り鉄”活動するもよし。
私もマハーラーシュトラ州の古都プネーまでプチ遠征しようかなとも思いましたが、スケジュール的に今回は転進。
またいつかのんびり鉄道旅もしてみたいものです。
#013 クロフォード市場
続いて宿舎の近くにあるムンバイ最大の古いマーケット「クロフォード市場」へ。
デリーしかり、コルカタしかり、大きな街にはたいていこのようなマーケットがありますが、例にもれずここクロフォード市場でも自称「案内人」という、親切そうな雰囲気を漂わせた”怪しいおじさん”が近づいてきました。
やみ「ガイドは要らない、お金も出せないよ」
と先制パンチで断ったものの、向こうもなかなかのヤリ手。
「ワタシはガイドでもないしお金もいらない、親切心で市場の案内をするだけだから。ほら、認証バッヂも持ってるでしょ」と食い下がってなかなか離れようとしてくれません。
結局、頼んでもないのに、ずっと前を歩き、付近の解説を始めるので、もうめんどくさくなってそのまま話を聞いていました。
インコにワンちゃん、、
ウサギにモルモット、、
ニャンコに鳩、、
(・・まさか、ムンバイ人はこれらを”カレー”に??)
そう思っているんじゃないかと察したのか、自称・案内人のおじさんが「ああ、これは”ペット”だよ、食べるためのものじゃないよ」と解説。ぶわ。
さすがは洗練された大都会・ムンバイです。
そのうち、おじさんに「スパイスでも欲しいなあ」、なんてリクエストをしてみたり。
気が付いたらおじさんの仲間らしきお店に案内されておりました。ぶわ。
もし、このお店「Spice King」がおじさんの仲間の店だとしても、高かったら買わなければいいだけです。
案の定、お店とおじさんが一緒になって高価な「カシミリ・サフラン」を激推ししてきましたが、値段を訊いたら1個350ルピーとのことで、日本でのサフランの高さを考えたらむしろ安いじゃないですか。
#014 Steel Market で、、
(案外、このおじさんは良心的なお店に案内してくれてる? 真面目な案内人かも?)
そう思って警戒心が弱まったところで、
やみ「次は食器などを見たいんだけど」
とリクエストしたところ、少し離れた場所にある食器屋さん「BOMBAY STEEL」に案内してくれました。
しばらく物色して、結局、この店では11個の食器を買ったのですが、、思ったほど安くもなく。
なんだ、これなら日本で買えば荷物にもならないし、わざわざここで買う必要はないじゃんと軽く後悔もしつつ。
でも、なんだか何も買わないで退出するのも申し訳ない雰囲気だったこともあり。ぶわ。
とりあえず、もう自称・案内人のおじさんとはお別れして、昼めしを食べに行こうと思ったので、おじさんにその旨を伝えると、
おじさん「そうか、じゃあ、これで。ところで、お礼のカネをください」
やみ「えっ、ガイドは要らない、お金も渡さないって最初に言ったでしょ。親切で案内してくれたんじゃなかったの?」
おじさん「そうだよ、だから、いま求めているのはガイド料ではなくて、”バクシーシ”(お恵み、心づけ)だよ」
あーー、そうきたかーーー!!
手を変え、品を変え、巧みな話術と方法でいろいろやりおるわい!!
もうめんどくさくなって100ルピーのバクシーシとやらを恵んであげましたとさ。ぶわ。
しかも、おじさんと別れた後に、辺りにたくさんある別の食器屋で似たような買い物をしたところ、、ちゃんと重量を計って(金属としての価格で)販売してくれました。
なんと、おじさんが紹介してくれた先の店の1/3の価格で買えましたわ。ぶわぶわ。
おそらく、あの店は本来の価格の3倍の値段で売りつけ、紹介料としておじさんに1/3のキックバックを渡していたのでしょうね。遠い目。
この騙されパターンは初めて。
勉強になりました!!
#015 B Bhagat Tarachand
クロフォード市場とSteel Marketの間ぐらいの場所に、地元の人人に大人気のベジ店があるというので調査することにしました。
人気がありすぎて、のれん分けやらをしまくった結果、類似の名前の店が辺りに何軒もあるのですが、今回のお店が本家らしいです。
一番人気はターリーですが、メニューにはジャイナ教徒向けのターリーも併記されていましたよ。
(※根菜類を使わない)
私は普通の「ターリー」と、「アルメティー」をオーダー。
アルメティー
見よ!
これがガチなアルメティーだ!
フレッシュメティがガン入り!
フレッシュメティがじゃがいもと同じ位の量入ってます。
メティのほろ苦さと甘さがいいね。
口どけが良いね。
この香り!
この風味!
このじゃがいものホクホク感!
こんなに素晴らしい料理なのに、ここまでのものは日本じゃ新潟県新発田市の「インダス」ぐらいでしか見かけないけれど、現地ではごくありふれた料理なんですよね。
ダルフライはマスタードシードの香り、上品。
辛みとオイルのバランス良し。
パニールは、ねっとり、しっとり。
ミックス野菜は普通。
たしかにターリーは素晴らしいし、特にダルフライは秀逸でしたが、アルメティの破壊力が凄すぎました。
チャパティはギトギトでしたー。
お会計は、こちらになりまーす。
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
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※今回の遠征記(ムンバイ、ゴア、バンコク)のもくじはこちら
※アムリトサル、ラホール、グジュランワーラー、ペシャワールの遠征記2023はこちら
※デリー、カトマンズ、コルカタ、バラナシの遠征記2020はこちら
※シンガポール、チェンナイ、マドゥライ、コーチの遠征記2019はこちら
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