カレー探偵、やみちゃん です。
02 ゼロニイに掲載されました
◆お知らせ
毎月第四木曜日に北日本新聞と一緒に配達される「02 ゼロニイ」の7月号が、6月22日に252,000部発行されました。
"富山で食べる世界のカレー"特集ということで、老舗の名店から最近話題のあのお店まで幅広く紹介されています。
私(カレー探偵やみちゃん)も「イミズスタン」についてインタビューを受け、2ページにわたり掲載していただきました。
ぜひご一読下さい。
これを読んだ多くの皆さんに「イミズスタン」を知っていただくことで、今後ますます富山県が"カレーの聖地"として発展していくことを願っています。
※記事はweb版でも公開されました。
ぜひご一読ください!
↓
イミズスタンがあるじゃないか!【特集】ワールドカレー in TOYAMA⑤カレー探偵やみちゃん(射水市在住)に聞く https://webun.jp/articles/-/430580
或る日のHAMZA
かつて、イミズスタンの東に、当時で日本一のパキスタン料理店がありました。
その名もハムザ・レストラン。
現在、愛知県弥富市の国際村やカシミール射水で大人気のスターシェフ、”カラチの虎”ことメガネ兄貴(ムハンマド・カムラン)と、パキスタン北部バルティスタンからやってきた”大統領のシェフ”こと獅子王アリ(グラム・アリ)(※2021年逝去)が、ツートップで在席するという、奇跡のようなお店だったのです。
いろいろあってメガネ兄貴が去り、獅子王アリも去って、ハムザは低迷し、2021年夏より休業状態に。。
誰もが栄枯盛衰を嘆き、ハムザはもう終わったのだとあきらめていました。
倒れかけたラクダさんのハムザ看板を遠い目で眺めつつ、在りし日の栄光を脳裏に思い浮かべながら・・・。
そして、2023年6月20日。
BOOM BOOM !!
20-6-2023
HAMZA RESTAURANT
MIZUHASHI TOYAMA
RE START
ハムザ、再始動!!
うそでしょ!?
いや、ガチですよ、日替わり黒板メニューも健在ですよ!
ここに来てコロナも終わり、新しいスタッフも2人見つかったことで、イラキ社長がついに動きました!
SALAD
今回は5人で訪問!
なお、新スタッフ2人のうち、1人はよく知っているシェフでしたが、諸事情により名前・顔写真公表はNGとのことで皆さんよろしくお願いします。
私も仮にM君とR君としておきます。
MUTTON BOTI TIKKA
なお、グランドメニューは休業前と同じで、ほんとに全部出せるのかあやしい部分もありました。
だって、値段も昔のままで、今どきの価格高騰を考えたら安すぎるものが多いですし。
価格は近いうちに改定される可能性が高そう。
そんなわけで、日替わり黒板メニューからマトン鉄火をオーダーしましたが、これが鉄板ジュウジュウで好印象。
肉もありがちな硬いマトンではなく、ホロホロ。
MALAI TIKKA
マライ鉄火はダクダクマリネがいいね。
カルダモンの芳香がいいね。
柔らかく、ジューシーでした。
CHAPLI KABAB
これ、オススメ!!
シンワリスタイル(=現地式)とは異なる製法ですが、マトンハンバーグ(※厳密にはチキンとの合い挽き)としてとても良くできた料理です!
これは大人も子供も大好きなやつやー!!
4枚も乗ってボリュームも充分!!
鉄板ジュウジュウの3連チャン!!
メインシェフはR君ですが、かなりの実力者と感じました。
訊いたら、インドのムンバイにある、あのファイブスターホテル出身とのこと。
・・道理で。
バーベキューはいたずらに塩コショウを強くしてインパクト重視にする(=屋台の味)シェフも世間には多多いるわけですが、今どきそういうのは誰も喜びませんからー。
身体にも悪いです。
ハムザのR君は塩コショウに頼らない(=弱め)、仕事(マリネ具合、焼き方)がていねいで上品な料理(=高級レストランの味)を出す理由が分かった瞬間でした。
FISH TAWA FRY
こちらはティラピアの鉄板揚げ焼きです。
豪快ですね!
ティラピアは癖のない白身なので食べやすいですよ。
DUM CHICKEN BIRYANI BENGALI STYLE
チキンビリヤニも今は毎日炊いてます!!
イミズスタンで主流のパキスタン(シンディやパンジャーブ)スタイルではなく、ベンガルスタイルでマサラが異なるから風味も違って差別化できてていいね!
RAITA
手抜き無しのライタには刻み野菜がいっぱい。
カレーも食べました!!
BHINDI MUTTON
SAAG MUTTON
いずれも骨付きマトンがガン入り、具だくさん。
そしてホロホロで柔らかい。
サグはご覧の通り濃緑でほうれん草を大量に使った濃厚サグ。
ALOO KOFTA
コフタはチキンとマトンの合い挽きで、さらさらと家庭的なグレービーが胃に優しい。
新生ハムザのR君のカレー全般に言えることは、
「名店でちゃんと修業をしてきたインド人シェフによる、ていねいな仕事っぷりを感じられる、上品で食べやすく美味しい料理」
です。
決して、
スパイスがガンガン!
突き抜けてぐいーん!
パッキパキ!
インイン!
口腔内が痺れて滝汗!
という料理ではありません。
(※スパイスジャンキー系には、やや頼りなく感じられるかもしれません)
私は↑そういうのも嫌いじゃありませんが、R君のつくる、安心して食べられて上品な料理が、いまはとても好印象に感じられます。
年齢的にも、健康的にも。
R君、複数種を頼んだカレーも1つずつ、ちゃんと香りを変えて出してくれましたよ。
同じグレービーを使いまわすなんてことは皆無でした。
まさにプロの仕事です。
APPALAM PAPAD
パパドは、南インドで食べるようなアッパラム。
米粉入りです。
NS SADA CHAI AND MITHA ZARDA
〆はザルダと無糖チャイ。
チャイも濃くてうまい!
ザルダは甘さ控えめでカシューがいっぱい。
***
以上、
想像してた以上に良いスタッフで再始動した印象です。
カレー探偵事務所から1時間かかるのでヘビロテは難しいけれど、近くにあったら週1で通うぐらいには気に入りました。
なにより、若いスタッフ2人の張りきった表情がいいね。
年齢的に彼らはいままでサブが多かったけれど、こうしてメインを張れるのがうれしいのでしょう。
立地があまりよくないと思われるハムザですが、がんばって良い仕事をしている人たちが評価されないのはおかしいし、イミズスタンの恥なので、良いものはちゃんと食べて応援してあげたいです。
特に富山市や呉東の人たちにしっかりと支持してもらえたらうれしいですね。
なお、週末はバイキングです。
「ハムザにイカナクチャ!」
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
***
ハムザレストラン (インドカレー / 越中三郷駅、越中舟橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.3
***
イミズスタン公式本
「おいしいイミズスタン・富山の現地系カレーストリート」
1冊500円(税込み)
”イミズスタン”の名付け親、カレー探偵やみちゃんが地元のおいしい現地系カレー店を紹介します!
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