カレー探偵、やみちゃん です。
或る日のカレー活動は、パキザフードハウス。
BENGALI MACHER JHOL
DRAGON PRAWN
PAKEEZA SALAD
CHAPATI
HALWA
CHAI
イケメンサデック(近影)
ほぼ毎日、密に連絡は取り合いながらも、なかなか落ち着いて食事に行くタイミングがなかったパキザへ。
ラザ坊とイケメンサデックの大歓迎っぷりに日本海の荒波でズタボロに傷つけられた巌のような心が揺れ動く。
席に座り、日替わりボードを眺めていると、サデックがキラキラの眼をしながら私にトビウオを見せつけ、いまから調理すると。
そうなのだ、私には選択の余地はないのだ。
(だけど、洗濯の余地はありそうだな、この心の。フフ)
最初にサラダが提供された。
じゃがいも、キュウリ、チキン鉄火を刻んだカクテル。
それらが大量のマヨで和えられたマヨだくサラダ。
マヨだく(3.8倍)が、インド人的には特別サルビスのつもりなのは言うまでもない。
ありがたく頂戴しよう。
次にトビウオ3匹入りのベンガルフィッシュカレー(マチェルジョール)が出てきた。
これは良いものだ。
まず、今が旬のトビウオの味が良い。
トビウオは捕食者に追われると、海面2mの高さを300mも飛んで逃げるぐらいエネルギッシュな魚である。
その活力をぎゅっと閉じ込めた白身には適度な弾力があり、骨はずれも良く、旨味が凝縮されている。
さらさらなスープにはオクラ、じゃがいも、フレッシュトマト。
ベンガルの万能スパイス・パンチフォロンがビシッと効いて、具材全てに染み込みまくりのシミっシミだった。
トビウオを豪快に手喰いしていると、なぜか頼んでもいないドラゴンプローンまでもが運ばれてきた。
(もちろん、サルビスではないし普通に代金も支払った)
なお、他の客人には勝手に料理を運んできたりはしないので安心してほしい。
これはサデックと私との間の見えない信頼関係、あ・うんの呼吸という類のものである。
つまり、サデックは私なら何もいわずに出したものを食べて喜んでくれるだろう、今日はドラゴンプローンも食べてほしい、感想を聞きたいと思って運んできただけであり、私はそれを察してうまいうまいと完食するだけなのである。
私はいつだって異国の地で眼をキラキラさせてがんばっている彼らの味方だ。
ドラゴンプローンは海老チリと言っても良さげな、海老スキーな私にはうれしい一品であった。
しかし、サデック的には海老チリと海老マンチュリアンとドラゴンプローンは全部異なる料理だという。
なんと志の高いことよ。
私は、サデックにチキン鉄火マサラとバターチキンとチキンマクニの違いを訊いてみればよかったと、帰ってから気づいたのだった。ぶわ。
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
***
パキザフードハウス インターナショナルフードセンター (パキスタン料理 / 西新湊駅、新町口駅、庄川口駅)
昼総合点★★★★☆ 4.3