四夜・・・ | 闇怪人の悪徳不動産日記

闇怪人の悪徳不動産日記

シリーズ第2弾 悪徳不動産日記・・・・・  
「けもの道不動産」素人営業マンが・・・年々悪質になりひとつの出会いで・・・       更生するまでの事を書いた日記です・・・


夜番人(YABANJIN)

the desire for revenge

第3部・・・復讐編!

四夜  「新たな友と敵?」

11時55分・・・

赤川と蔵達は・・・

コブラクローの店の方に来ました!

この日は初出勤の様なもので・・・

初めてコブラクローの・・・

全ホストと顔合わせをする事に・・・

そして・・・

レトロ感の漂う店の中に入ると・・・

全ホストが立って・・・

赤川を迎えました!

全ホスト「おはようございます!」

蔵の心(なんや?皆が皆!きちんと整列し・・・
     元気よく赤川に挨拶しとるやんけ!
     なんか軍隊みたいやな!)

蔵の心(まぁ~でも・・・あれやな!
     見た感じからして・・・
     そないアンクロと変わらんな!
     ホストの数も30弱か?)

すると・・・

赤川から挨拶と自己紹介をするように言われ

先に土佐犬が挨拶をしてると・・・

蔵に視線を送りながら・・・

軽く手を振る男が居ました!

蔵の心(あっ・・・!)

蔵の心(あいつ・・・菊丸やんけ!)

蔵の心(なんで菊丸が居てるねん?)

そして・・・

土佐犬の挨拶が終ると・・・

蔵も挨拶をしました!

そして・・・

赤川が軽く話した後・・・

蔵と土佐犬の顔見せが終りました!

すると・・・

赤川「じゃ~あとは適当に挨拶回りしろや!
   それぞれ派閥と言うか・・・
   グループ分けされてるから・・・
   各グールプに挨拶をしとけよ!」

蔵「分かった!それより・・・」

蔵が菊丸の事を聞こうと思うと・・・

先に菊丸が蔵の元に近づいて来てました!

赤川「あぁ~あいつ(菊丸)がコブラの稼ぎ頭や!
   じゃ~・・・紹介するわ!」

すると・・・

菊丸は嬉しそうにニコニコしながら・・・

菊丸「よぉぉぉ~蔵!おかえり~待ってたぞ!」

蔵「あほぉ~!何が・・・おかえりじゃ~?
  一体・・・どう言う事なんや?
  ココクラは・・・どうしてん?」

すると・・・

赤川「あれ?知り合いか?」

蔵「あぁ~!アンクロの時に知り合ってるんや!」

赤川「そっか!じゃ~菊丸が・・・
   蔵の面倒を見ろや!」

菊丸「分かりました!」

赤川「ほな!俺は事務所に居てるから・・・
   あとは頼んだぞ!」

菊丸「了解!」

そして赤川が去ると・・・

菊丸「ほんまぁ~・・・元気そうやんけ!
   それと昨日は昨日で・・・
   無茶したらしいの!
   猛と攻が言ってたぞ!」

蔵「無茶でもないけどな!でも知ってたんか?
  俺がコブラで働く事を!」

菊丸「あぁ~東兄弟から聞いてたんや!」

蔵「そうなん?でも東らが何も言わへんから・・・
  ちと驚いたやんけ!」

菊丸「いや!俺の事は黙っとくように・・・
   言ってあったんや!
   ほら!俺がコブラに居たら・・・
   蔵も驚くと思ってな!」

蔵「まぁ~の!なんで?と思ったやんけ!
  でもココクラは・・・どうしてん?
  辞めたんか?」

菊丸「いや!辞めた訳では無い・・・
   ココクラは潰れたと言うか・・・
   潰されたんや!」

蔵「マジ?まさか・・・黒川が絡んでるとか?」

菊丸「その・・・まさかや!黒川に潰されたんや!
   ほら一回・・・
   俺らもスープレックスの・・・
   ホストに手を出したやんけ!」

蔵「それは俺を助ける為やんけ!
  じゃ~原因は・・・俺か?」

菊丸「いや!最初はココクラのホストと・・・
   スープレックスのホストが・・・
   客絡みの事で揉めたんや!
   それで俺が・・・
   手を出した事も言って来て・・・
   なんやかんやで・・・
   揉めに揉めた結果が・・・
   ココクラの解散やったんや!」

蔵「じゃ~俺にも責任があるやないか!
  なんか菊丸に悪い事をしたの!」

菊丸「あほ!気にすんな!結果的に良かったんや!
   俺もココクラでは居心地が悪かったし・・・
   まぁ~あそこではナンバー2が・・・
   限界やったんやけど・・・
   でもコブラではナンバー1になれたし・・・
   あと居心地は悪かったけど・・・
   潰されたココクラの敵討ちが出来そうやんけ!
   コブラに居ればな!」

蔵「あほ!まだ黒川に勝てるとは限らんぞ!
  下手したらコブラも潰れるで!」

菊丸「まぁ~その時は俺も独立して・・・
   自分の店を持つわ!
   ココクラ時代から俺に付いて来てる・・・
   菊丸派の全員が・・・
   コブラに居てる訳やしな!」

蔵「そうなん?ほな!黒川と揉めて・・・
  怪我人や夜の世界から・・・
  離脱する者は居てなかったんか?」

菊丸「まぁ~最初は怪我人も出たんやけど!
   でも最終的に・・・
   黒川とココクラのオーナーが・・・
   話し合いで事が治まったから・・・
   そない血生臭い事には・・・
   ならんかったけどな!」

蔵「話し合い?」

菊丸「まぁ~アンクロとの抗争後・・・
   黒川の勢いも凄かったし・・・
   あとブレンバスターにも・・・
   仲裁を頼んだみたいやけど・・・
   あのブレンバスターまでが・・・
   黒川と関わりたくないって
   仲裁を断って来たから・・・
   ココクラは解散するしか・・・
   無かったんや!」

蔵「でっ?ココクラに居た他のホストは?」

菊丸「まぁ~ココクラが解散と言っても・・・
   オーナーが黒川に変わっただけで
   店は継続中やで・・・
   まぁ~ナンバー1やった人と
   数人のホストは去ったんやけど
   でも結構な数のホストが・・・
   残ってるから問題ないんやろな?
   それに黒川の下の者も・・・
   何人かココクラに入ったし・・・
   まぁ~ココクラから・・・
   別の名前に変更され・・・
   普通では無いけど・・・
   ホストクラブをやっとるで!」

蔵「普通では無い?なんで?」

菊丸「あぁ~!その店を任されてるのが・・・
   龍一って言う奴らしいわ!」

蔵「えっ?龍一って副業を任されてるんやろ?」

菊丸「あぁ~副業も任されとるけど・・・
   店の方も見てるみたいやで!」

蔵「ふぅ~ん!龍一がのぉ~・・・」

菊丸「なぁ~龍一って最低な奴らしいやんけ!」

蔵「あぁ~最低な奴やで!弱いけどな!」

菊丸「まっ!そんな奴が黒川の下で・・・
   動いとるんや!最悪やろな?」

蔵「まぁ~もともと揉めてた黒川と龍一が・・・
  手を組んだ訳やしのぉ~・・・
  そらぁ~最悪な感じになるわなぁ~!
  なんか北君の死の真相が・・・
  見えて来たの・・・?」

菊丸「まぁ~蔵も夜の世界に戻って来たんや!
   だから何かと情報が入ってくるやろ!
   それと赤川さんらも動いてるから・・・
   その真相とやらに近づくやろ!」

蔵「まぁ~の!でも真相を得るには・・・
  また血生臭い事になるやろな!
  その為に俺や土佐犬は・・・
  ここに居てるんやからの!」

すると・・・

少し離れた所に居た土佐犬が・・・

大声をあげて揉めてるようでした!

土佐犬「よぉぉぉ~こら!何を言うとんじゃ~!
     コブラクローのオーナーにも・・・
     タメ口でいいと言われとんのに・・・
     何を言うとんじゃいボケ!
     何が俺の口の聞き方に問題があるやねん?
     ほんまシバくぞボケ!」

蔵の心(ほんま土佐犬のアホは・・・
     初日早々から揉めるか!)

蔵「よぉ~菊丸!土佐犬と揉めてる奴らは・・・
  誰やねん?」

菊丸「奴らは赤川さんがスープレックスに・・・
   居た頃の赤川派の奴らやねん!
   まぁ~奴らも・・・
   黒川らと揉めるのを知ってるから・・・
   ここ最近はピリピリしてるんや!
   なんや?口の聞き方と言ってるけど?
   きっと些細な事で揉めてるんやろ!」

蔵「ほな!俺が土佐犬を抑えるから・・・
  その赤川派の奴らは・・・
  お前から言うてくれ!」

菊丸「分かった!」

そして・・・

蔵と菊丸が仲裁に入り・・・

土佐犬と赤川派の奴らを離しました!

そして・・・

少し離れたソファーに腰かけ・・・

蔵は土佐犬に・・・

蔵「おいおい!何があったんや?」

土佐犬「クソが!何がタメ口で生意気やねん!
     偉そうに先輩面しやがって!
     だから怒鳴ったたんや!」

蔵「あほ!そんな事で怒るな!
  奴らも黒川との抗争では・・・
  仲間になるんやぞ!」

土佐犬「あほぉ~!でも俺は・・・謝らんぞ!」

蔵「まぁ~俺らは期間限定のホストやし・・・
  別に孤立は・・・かまへんけど!
  でも・・・いがみ合うのはアカンぞ!」

土佐犬「分かっとるわい!」

そして・・・

赤川派を説得した菊丸が戻って来ました!

菊丸「よぉ~別に問題無かったで!
   あっちも謝ってたわ!
   初日から小さい事を言って・・・
   悪かったの!ってな!」

蔵「まぁ~また揉めるのも面倒臭いし・・・
  俺らには関わるなって言うといてくれ!
  俺らは黒川との件が終るまでしか
  ここに居てない訳やし・・・
  そっとしといてくれってな!」

菊丸「そうなん?期間限定なんや!
   なんか寂しいのぉ~!
   ずっと働くと思ってたわ!」

蔵「まぁ~そう言う事やから・・・
  暫くはヘルプとして・・・
  菊丸らのテーブルに・・・
  付かしてくれや!」

菊丸「分かった!」

蔵「土佐犬も分かったか?」

土佐犬「うん・・・菊丸・・・すまんの!」

菊丸「ははは!別に気にするなよ!」

蔵「こら・・・俺は謝らんって言ってたくせに!」

土佐犬「あほぉ~!別に菊丸は悪くないがな!」

菊丸「もうええやんけ!時期に客も来るで!
   そない不機嫌な顔してたら・・・
   客も驚くやんけ!」

土佐犬「まぁ~の!」

蔵「まぁ~ニタニタしてる土佐犬の方が・・・
  薄気味悪いけどな!」

土佐犬「うるさい!」

すると・・・

東兄弟と猛と攻が出勤して来ました!

ひがし「よぉぉぉ~蔵!」

蔵「おいおい!揃いに揃って重役出勤かい!
  もう12時半やぞ!」

ひがし「いや!ちと人と会ってたんや!
    それで遅くなって・・・」

蔵「あほ!お前らが居てないから・・・
  土佐犬が揉めたがな!」

ひがし「誰と?」

蔵「赤川派の奴らや!」

ひがし「あららら・・・アカンやん!
    仲間同士で揉めたら!」

土佐犬「うるへぇ~!」

ひがし「そや!今日から猛と攻と一緒に・・・
    行動する事な!」

蔵「えっ?俺と土佐犬が・・・猛と攻と?」

土佐犬「はぁ~?なんやねん・・・それ?
     猛らに俺らを見張らさすんか?」

ひがし「いや!ある意味・・・護衛みたいなもんや!
    どうせ・・・お前らは大人しくしないやろ?
    また・・・あちこち出歩るくんやろ?」

土佐犬「あぁ~出歩くのは・・・かまへんがな!
     赤川はんもコソコソしなくていいって
     言ってたがな!」

ひがし「だから~出歩くのは・・・かまへんのや!
    せっかく戻って来た訳やし・・・
    会っときたい奴も居てるやろ!
    でも出歩いたとして・・・
    会ってはならない奴にも・・・
    会う事になるかも知れんがな!
    その時の為に猛と攻を・・・
    一緒に行動をさせるんや!
    いざ!黒川との決戦で・・・
    その決戦前に怪我でもして
    リタイアしてたら・・・
    なんのこっちゃやろ!」

土佐犬「まっ!余計な・・・お世話やけどな!」

ひがし「まぁ~そう言うなや!これは・・・
    赤川さんの指示だけではないんや!
    お前らと行動を共にしたいと言ったのは
    猛と攻なんや!」

土佐犬「なんでやねん?」

ひがし「なんか昨日のリハビリでの出来事が・・・
    強烈やったらしいわ!
    なんや・・・また無茶をしたんやろ!」

土佐犬「あほぉ~!あれは敗者の定めなんや!
     それをしただけやんけ!」

ひがし「まぁ~敗者の定めか知らんけど・・・
    まぁ~猛も攻もケンカなら・・・
    お勉強も十分やけど・・・
    でも・・・
    その敗者の定めは・・・
    勉強不足らしいわ!
    だから逆に猛を攻を・・・
    任す形になるんやわ!
    だから頼むぞ!」

土佐犬「そっか!別に・・・かまへんのやけど!
     それやったら・・・
     最初から勉強させて下さいと言えや!
     それを護衛やら・・・
     ややこしく言うから・・・
     変になるんやんけ!
     まっ!勉強をしたいのなら・・・
     全然・・・かまへんけど!
     でも俺の授業は厳しいぞ!
     ベソかいて逃げるなよ!
     だははははははは!」

蔵の心(ははは!単純な奴やの!)

蔵の心(ひがしが上手く言ったから・・・
     上機嫌になっとるがな!)

蔵の心(あっ・・・そうや!)

蔵「よぉぉぉ~ひがし!」

ひがし「なんや?」

蔵「アンクロやけど!アンクロがあった・・・
  あの場所は・・・どないなったんや?」

すると・・・

ひがしと・・・あづまは・・・

顔を見合わせると・・・

ひがし「まっ・・・どうせバレる事やしな!」

あづま「そやね!」

蔵「何がバレるねん?」

ひがし「じゃ~今からアンクロを見て・・・
    自分の目で確かめて来いや!」

蔵「そうするけど・・・いいんか?」

ひがし「まぁ~赤川さんにも言われてたんや!
    きっと蔵も土佐犬も・・・
    自分達が働いてたアンクロが・・・
    気になって見に行くかも知れんし
    もし聞かれたら・・・
    何も事を起さない事を・・・
    約束出来るなら行かしてあげろって
    言われてたんや!」

蔵「なんや訳ありそうやの?」

ひがし「まぁ~行って来るのは止めへんけど!
    でも見たら大人しく・・・
    戻って来いよ!約束やぞ!
    黒川の情報も中途半端の状態やし
    もし・・・
    お前らが問題を起こせば・・・
    この中途半端のまま・・・
    黒川らとの戦いが始まるんやぞ!
    それが・・・どう言う事か?
    分かるよな?」

蔵「あぁ~勝手な行動は敗北を招くやろ!
  まぁ~心配するな!」

ひがし「土佐犬は大丈夫か?」

土佐犬「おぅ~任さんかい!」

ひがし「じゃ~猛と攻も一緒に行けや!
    何が合っても蔵と土佐犬には・・・
    勝手な事をさせるなよ!」

猛「分かってますやん!」

蔵「ところで・・・」

ひがし「なんや?」

蔵「まぁ~今からアンクロに行くけど・・・
  仕事中に出歩いてもいいんかの?
  それと時間帯的に問題ないかな?」

ひがし「なんで・・・?」

蔵「いやな!もしスープレックスの奴らと・・・
  ばったり会うとか見られたりしても・・・
  大丈夫なんかの?俺や土佐犬が・・・
  またホストに戻ってる事がバレても!」

ひがし「まぁ~どっちにしろバレると思うで!
    なんやかんや言っても・・・
    狭い世界やんけ!」

あづま「それに戻って来てるのに・・・
    コソコソしてると思われるより
    堂々としてる方がいいやんけ!」

蔵「まぁ~の!コソコソしてる奴は・・・
  怖くも何とも無いけど・・・
  でも逆に堂々としてる方が・・・
  なんかあると不気味にも思うわな!」

ひがし「そう言うこっちゃ!それと・・・
    行くのは・・・いいんやけど!
    でも知った奴に会っても・・・
    コブラクローの事を言うなよ!
    まぁ~ホストとして・・・
    戻って来てるのは・・・
    バレてもいいんやけど・・・
    まぁ~自ら・・・
    コブラに居ると言う事は・・・
    避けてくれや!」

蔵「そっか!俺らが・・・どこで働いてるか?
  分からん方が不気味かもな!」

ひがし「そう言うこっちゃ!北さんに・・・
    あんな事が遭った後に・・・
    元アンクロのホストが・・・
    この街に戻って来てるんやで!
    そらぁ~不気味やで!」

蔵「そやの!」

ひがし「じゃ~行っても・・・いいで!」

蔵「おぅ~!ほな・・・土佐犬!行こか!」

土佐犬「おぅ~!」

ひがし「ほな!猛と攻!頼んだで!」

攻「了解!」

こうして・・・

蔵と土佐犬と猛と攻は・・・

元アンクロに向かいました!

そして何事も無く・・・

アンクロがあったビルに着きました!

蔵「なんか懐かしいの!」

土佐犬「おぅ~!」

蔵「でっ?どうなっとんや?」

土佐犬「あれ?なんやねん・・・これ?」

蔵「はぁ~?ドラゴンスープレックス?
  スープレックスと言う事は・・・
  黒川の店なんか!
  じゃ~ここが3店舗目なんや!
  でもドラゴンは・・・なんなんや?」

土佐犬「ドラゴンと言えば・・・龍!」

蔵「待てよ!ココクラから奪った店は・・・
  龍一が任されてるんやろ!
  じゃ~こっちは誰やねん?
  どの龍が任されてるんや?」

猛「そんな事は・・・どうでもいいですがな!
  もう戻りましょうや!」

蔵「あほ!なんか気になるし・・・
  ちと挨拶をするわ!」

土佐犬「そやの!」

猛「あきまへんで!勝手な事をするなと・・・
  言われてますやんか!」

蔵「挨拶だけやないかい!それに素性を・・・
  明かさなければ何の問題も無いがな!
  あれなら猛と攻は先にコブラに戻れや!
  お前らが居ると面倒臭いわ!」

猛「なっなにが・・・面倒なん?」

土佐犬「もうええやん!行くぞ!」

蔵「おぅ~!」

猛「ちょっと待って下さいや!」

そして・・・

ドラゴンスープレックスの前に来た・・・

蔵達は・・・

蔵「なんか・・・表側は何も変わってないな!
  店の看板の名前が変わっただけで!
  あれ?店の名前の下の所に・・・
  BRGって書いてあるけど・・・
  これって・・・なんなん?」

猛「それはブラックリバーグループの・・・
  頭文字ですわ!」

蔵「はぁ~?何がブラックリバーグループやねん?
  アホちゃうか!」

土佐犬「ほんま乗っ取り屋が何を・・・
     ほざいとるんや!」

蔵「ところで中は・・・どうなっとんやろ?
  ちと覗いてみよか!」

と言って・・・

ドラゴンスープレックスの扉を・・・

少しだけ開けると中を覗きました!

蔵の心(そっか店の中は見えへんのやった!
     でも入口付近の雰囲気や・・・
     受付などはアンクロの時と同じやな!)

すると・・・

蔵の心(あっ!受付にホストが来よったで!)

蔵の心(わっ!目が合ったやんけ!)

蔵の心(ヤバ!)

蔵は・・・そ~っと扉を閉めました!

すると・・・

土佐犬「どないしてん?」

蔵「ははは!受付のホストと目が合ったで!」

猛「もう行きましょうや!」

土佐犬「行かへん!ここまで来たのに・・・
     なんも無しで帰るのものぉ~・・・
     ちと・・・その受付の奴を呼べや!」

蔵「そやの!」

猛「アカンって言ってるでしょう!」

すると・・・

店の扉が開き・・・

中から受付に居たホストが出てきました!

ホスト「わっ!びっくりした!居てたんや!」

蔵「居てたら・・・アカンのか?」

ホスト「ところで・・・あんたらは何?」

蔵「同業者や!」

ホスト「はぁ~?その同業者が何の用や?
    なんか文句でも・・・あるんか?」

蔵「ん~今の時点では・・・文句は無い!」

ホスト「はぁ~?この店は誰の店か・・・
    知ってて言うとんか?」

蔵「おぅ~!ここは黒川の店やろが!」

ホスト「あれ?知ってるのに・・・
    そないな態度を取ってるんか?
    ほんま・・・怪我しまっせ!」

蔵「おいおい!別に俺らは文句があって・・・
  来とるんと違うんや!
  ちと挨拶に来ただけやないかい!
  ええから責任者を呼べ!」

ホスト「えっ?黒川さんを・・?」

蔵「あほ!この店を任されてる責任者や!」

ホスト「分かりました!でっ・・・
    あんたらは・・・どちらさん?」

蔵「おぅ~!俺らはバンパイアーキラーの・・・
  ホストやんけ!」

ホスト「バンパイアキラー?」

蔵「ボケェ~!バンパイアキラーも知らんのか?
  俺らが働くバンパイアグループは・・・
  お前らのブラックリバーグループより
  遥かに大きいグループ会社やんけ!
  日本全国に60店舗の・・・
  地下ホストクラブを持つんや!」

ホスト「マジ?」

蔵「まっ!この近所に地下ホストクラブ・・・
  バンパイアキラーがオープンしたから
  挨拶回りに来たんや!」

ホスト「マジ?地下ホストクラブって・・・?
    そんなの・・・あるの?
    ひょっとして・・・ふざけてる?」

すると・・・

ホストに背を向けていた猛と攻が・・・

少し半笑いでホストの方に向くと・・・

ホスト「・・・・・・」

ホストは猛と攻の厳つさに驚いたのか?

少し低姿勢になり・・・

ホスト「じゃ~呼んで来ます・・・」

そして・・・

ホストが店の中に入ると・・・

猛「ぷっ・・・アカン・・・笑ってまうわ!」

攻「ほんま何が地下ホストクラブやら・・・
  バンパイアグループですのん!
  そんなの・・・ありまへんやん!」

蔵「ははは!実際に無いモノやから・・・
  地下を付けたんや!その方が・・・
  奴らも調べるやろ!まぁ~調べても
  何も出て来ないけどな!」

攻「ほんま・・・相変わらずですね!」

蔵「でも猛と攻が半笑いで威嚇するから・・・
  途中でビビってたやんけ!」

攻「いや!ほんまに面白かっただけですわ!
  適当な事ばっかり言うから・・・
  半笑いにもなりますで!」

猛「でも・・・その責任者が蔵君らの・・・
  知らない奴どころか・・・
  もしアンクロとスープレックスの
  抗争で面識のあった奴なら・・・
  それこそ・・・揉めるでしょう!」

土佐犬「その時は・・・しゃ~ないがな!」

猛「アカンよ!それは・・・あきませんで!
  じゃ~最初は・・・
  俺と攻が対応するから・・・
  蔵君らは非常階段で待機しててよ!
  それで相手を見てから・・・
  出て来るか?どうかは?
  判断して下さいや!
  もし遺恨のある奴なら・・・
  出て来ないでよ!
  僕らが適当に対処して・・・
  誤魔化すから!」

蔵「それもそやの!別に揉めに来た訳でもないし
  まぁ~その責任者が・・・
  どんな奴か?見たいだけやし
  ほな非常階段に隠れて見てるわ!
  ほな行こか!土佐犬!」

土佐犬「そやの!」

そして・・・

蔵と土佐犬が非常階段に身を隠すと同時に・・・

ドラゴンスープレックスの扉が開きました!

すると・・・

先ほどのホストが・・・

ホスト「こいつらですわ!あれ?2人・・・
    居なくなってるやん!」

すると・・・

店の中から一人の男が出て来ると・・・

男「おぅ~こら!何の用じゃい!」

男の声だけを非常階段で聞いてた蔵は・・・

蔵の心(おっ!生意気そうなのが出てきたの!
     猛や攻を見てもビビってないんかの?
     ほんま・・・どんな顔しとんや?
     でも聞き覚えがある声やな?)

と思いながらも・・・

蔵は非常階段から男の顔を見ました!

蔵の心(あっ・・・)

そして・・・

蔵と土佐犬は非常階段から出ると・・・

蔵「よぉぉぉ~こら!何しとんじゃい!
  お前・・・九龍やんけ!」

男(九龍)「あっ・・・」

ドラゴンスープレックスの責任者は・・・

元アンクロに居た・・・九龍でした!

蔵「どう言う事じゃい!」

九龍「色々・・・あってな!」

蔵「何が色々じゃ~ボケ!相変わらず・・・
  抗争に負けちゃ~敵の手下に・・・
  なりやがって!」

九龍「そらぁ~お前らが簡単に負けて・・・
   さっさとアンクロを解散するから・・・
   こんな始末になったんやがな!」

すると・・・

土佐犬「よぉぉぉ~九龍!お前の他に・・・
     ここで働いてる元アンクロ・・・
     いや・・・龍四らも居てるんか?」

九龍「あぁ~!龍四や龍五!龍六も居てるで!
   まぁ~龍七は夜の世界から・・・
   去ったんやけどな!」

土佐犬「そっけ!じゃ~龍四らも今・・・
     店に居てるんか?」

九龍「あぁ~!」

土佐犬「じゃ~龍四らを呼んで来いや!
     お前らも四人!こっちも四人や!
     どう言う事か分かるよな?」

九龍「あぁ~分かるけど!でも無理やぞ!
   元アンクロの人間と揉めるのは・・・
   ゴメンやわ!北さんが・・・
   あんな事になって・・・
   お前らが現れた意図も・・・
   なんとなく分かるし・・・
   きっと蔵も土佐犬も・・・
   戻って来るやろうと・・・
   龍四らと言ってたんや!」

土佐犬「あほぉ~!ふざけるなよ!ボケ!
     そないな事は・・・
     どうでもいいんじゃ~!
     おらぁ~呼んで来いや!」

蔵「おい!土佐犬!今日は・・・ここまでや!
  まぁ~九龍がアンクロの後を・・・
  任されてるのは驚いたけど・・・
  まぁ~これで一つ・・・
  収穫が出来たやんけ!
  敵に九龍らが居てるってな!」

土佐犬「そやの!遅かれ早かれ・・・
     やる事になるわの!」

蔵「そう言う事や!ほな!九龍・・・行くわ!
  それと黒川にも言っとけや!
  元アンクロや北君に世話になった者達が
  続々と集まって来とるってな!
  まぁ~俺らバンパイアキラーも・・・
  総力を上げて・・・
  黒川潰しをするから・・・
  お前らには逃げ場は無い!
  って・・・黒川のアホに言うとけ!」

九龍「分かった・・・」

蔵「ほなの!」

九龍「なぁ~蔵!」

蔵「なんや?」

九龍「やっぱ北さんの復讐を果たす為に・・・
   戻って来たんか?」

蔵「当然やんけ!まぁ~それと・・・
  忘れモノを取りに来たんや!」

九龍「忘れモノ?」

蔵「あぁ~!お前も黒川の手下になったんやから
  俺が・・・どんな不様な負け方をしたか
  聞いとんやろが!」

九龍「あぁ~!幽霊ビルでの出来事やろ!」

蔵「おぅ~!俺は幽霊ビルで命乞いと言うか
  お尻乞いをする為に・・・
  大声で許しを乞うたんや!
  その時に・・・
  なんか大事なモノを落とし
  その引き換えに・・・
  萎えた心を貰ったんや!
  だから俺も土佐犬も・・・
  無くしたモノを取り戻し・・・
  萎えた心を捨てに来たんや!
  だから・・・こうやって・・・
  今・・・お前の前に・・・
  敵として立ってるんやがな!」

九龍「無くしたモノか・・・でも・・・・・」

蔵「なんや?」

九龍「でも・・・蔵も土佐犬も・・・
   萎えた心は捨てれたんやな!」

蔵「なんでや?」

九龍「いや・・・捨てれたから・・・
   今・・・俺の前に・・・
   敵として立ってるんやろ!」

蔵「そうかもな?でも・・・まだまだや!」

九龍「何が・・・まだまだやねん?」

蔵「まだ・・・何も始まってないがな!
  俺らが北君が死んだ理由ですら
  分かってないし・・・
  九龍が黒川の下で働いてる事すら
  聞かされてなかったんや!
  また色んな事を知るたびに・・・
  怒りが増えて行くんやろな?
  きっとアンクロの時より・・・
  酷い抗争になると思うで!」

土佐犬「おぅ~その覚悟を兼ね備えて・・・
     戻って来とるんや!」

九龍「かもな!」

蔵「なぁ~九龍!お前は知ってるんか?
  北君が亡くなった訳を?」

九龍「いや・・・何も聞かされてない・・・
   まだ黒川に信用されてないやろうし!」

土佐犬「まぁ~知らんと言うしか無いわな!
     今は・・・黒川の手下なんやし!」

九龍「・・・・・・」

蔵「そらそやわな!ほな行こか!」

土佐犬「おぅ~!」

蔵「よぉぉぉ~九龍!出来るだけ・・・
  今回の抗争には参加するなよ!
  互いに嫌やんけ!
  元仲間と殴り合いをするのは!」

九龍「・・・・・・」

蔵「ほなの!九龍!」

九龍「ちょっと待ってくれ!」

続く・・・


次の五夜は・・・

来週・・・火曜日に更新します!

この物語はフィクションであり・・・

登場人物や店名などは・・・

架空の物であります!