夜番人(YABANJIN)
the desire for revenge
第3部・・・復讐編!
三夜 「リハビリ・・・?」
食事を終えた蔵達は・・・
一旦・・・事務所に戻りました!
すると赤川が・・・
赤川「もう食って来たんか?早いのぉ~!
もっとゆっくりしても良かったのに!
んっ・・・?なんか合ったんか?」
蔵「いや!なんもないけど・・・なんで?」
赤川「いや・・・なんか?蔵や東兄弟の・・・
面構えが変わったと言うか・・・」
蔵「どない変わったん?」
赤川「いや・・・ちと厳しいと言うか?
気持を引き締めたみたいな・・・」
土佐犬「ぶぅあ~はははははは!
それはやのぉ~!
この俺様が・・・
この腑抜け者共に・・・
気合を注入したからや!」
赤川「あっそう!」
土佐犬「おいおい!なんやねん・・・それ?
もっと言う事があるやろ!」
赤川「何を?」
土佐犬「ほら!気合を入れてくれて・・・
ありがとうとか・・・
さすが土佐犬やら・・・」
赤川「ありがとう!これで・・・いいんかの?」
土佐犬「くそっ!もうええぞ!」
蔵「だはははは!褒めてほしがる病や!
普段から褒められない奴は・・・
ちと褒めて貰うと・・・
目がキラキラしよるからのぉ~!
今の土佐犬が・・・それや!」
土佐犬「うるさい!」
赤川「それより!ちと・・・ええかの?」
蔵「何かな?」
赤川「なぁ~!飯を食って腹が膨れたやろ!
じゃ~次は・・・運動や!」
と言って・・・
赤川は店に内線をかけると・・・
赤川「よぅ~猛(タケシ)と攻(コウ)・・・
来てるか?」
内線の相手「○▲×■◎×!」
赤川「そっか!二人とも来てるんやったら・・・
猛と攻に事務所に来るように言ってくれ!
それとロッカー室にある・・・
作業着も持って来いと伝えてくれ!」
内線の相手「■●×▲○◇!」
赤川「え~っとなぁ~猛と攻は・・・
先に着替えて来させろ!
あと別で要るのが・・・
Lサイズが2着や!
ほな!頼むわな!」
そして15分ほどして・・・
猛と攻と言う男が現れました!
蔵の心(なんや?こいつら?これがホスト?
なんか人相も悪いし・・・
めっちゃ厳ついがな!)
蔵の心(でも・・・なんで?作業着やろ?
まぁ~内線で着替えがって・・・
言ってたけど!
作業着で何をするんかの?)
すると・・・
赤川「よぉ~蔵と土佐犬!こいつらは猛と攻や!
こいつらもコブラクローのホストなんや!」
蔵の心(やっぱりホストなんや!)
猛「よろしくです!」
攻「お二人が来るのは赤川さんから聞いてました!
俺や猛は二人より一つ下なので・・・
呼び捨てタメ口で結構です!」
蔵「そうなん?ほな・・・よろしくな!」
土佐犬「挨拶なんかは・・・どうでもいいがな!
それより!こいつらを呼んで何をするんや!
こいつらホストなんやろ?
なのに・・・なんで作業着を着てるんや?」
赤川「これから始まるリハビリの為やんけ!」
蔵「リハビリ?なんのリハビリなん?」
赤川「それは猛らに付いて行けば分かるがな!」
蔵「また秘密主義かいな!」
赤川「あほ!秘密もクソも・・・あらへんがな!
直ぐに分かる事やがな!」
蔵「なんか・・・面倒臭いのぉ~!」
赤川「ガタガタ言うな!ともかく着替えろ!
着替えは隣の部屋を使え!」
と言って・・・
黒い作業着の様なツナギを渡されました!
土佐犬「なんで俺らも着替えやねん?」
蔵「ほんま・・・これを着て何をするんや?
盗人でもさせられるんか?」
すると・・・
東(ひがし)が目で合図を送って来たので・・・
蔵と土佐犬は隣の部屋に入りました!
そして・・・
蔵は作業着に着替えながら・・・
蔵「よぉ~ひがし!これは・・・なんなん?」
ひがし「きっと赤川さんが言う・・・
リハビリは本当やな!」
蔵「だからぁ~リハビリって・・・なんやねん?」
ひがし「まぁ~行けば分かる事やけど・・・
あの猛と攻はコブラクローでも・・・
群を抜いてのイケイケなんや!」
蔵「まぁ~顔に現れとるわの!」
ひがし「まぁ~な!まぁ~簡単に言えば・・・
アンクロの時の俺らなんや!
揉め事処理班なんやわ!
それに加え!店の為なら・・・
なんでもやりよるし!
きっと今回は蔵や土佐犬が・・・
使いモノになるか・・・どうか?
試すつもりなんやろ?」
蔵「なんで試すねん?」
ひがし「そら使いモノのならない者を・・・
今回の抗争に巻き込むのも・・・
お前らに悪いと言うより・・・
北君に悪いやんけ!
もともと北君の後輩やった者を・・・
今回の抗争に誘ったんやで!
誘っただけでも気が引けるのに・・・
まして使いモノにならん奴を・・・
強引に参加さしても・・・
怪我をするだけやがな!」
土佐犬「何が試すやねん!ほんま舐めとるの!
まぁ~ええわ!どんな試験でも・・・
軽く受かったるやんけ!
のぉぉぉ~蔵!」
蔵「・・・・・・」
土佐犬「あれれ?どないしたんや?怖いんか?」
蔵「いや!怖ないで!今は怖くもないし・・・
何をするのかも分からんがな?
だから・・・
怖くなる理由すら見つからん!
でも・・・緊張はして来たわ!
ちとババでもして来よかな!」
ひがし「まぁ~そない緊張せんでもええで!
試験と言っても簡単な事やんけ!
その辺のヤンチャな奴らに・・・
ケンカを売るだけや!
と言っても・・・
ケンカはせなアカンけどな!」
蔵「そっか・・・そんなとこやろな!
でものぉ~・・・」
土佐犬「んっ?何か気になるんか?」
蔵「なんか赤川に遊ばれてる気がするんや!
北君の弔いに試験とか要るかの?」
土佐犬「そんなの・・・どうでもいいやんけ!
俺らの目的は北君の復讐と・・・
真実を確かめる事と・・・
あと・・・・・」
蔵「忘れモノやな!」
土佐犬「そう言う事や!ほら!早く着替えろ!
見てみ・・・俺は着替えたぞ!
まっ!作業用のツナギやけど!
ちょっとだけオシャレやで!」
蔵「まぁ~な!」
そして作業着に着替えた・・・
蔵と土佐犬は赤川の部屋に・・・
蔵「着替えたで!」
赤川「ほな!猛と攻!行って来いや!
猛!攻!あとは任せたぞ!」
攻「はい!」
猛「じゃ~一緒に行きましょや!」
土佐犬「おぅ~!ちゃっちゃと終らすで!
のぉぉぉ~蔵!」
蔵「まぁ~の!じゃ~行こか!」
すると・・・
あづま「よぉ~猛!」
猛「はい?」
あづま「最初から無茶をさせるなよ!」
猛「分かってます!ほな!行って来ますわ!」
あづま「蔵!土佐犬!大丈夫か?」
蔵「あほぉ~!心配するな!」
土佐犬「ははは!心配性か?ほなの!」
そして蔵と土佐犬は・・・
猛らにガレージに連れて来られました!
土佐犬「よぉ~なんや?誰も居らんやんけ!
じゃ~試験の相手と言うのは・・・
お前らかいな?
ほんま舐めやがって・・・
おらぁ~かかって来いボケ!」
猛「ははは!早まらんで下さいや!
相手は俺らと違いますやん!
これから車で移動ですわ!」
土佐犬「なんや移動かい!」
そして・・・
攻が運転する車に乗り込むと・・・
車は・・・
ある場所に向かって走り出しました!
そして車の中で・・・
蔵「よぉぉぉ~!」
猛「何?」
蔵「どこに行くつもりやねん?」
猛「ちと・・・北へ向かいます!」
蔵「北って・・・どこまでやねん?」
猛「まぁ~車で・・・1時間ちょいかな?」
蔵「なんで?そない遠くまで行くんや?」
猛「まぁ~行けば・・・分かる事やん!」
蔵「でものぉ~!車で1時間かけて・・・
リハビリ相手を探すより・・・
この辺にはナンボでも・・・
ヤンチャなのは居てるやんけ!
それで・・・ええんとちゃうか!」
猛「いやぁ~!いくらヤンチャでも・・・
何もしてない奴に・・・
ケンカを売るのは・・・
可哀想でしょう!」
蔵「なんじゃ~それ?よう分からんの?
でっ!リハビリは・・・
いつまで続くんや?」
猛「その判断は俺らが任されてるから・・・
まぁ~俺らが十分と思えば・・・
このリハビリも終了ですわ!
だから・・・頑張って下さいや!」
蔵「なんじゃ~それ?お前らの判断?」
土佐犬「ほんま・・・舐められとるのぉ~!
なんか・・・遊ばれてないか?」
蔵「まぁ~の!」
猛「遊んでないですよ!遊びなら・・・
わざわざ相手を選んで・・・
遠出までしないですよ!」
蔵「よう分からんの?じゃ~とりあえず・・・
ちゃっちゃっと目的地に向かえや!」
猛「はい!」
そして車を走らせる事・・・1時間!
攻の運転する車は・・・
山の近くに来ました!
蔵「おいおい!もう山やんけ!じゃ~あれか?
俺らのリハビリ相手は・・・
霊園の幽霊か?
それとも!山に居る・・・
お猿さんなんか?」
猛「いや!猿が居る方には行きませんよ!
まぁ~でも猿みたいなもんかな?
まっ!盛りの付いた猿やね!
それを退治するんですわ!
まっ!居てたらの話やけどね!」
蔵「なんや訳分からんけど?ほな早よ行けや!」
そして車は山道を走り・・・
山の頂上に向けて走ってましたが・・・
でも途中で・・・
山の舗装道路から舗装されてない・・・
脇道に入りました!
蔵の心(あれ?脇道に入ったの・・・)
蔵の心(山の道路から脇道に行くのは・・・
なんか聞いた事があるの・・・)
蔵の心(ははぁ~ん・・・盛りの付いた猿!
そう言う事やったんか!)
そして車は・・・
ゆっくりと脇道を走ってましたが・・・
すると・・・
攻「よぅ~猛!あれは・・・・・」
猛「あぁ~間違いないな!」
土佐犬「何がやねん?」
猛「あれですわ!あれが今日の・・・
リハビリ相手ですわ!」
と言って・・・
猛が指差す方には・・・
2台の車が停まっていて・・・
その2台の車の周りには・・・
5~6人の若い男達が居ました!
蔵「やっぱり・・・こう言う事やったんやな!
確かに悪さをしてる奴らやな!」
土佐犬「おい蔵!どう言う事や?」
蔵「ほら!最近・・・耳にするやろ!
街で女をナンパして・・・
山で無理矢理やってしまう!
あれが・・・そうやろ!」
土佐犬「でも・・・本当にそうなんか?」
蔵「あぁ~見る限りでは間違いないで!
きっと車の外に居る奴らは・・・
順番待ちとかやろ!」
土佐犬「あっ!こっちを気にしとんで!」
蔵「そらぁ~悪い事しとるから・・・
警戒しとるんやで!」
土佐犬「よぉぉぉ~!じゃ~どう出るんや?」
猛「じゃ~このまま突っ込みますわ!
それで車を停めたら・・・
適当にシバいて下さいや!
俺と攻は先に・・・
車の中の男を・・・
引きずり出しますわ!」
土佐犬「おぅ~!そっちはそっちで・・・
勝手にすればいいけど・・・
でも車の外には5~6人・・・
それと車内に2人は居てるやろ?
じゃ~数的には・・・
俺らの倍は居てるんやの!」
猛「相手の数が倍なら・・・怖いですか?」
蔵「ここまで来て怖いもクソもないがな!」
土佐犬「ほんまじゃ~ボケ!怖あるか!
早よ突っ込めや!」
猛「攻!行けや!」
そして攻は・・・
男達が居る所へ車を進め・・・
男達の前で車を停めると・・・
攻は男達へ・・・
攻「よぉぉぉ~どないしたんや?
こんな山道で車を停めて?
故障でもしたんか?」
すると・・・
話しかけられた茶髪の男は・・・
攻の厳つい顔に畏縮したのか?
茶髪「いや・・・」
攻「じゃ~どないしたんじゃ~?」
茶髪「いや・・・な・・・」
すると別の男が・・・
男「なんじゃ~お前ら?どっか行け!ボケ!」
攻「おぅ~おぅ!なんか偉そうなのが居てるで!
ほな・・・初めまひょか!」
そして蔵と土佐犬が猛が・・・
車から降りると・・・
蔵「ほな!この生意気なのは俺がやるから・・・
お前らは車の中の奴を引きずり出せや!」
攻「じゃ~頼んます!」
蔵「ほな!土佐犬!俺は・・・」
蔵の心(あっ!)
すると既に・・・
土佐犬は殴り始めてました!
土佐犬「おらぁ~ボケ!」
それに続き・・・
蔵も始めました・・・
そして双方入り乱れる中・・・
猛と攻の強さは圧巻で・・・
蔵と土佐犬が互いに・・・
一人の相手にも手こずる中・・・
猛と攻は2人で・・・
軽く5人の相手を倒した後・・・
蔵と土佐犬の加勢に入り・・・
ほんの10分も経たない内に・・・
勝敗は決まりました!
猛「大丈夫ですか?」
蔵「あぁ~なんとかな・・・・・」
土佐犬「ボケ!勝手に入って来るな!」
攻「いや・・・危なそうやったから!」
土佐犬「アホか!あそこから反撃やったんじゃ!」
蔵「おい!どうでもいいやんけ!
それより・・・
このボケらの処分が先や!」
猛「あれ?なにかしますん?」
蔵「当たり前やんけ!」
そして・・・
蔵は男達の車のドアを開け・・・
泣きながら縮こまってる女へ・・・
蔵「よぉぉぉ~!俺らは何もせえへん!
ひとつ聞きたいんやけど・・・
この行為は・・・同意か?
それとも無理矢理なんか?」
すると・・・
女「むっ・・・無理矢理です・・・」
蔵「そやわな!じゃ~ちょっとだけ待っててや!
心配せんでも直ぐに送ったるから!」
女「・・・・・・」
女は軽く頷きました・・・
すると蔵は男達に・・・
蔵「よぉぉぉ~!無理矢理はアカンやろ!
じゃ~やった奴・・・手を挙げろ!」
すると男達は・・・
誰一人・・・手を上げませんでした!
すると・・・
攻「なぁ~!こいつとこいつは・・・
やってた奴らやで!」
蔵「じゃ~手を上げないとアカンやんけ!
ほな一番手は・・・誰や?
お前か?それとも・・・お前?」
すると・・・
攻に指摘された男は・・・
首を横に振りました!
蔵「そっか!まぁ~ええわ!じゃ~全員・・・
立って手を後ろに回せ!」
すると・・・
男達は素直に従いました!
そして蔵は・・・
男達のジャンパーや・・・
上着やズボンのポケットを弄ると・・・
一人の男のポケットから・・・
あるモノを見つけました!
蔵「おいおい!これは・・・なんじゃい?」
男「・・・・・・・」
蔵「こら!お前だけ特別な・・・
お仕置きをするぞ!」
と言って・・・
蔵が男の目を親指でグリグリ押すと・・・
男は・・・
男「すっ・・・すみません!それは・・・
パンティーです!」
蔵「ほら見てみ!お前が一番手やんけ!
間違いないやろ?」
男「はい・・・・・」
蔵の心(まぁ~車が2台で女が二人やから・・・
もう一人一番手が居てるやろうけど
でも・・・こいつだけでいいか!)
蔵「そっかぁ~!お前が一番手かぁ~・・・
まぁ~素直に言うたから・・・
もう帰ってもいいんやけど・・・
でも帰り道は俺が指示をしたるから・・・
その通りに帰れや!」
男「・・・・・?」
蔵「だれか車に懐中電灯を積んでないか?」
すると一人の男が・・・
男「ぼっ・・・僕の車に・・・あります・・・」
蔵「お前の車・・・どっちや?」
男「あっちの黒い方・・・」
蔵「そっか!」
そして・・・
蔵は黒い車のトランクから・・・
懐中電灯を取りだすと・・・
その懐中電灯を・・・
パンティーを持ってた一番手の男に渡しました!
すると・・・
男が不思議そうにしていると・・・
蔵「ほな!帰したるけど!でも帰り道は・・・
こっちから歩いて帰れ!」
と言って・・・
脇道の横にある・・・
山の斜面を指差しました!
男「えっ?ここからですか・・・?」
蔵「おぅ~!そない急でもないやろ!」
すると男は・・・
懐中電灯で斜面を照らしながら・・・
覗き込むように見てました!
蔵「どや?急か?」
男「はい・・・めちゃめちゃ急ではないけど・・・
そこそこ急ですよ!」
蔵「そこそこなら大丈夫やんけ!」
と言って・・・
急な山の斜面を覗き込む男のケツを蹴って・・・
山の斜面に落としました!
男「わぁぁぁぁぁ~・・・あっ・・・うっ・・・」
と言って落ちて行きました!
そして蔵は・・・
蔵「ほら・・・奴に続けや!」
と言ってると・・・
この状況に固まって動けない男達を・・・
土佐犬は次々と落としてました!
中には自ら落ちる奴も居て・・・
結局・・・男7人は・・・
山の斜面を徒歩で帰る事になりました!
そして・・・
蔵「ほな!俺らも帰ろうや!じゃ~俺は・・・
この黒い車に乗るから・・・
土佐犬は・・・こっちに乗れや!」
土佐犬「でっ?車の女らは?」
蔵「もう時間的に電車は無いか?
ほな送ったろや!」
猛「じゃ~俺らは?」
蔵「お前らは・・・あそこで待ってろや!」
猛「あそこって?」
蔵「車の墓場やんけ!この女らを送ったら・・・
この車は墓場に捨てるわ!」
※車の墓場・・・
たくさんの車が道路脇に捨てられてる場所の事!
この場所に捨てられた車には・・・
後にホームレスが住みつく事が多い!
猛「そうなん?でも墓場って・・・
あちこちにあるけど・・・
どこの墓場に?」
蔵「近くに学校がある墓場・・・知ってるか?」
猛「あぁ~あそこね!」
蔵「ほな・・・そこで集合な!」
土佐犬「ちゃんと待っとけよ!」
猛「はいはい!」
そして蔵は・・・
黒い車に乗ってた女を・・・
土佐犬が運転する車の方へ乗るように指示し
そして・・・
女が土佐犬の車に乗ると・・・
蔵「ほな!土佐犬!お前が先に走れや!
俺は後ろから付いて行くわ!」
土佐犬「おぅ~!」
そして女達を送り・・・
車の墓場に行くと・・・
猛と攻が待ってました!
そして・・・
山に居た男達の車2台を・・・
車の墓場に捨てました!
蔵の心(その内・・・ホームレスが住むんやろな!)
すると・・・
少し不機嫌そうにした土佐犬が・・・
土佐犬「おいおい!頼むでぇ~!」
蔵「なにがやねん?」
土佐犬「あほぉ~!お前が女ら両方を・・・
俺の方の車に乗せるから・・・
大変やってんぞ!」
蔵「何が大変やねん?」
土佐犬「あほぉ~!車の中で・・・
ず~っと2人揃って・・・
号泣やったがな!」
蔵「そらぁ~泣きもするやろ!」
土佐犬「ほんま・・・堪らんかったで!
俺は何もしてないのに!」
蔵「しゃ~ないやんけ!これも人助けや!
だから愚痴を垂れるな!」
土佐犬「せやけど!余りにも泣いて・・・
うるさかったから・・・
「ちょっと静かにしてくれや!
それでも泣くんやったら
車から降りてくれ!」って・・・
言うたんや!」
蔵「あほぉ~!そないな事を言うたるな!
ほんま・・・鬼やの!」
土佐犬「あほぉ~!メッチャ号泣やってんぞ!
マジで!あの女らの・・・
なんとも言えない泣き声で・・・
頭が痛くなりそうやったんや!」
蔵「あほ!あの女らの方が体も痛いし・・・
心も大怪我しとるわ!
それくらい理解したれ!」
土佐犬「まぁ~分かるけど・・・」
すると猛と攻が・・・
蔵達の所へ来ました!
猛「お疲れさんです!」
蔵「おぅ~待たしたな!」
猛「女の方は・・・?」
土佐犬「無事に送ったで!」
蔵「じゃ~そろそろ・・・店に戻ろうや!」
猛「いや!今日は・・・これで結構です!
赤川さんに連絡したら・・・
今日は帰ってもいいらしいです!」
蔵「そうなん?じゃ~お前らもか?」
猛「いや!俺らは店に戻ります!」
蔵「そっけ!じゃ~送ってくれや!」
猛「いや!俺らが乗って来た車も・・・
ここに捨てようと・・・」
蔵「あほぉ~!なんで捨てるねん?」
猛「いや!この車はリハビリ用に・・・
用意した盗難車ですねん!
だから・・・もう要らんねん!」
蔵「はぁ~マジかい?リハビリの為に・・・
盗難車を用意したんか?」
猛「はい!その方が・・・ええでしょう!」
蔵「あほぉ~!それやったら・・・
こんな所に捨てるより・・・
別の所に捨てたれや!」
猛「なんで?」
蔵「あほ!ここに捨てたらホームレスが・・・
住みよるがな!」
猛「それもそやね!仮に持ち主に・・・
この車が戻っても・・・
ホームレスが住んだ後より・・・
今の現状のままの方がいいかもね!
じゃ~送りますわ!」
蔵「おぅ~!」
こうして・・・
蔵と土佐犬は送ってもらう事に・・・
そして車中で・・・
猛「ねぇ~蔵さん!」
蔵「なんや?」
猛「なんで分かったの?」
蔵「何が?」
猛「いやね!さっきの一番手の事ですわ!
なんでパンティーを持ってた奴が・・・
一番手って分かったの?」
蔵「いや!聞いた話なんやけど・・・
あぁ~言ったのをする時の・・・
一番手の奴は・・・
パンティーを持って・・・
車を出るのが決まりらしいで!
なんか知り合いが言ってたわ!」
猛「へぇぇぇ~そうなんや!でも最近・・・
よく聞きますよね!
街でナンパし山で犯すと言う話!
流行ってるんですかね?」
蔵「いや!あんなのは昔から合ったんや!
まぁ~最近・・・
そう言うのを耳にするのは・・・
俺らが・・・
そう言った年代になっただけや!
まぁ~でも普通の学生や・・・
真面目そうな奴らでも・・・
やってるみたいやな?」
猛「ですよね!さっきの奴らも・・・
そないヤンチャでも無かったし!
2人だけだったでしょう!
それなりの奴らは・・・」
土佐犬「アホか!それなりの奴らの・・・
相手をしてたのが俺と蔵やんけ!
だから・・・ちと手こずったんや!」
猛「はいはい!」
すると・・・
攻「でっ・・・どうでした?」
土佐犬「なにがや?」
攻「さっきの事ですがな!正直・・・ビビった?」
土佐犬「あほぉ~!俺がビビるかボケ!」
攻「じゃ~蔵君は?」
蔵「まっ!正直に言うと少しはビビったな!
まぁ~でも!やり始めると・・・
ビビるもクソも無いけど・・・
でも始まる前は・・・
手も震えたし緊張もしたで!」
攻「まっ!それは・・・僕でも同じですよ!
相手が・・・どれだけのレベルか?
分からないし・・・
多少なりと緊張もしますよ!
でもこれは・・・
気休めかも知れんけど・・・
赤川さんが言ってる・・・
二つの選択の話・・・
知ってます?」
蔵「あぁ~前に言ってたがな・・・
やるか?やらないか?
の選択をするから・・・
迷いや警戒をするってな!」
攻「だから今回の黒川との件ですけど・・・
やると言う選択だけで挑む方が・・・
少しは楽と思いますよ!
相手が誰であれ・・・
やると言う選択しか無い・・・
と思う方がね!」
蔵「まぁ~の!どっちにしろ・・・あれやがな!
まっ!ここまで足を突っ込んだんや!
それなりの覚悟はあるし・・・
いい加減な気持ちで・・・
参加した訳でもないんやわ!」
攻「そうですか!なら・・・いいです!」
土佐犬「ボケ!年下のくせに誰に・・・
何の精神論を語っとんねん!
ほんま・・・殴られたいか?」
攻「いや!そんなつもりで言ったのでは!」
土佐犬「まぁ~俺らの心配は無用じゃ~!
俺も蔵も覚悟を決めて参加しとんや!
だから今日のリハビリも・・・
文句を言わずにこなしたやんけ!」
攻「ですよね!」
蔵「それに俺らは攻らと違って・・・
黒川との抗争の経験者や!
余り経験者を舐めるなよ!」
攻「舐めてませんよ!」
蔵「そっけ!じゃ~次のリハビリも頑張るわ!
のぉぉぉ~土佐犬!」
土佐犬「そやの!なんでも来いやで!」
この後・・・
蔵と土佐犬は・・・
家まで送ってもらい帰りました!
そして次の日も・・・
蔵と土佐犬は・・・
前日に支給された作業着で・・・
コブラクローに出勤しました!
そして事務所の方に行くと・・・
赤川が居ました!
蔵「おやっす!」
土佐犬「うぃ~す!」
赤川「おぅ~!んっ?あれ?」
蔵「何かな?」
赤川「あれ?なんで・・・作業着やねん?」
蔵「なんでって?あんたが支給したんやがな!
どうせ・・・今日もリハビリなんやろ?
だからスーツは必要ないやん!」
赤川「いや!リハビリは終了や!」
蔵「えっ?もう終りなん?」
赤川「あぁ~終りやで!」
蔵「なんで?」
赤川「いや!猛らがな!お前らには・・・
これ以上のリハビリは・・・
必要無いってな!言うて来たんや!」
蔵「そうなん?また・・・なんでなん?」
赤川「いや!昨日の働きを見て・・・
もう十分やと思ったみたいや!
猛らも言ってたぞ!
無茶しよるってな!
普通なら・・・
あの場面では・・・
車の鍵を捨てたり・・・
車のタイヤをパンクさせるとかで・・・
終らせるやろうけど・・・
でも・・・お前らは・・・
男らを山の斜面に落として・・・
車まで捨てたんやろ!」
蔵「当然の事やん!悪い事をやってた訳やし・・・
まぁ~あの程度で済んで良かったやん!
もっと酷い事をする奴も居てるで!」
赤川「でも猛や攻が言うには・・・
あんな事をする知恵は・・・
浮かばんって言ってたわ!
まぁ~面白い事を考えよるってな!
だからリハビリは最初から・・・
必要なかったかもってな!」
蔵「でも終りで・・・いいんかの?」
赤川「あぁ~!それとリハビリで無茶されて・・・
警察に捕まるのも困るやんけ!
だから・・・
昨日の件でリハビリは終了や!」
蔵「まっ!終りと言うのなら終りでええか!」
土佐犬「なんや・・・しょ~もないのぉ~!
あれはあれで楽しかったのに・・・
もう終りかいな!おもろないの!
せっかくやし俺らだけで・・・
リハビリは続けよかな?
のぉぉぉ~蔵!」
蔵「まっ!好きにしろや!付き合うやんけ!」
赤川「あほぉ~!アカンぞ!」
土佐犬「ほんま!やれだのやるなだの・・・
好き勝手言いやがって・・・
ほんま・・・なんなんや?」
赤川「まぁ~ええやんけ!そない言うなよ!
まっ!ほっといても・・・
近々・・・暴れられるわ!
それまでは・・・
普通にホストをしてろよ!」
土佐犬「はいはい!そうするわ!」
蔵「ほな!昨日置いてたスーツに・・・
着替えよか!」
土佐犬「おぅ~!」
赤川「じゃ~着替えおわったら・・・
店のホストに挨拶しよか!
まだ挨拶はしてないよな?」
蔵「うん!まだ挨拶どころが・・・
数人のホストしか・・・
会ってないで!」
赤川「そやったな!まぁ~うちの場合・・・
掃除組が11時出勤で・・・
あとの者は11時45分から・・・
順次・・・売上額で来るんやけど!
今日は特別に遅い出勤のホストにも・・・
早く来るように言うてるから・・・
コブラの全ホストが揃う事になるわ!
だから・・・ちゃんと挨拶しろよ!」
蔵「分かった!」
そして・・・
11時55分に・・・
蔵と土佐犬は赤川に連れられ・・・
コブラクローの店の方に行きました!
続く・・・
次の四夜は・・・
来週・・・火曜日に更新します!
この物語はフィクションであり・・・
登場人物や店名などは・・・
架空の物であります!