五夜・・・ | 闇怪人の悪徳不動産日記

闇怪人の悪徳不動産日記

シリーズ第2弾 悪徳不動産日記・・・・・  
「けもの道不動産」素人営業マンが・・・年々悪質になりひとつの出会いで・・・       更生するまでの事を書いた日記です・・・


夜番人(YABANJIN)

the desire for revenge

第3部・・・復讐編!

五夜  「大風呂敷・・・」

蔵「ほなの!九龍!」

九龍「ちょっと待ってくれ!」

蔵「なんやねん・・・?」

九龍「ひとつだけ知ってる事を教えるわ!」

蔵「何をや?北君の事でか?」

九龍「いや!北さんの事は・・・
   ほんまに何も知らんのや!
   でも・・・」

蔵「なんや?」

九龍「あのな!黒川の手下になったのは・・・
   俺や龍四らだけではないんや!」

蔵の心(んっ?都の事を言うとんかな?)

蔵「都の事か?」

九龍「奴らもそうやけど・・・」

蔵の心(奴らって・・・?なんなん?)

蔵「じゃ~どう言う事なんや?
  お前らの他に・・・
  黒川の手下になった奴が・・・
  別に居てるんか?」

九龍「あぁ~!俺らが手下になる・・・
   もっと前から・・・
   黒川の手下になった奴がな!」

蔵「もっと前って?アンクロが解散になって・・・
  すぐなんか?」

九龍「いや・・・アンクロが解散する前からや!」

蔵「アンクロが解散する前と言う事は・・・
  えっ?これは手下とかの問題と・・・
  ちゃうやないかい!
  裏切り者が居てたって言う事かい?」

九龍「あぁ~そうなんや!手下どころか・・・
   そいつはアンクロを裏切り・・・
   自分だけが助かる為に・・・
   アンクロの情報を提供し・・・
   何食わぬ顔して・・・
   アンクロに居てたんやわ!
   それでアンクロが潰れると・・・
   さっさと黒川の下で・・・
   働き出したんや!
   それに今では・・・
   黒川のカバン持ちと言うか
   腰巾着状態なんや!」

蔵「じゃ~土佐犬を売ったのは・・・
  その裏切り者かいな!」

九龍「あぁ~!土佐犬だけとちゃうで!
   西や東兄弟や林らなど・・・
   あと・・・蔵!お前もやんけ!」

蔵「そっか!俺の車もバレてたのぉ~!」

九龍「あほ!それだけと違うがな!」

蔵「どう言う事や?」

九龍「アンクロの最後になった最終日・・・
   店に出勤してたホストは・・・
   蔵だけやったんやろ!」

蔵「あぁ~!ホストは俺だけやったで!
  だからなのか?最後の最後に・・・
  スープレックスに捕まって・・・
  偉い目に遭ったし・・・
  お尻乞いをする事になったんや!」

九龍「その最後の最後まで店に出勤してる・・・
   ホストが居る事を黒川に告げ口したのも
   そのアンクロを裏切った男なんや!」

蔵「くっそぁ~!それでかぁ~・・・
  マジでムカついて来たわ!」

九龍「なぁ~蔵!」

蔵「なんや?」

九龍「まぁ~どっちにしろ黒川と揉めるんやろ?」

蔵「当然や!その為に戻って来とるんやぞ!」

九龍「じゃ~一番最初に標的にするのは・・・
   その裏切り者から狙えばいいわ!
   まぁ~相手は裏切り者なんや!
   それなら・・・
   容赦無しに無茶が出来るやんけ!
   黒川が大きくなったと言え・・・
   黒川の下で働くホストの戦力が
   そない上がった訳でもないんや!
   まぁ~でも!最初が肝心やぞ!
   その裏切り者で・・・
   どれだけインパクトのある
   狼煙が上げれるかで・・・
   勝敗の行方が決まるかもやで!」

蔵「じゃ~その裏切り者って・・・誰や?
  教えろや!」

九龍「それは・・・自分で調べろや!
   俺は黒川の下に居てるんや!
   名前までは・・・ええやろ!
   どっちにしろ・・・
   調べるのは簡単や!
   スープレックスに中に居る・・・
   元アンクロのホストを・・・
   見つけるだけやんけ!」

蔵「そやの・・・それなら簡単かもな?
  じゃ~そうするわ!」

九龍「それと・・・もうひとつ!」

蔵「なんや?」

九龍「こっちには連太郎と言う奴が居てるんや!
   そいつとは絶対に・・・やるなよ!」

蔵の心(んっ?猛と攻が顔を見合わせたよな!
     俺は連太郎と言う奴は知らんけど
     猛らは知ってるみたいやな?)

蔵「なんやねん?その連太郎と言う奴は・・・
  危ない奴なんか?」

九龍「あぁ~メッチャややこしい奴やで!
   ケンカはメチャメチャ強いし
   俺の知る限り無敵やで!
   その無敵君が龍一と・・・
   コンビを組んでるんや!
   だから最悪やで!」

蔵「ふぅ~ん!あの龍一が無敵君と・・・
  コンビを組んでるんや!
  まぁ~龍一は弱っちいからのぉ~!
  だから強い奴と手を組んだんか!
  でも・・・ほんまのアホやな!
  そない強い奴と組んでも・・・
  24時間一緒と言う訳もいかんやろ!
  絶対に一人になる時があるんやで!
  そこを狙われた時・・・
  龍一は・・・どうするんやろな?」

土佐犬「また幽霊ビルの時の様な顔をするんやろ?
     まぁ~今回も同じ思いと言うか・・・
     あれ以上の痛みを刻み込んだるわ!
     痛くて怖い思いをしても・・・
     また戻って来る奴には・・・
     遠慮は要らんで!」

蔵「怖い思いをしても戻って来るのは・・・
  お前も同じや!」

土佐犬「お前もやんけ!」

すると・・・

猛のポケットベル鳴りました!

猛「あっ!店からですわ!」

攻「ねぇ~もう戻りましょうや!」

蔵「そやの!」

土佐犬「ほなの九龍!まぁ~元気で頑張れや!!
     まっ!普通に話せるのも・・・
     今回が最後になるやろ!
     次に会う時は敵同士やの!」

九龍「そやの・・・」

蔵「なぁ~九龍!最後に聞くけど・・・
  俺らに寝返らんか?」

九龍「それは・・・無理やな!」

蔵「そっか!じゃ~仕方ないか!
  明日からは敵やの!
  ほな!元気でな!」

九龍「すまんな・・・」

こうして・・・

元アンクロの今の状態を知った蔵達は・・・

コブラに戻る事に・・・

そして・・・

ポケベルが鳴った猛が店に電話をしてました!

そして公衆電話から少し離れた所に居た・・・

蔵達は・・・

蔵「ほんま長い電話やのぉ~!」

土佐犬「何を喋っとんやろな?」

蔵「もう・・・ほっといて先に行こや!」

土佐犬「そやの!」

そして電話する猛を置いて・・・

蔵達が先に行こうとすると・・・

猛が戻って来ました!

猛「待って下さいや!なんで先に行くん!」

蔵「あほ!何を話してたか?知らんけど?
  長電話するからや!」

猛「違うやん!蔵君らのせいで・・・
  怒られてたんや!」

蔵「誰にやねん?」

猛「赤川さんからやん!」

蔵「なんで赤川はんは・・・怒っとんや?
  なんも悪い事してないがな!」

猛「さっきのドラゴンスープレックスでの・・・
  出来事を報告したら・・・
  勝手な行動をさせるなって・・・
  言うたやろが!って・・・
  怒られましたやん!」

蔵「アホか!なんでも報告するからやんけ!
  黙ってたら分かれへんやろが!」

猛「だって報告は大切でしょう!」

蔵「あほ!隠す事も社会では大切な事なんや!
  ほんま猛がやってるのは・・・
  俗に言う・・・
  ホウレンソウって言うやつやろ!
  アホちゃうか!」

猛「何?そのホウレンソウって・・・?」

蔵「あほ!報告・連絡・相談の事や!
  誰が言い出したか知らんけど!
  このホウレンソウが・・・
  社内の密告者候補を生むんや!」

猛「何それ?」

蔵「まぁ~その内・・・分かる事やろ!
  社会人として経験を積めばな!」

猛「なんか・・・俺が密告者みたいやん!」

蔵「あほ!俺から言わしたら・・・
  お前は密告者やがな!
  言わんでいい事を・・・
  赤川はんに言うとるやんけ!」

猛「・・・・・・」

蔵「まっ!そんな事より・・・」

猛「何かな?」

蔵「お前らは連太郎って知ってるんか?」

猛「はい!なかなか・・・有名な奴ですよ!
  前は北の方の繁華街で暴れてたから
  こっちでは余り聞かなかったんやけど
  たぶん・・・龍一って奴が・・・
  こっちの街に呼んだんでしょうね!
  ここ最近では連太郎の名前も・・・
  聞く用になりましたけどね!
  と言っても・・・
  北の繁華街に居る時ほど・・・
  暴れてないらしいけどね!」

蔵「ふ~ん!でっ?その連太郎もホストなん?」

猛「いや!ホストはやってないですよ!
  別の仕事をしながら・・・
  龍一とツルんでるらしいです!」

蔵「そんな危ない奴が・・・なんの仕事を?」

猛「なんか自分ではバウンティハンターと・・・
  言ってるみたいですよ!」

蔵「はぁ~?なんやねん・・・その・・・
  なんちゃらハンターって?」

猛「バウンティハンターですがな!
  なんか賞金稼ぎの事を・・・
  バウンティハンターと・・・
  言うみたいやで!」

蔵「賞金稼ぎ?なんの賞金を稼ぐんや?
  賞金稼ぎと言えば・・・
  外国映画などで・・・
  指名手配者や・・・
  ならず者に・・・
  賞金がかかってるから・・・
  賞金を稼げるんやろ?
  でも・・・
  この日本で賞金稼ぎが・・・
  出来るんか?
  そんな賞金制度は無いやろ?」

猛「いや!賞金稼ぎと言っても・・・
  また別モノですわ!
  まぁ~簡単に言えば・・・
  カツアゲ・・・?
  いや・・・軽い強盗なんかな?」

蔵「どう言う事や?」

猛「いやね!連太郎がやってる事は・・・
  その辺のヤンチャそうな奴に・・・
  因縁を付けては・・・
  ボコボコにして金を取る・・・
  これが連太郎の職業ですわ!」

蔵「なんじゃ~それ?強盗に近いと言うか・・・
  それって強盗と違うんか?」

猛「いや!強盗とは違うみたいやで!
  連太郎の言い分では・・・
  それを試合と言ってるんですわ!
  なのでファイトマネーと言うか・・・
  賞金が出るのは当たり前やろって
  言ってるみたいやわ!
  現に自分が負けた時の為に・・・
  試合の時は封筒に10万円を入れて
  試合に臨んでるらしいけどね!」

蔵「じゃ~負けが嵩んだら赤字やがな!」

猛「でもバウンティハンターを職業にしてから・・・
  負け知らずと言うか・・・
  連戦連勝みたいですよ!
  だから連太郎と呼ばれてるんですわ!」

蔵「おいおい!それって・・・ほんまか?
  自称・・・負け知らずやら・・・
  ケンカ無敗を公言してる奴も居てるけど
  ほんまに連戦連勝なんか?
  蓋を開ければ・・・なんちゃらやろ?
  まぁ~その試合か?
  なんか?分からんけど!
  ほんまは弱そうな奴とか・・・
  くたびれたサラリーマンを・・・
  相手にしてるんと違うんか?」

猛「いや!それなら試合とは言わないでしょう!
  弱い相手をボコボコにして・・・
  金を奪うんですよ!
  それこそ強盗ですやん!」

蔵「じゃ~どんなのを相手にしてるんや?」

猛「なんか連太郎が因縁を付けても・・・
  怯まずに向かってくる奴だけを
  相手にしてるみたいですよ!
  ビビって謝れば何もしない
  金も奪わないらしいけどね!」

蔵「じゃ~そこそこ強気の奴を相手にしとんか!
  まぁ~それなら試合と言ってもいいかもな?
  でも・・・連戦連勝は大袈裟やろ!
  弱いのを相手にしてるんと違うんやし!」

猛「でも実際に連戦連勝と言われてるんですわ!
  だから赤川さんも連太郎が・・・
  黒川らに付いたと聞いて・・・
  頭が痛いって言ってましたわ!」

蔵「そっか・・・」

猛「だから赤川さんも連太郎対策に・・・
  百太郎を味方にしようと・・・
  動くみたいですけどね!」

蔵「百太郎?じゃ~名字は・・・後なん?」

猛「それは・・・うしろの百太郎でしょう!
  それに・・・うしろの百太郎は・・・
  後一太郎って言うんですよ!
  俺が言う百太郎はホストですわ!」

蔵「そうなん?百太郎はホストなんや!
  それに・・・あの百太郎は・・・
  後一太郎って言うんか・・・
  知らんかったわ!
  でっ・・・どこのホストやねん?」

猛「パワーボムです!」

蔵「えっ?パワーボムと言うたら・・・
  黒川らと揉めてる最中やんけ!
  それやったら味方もクソも・・・
  あらへんがな!どっちにしろ・・・
  連太郎と百太郎は・・・
  ぶつかるやんけ!」

猛「いや!それが・・・ぶつからんのですわ!」

蔵「なんでや?」

猛「いやね!百太郎は行方不明なんです!」

蔵「はぁ~?行方不明って・・・
  じゃ~パワーボムを・・・
  辞めてるんか?」

猛「いや!行方不明と言っても・・・
  いつもの事なんですわ!
  店に対して・・・
  気に入らん事があれば・・・
  短くて2週間・・・
  まぁ~長くても1カ月・・・
  行方を晦ますんですわ!
  家にも帰らず・・・
  放浪の旅に出るんかな?」

蔵「なんじゃ~それ?気に入らん事があれば
  行方を晦ますって・・・
  そらぁ~あかんやんけ!
  でっ?何があって・・・
  今は消えとるんや百太郎は?」

猛「包茎手術って・・・知ってはる?」

蔵「あぁ~雑誌などに載ってるやんけ!
  それに俺の知り合いも・・・
  手術したって言ってたけどな!
  それに・・・
  芸能人にも居てるみたいやの!
  だから流行ってるんやろな?
  でっ?その包茎手術が・・・
  なんの関係があるんや?」

猛「いやね!百太郎も店の者に内緒で・・・
  こそっと包茎手術をしたらしいけど
  でも店のホストにバレたらしいです!」

蔵「なんで?」

猛「いや!なんや百太郎が手術して・・・
  約1か月が過ぎた頃に・・・
  スープレックスと揉めたでしょう!
  それでパワーボムのホストは・・・
  一緒に居る事が多くなった!
  それが原因みたいですね!」

蔵「一緒に居たのが原因って?」

猛「ほら!一緒に居ると食事もそやけど・・・
  お風呂も一緒になるでしょう!
  だから皆で銭湯に行く事もね!
  でっ!その時にホストの一人が・・・
  銭湯の中で・・・
ホスト「あれ?ひょっとして・・・
    包茎手術したでしょう!
    百太郎さん!」

百太郎「アホ・ボケ!してないわ!ボケ!
     何を訳の分からん事を言うとんや!
     ほんま殴られたいか?」

ホスト「いやいや!怒っても無理ですよ!
    実は僕も先々月・・・
    手術したんですよ!」

百太郎「だから・・・なんやねん?
     お前の手術が・・・
     俺に何の関係があるんじゃい!」

ホスト「いや!関係は無いんやけど・・・
    でも共通は・・・あるんですよ!
    ほれ!僕のと百太郎さんのは・・・
    同じでしょう!ほら見て下さいよ!
    同じツートンカラーですやん!」

百太郎「くっ・・・・・」

ホスト「あはははは!口で何を言っても・・・
    あそこは・・・正直ですなぁ~!
    だははははははは!
    僕らはツートンカラー・・・
    ブラザースですね!」

百太郎「ボケェェェェェ~!」
  と言って・・・
  そのホストをボコボコにして・・・
  そのまま銭湯から・・・
  消えたまま姿を現さないみたいですよ!
  それを・・・どこから嗅ぎ付けたのか?
  百太郎が消えた事を知った黒川は・・・
  パワーボムに攻撃をかけたみたいです!」

蔵「あらら・・・黒川もちゃっかりしとんの!
  おまけに店の要のホストが・・・
  包茎手術が原因で消えるとはの!
  それも黒川と交戦中にやろ!
  それじゃ~パワーボムの・・・
  オーナーやホストも・・・
  泣くに泣くけんがな!」

猛「まぁ~ね!」

蔵「でも居なくなってる間に・・・
  自分が働くパワーボムが・・・
  潰されてたら・・・
  百太郎も黙ってないやろ?
  と言っても・・・
  百太郎ひとりでは・・・
  どないもならんわな!」

猛「まぁ~百太郎だけで黒川らを潰すのは・・・
  難しいかも知れんけど・・・
  でも百太郎なら・・・
  どうなんやろなぁ~?
  そこそこ行けるかもなぁ~?」

蔵「あほ!無理に決まってるやろが!」

猛「じゃ~なんで百太郎が・・・
  百太郎と呼ばれてるか?
  知ってます?」

蔵「知るかいな!」

猛「いやね・・・百太郎は・・・
  百の敵を倒すと・・・
  言われてるんですよ!」

蔵「おいおい・・・いい加減にせいよ!
  連戦連勝やら・・・
  百の敵を倒すやら・・・
  大風呂敷も・・・
  ここまで来れば笑えんぞ!
  ほんま大風呂敷軍団か?」

すると・・・

土佐犬「じゃ~あれか?俺が百人と・・・
     百太郎ひとりと・・・
     ケンカをすれば・・・
     俺が負けると言う事なんか?
     おいおい!それはないぞ!
     俺が百人居てるのに・・・
     どうやったら・・・
     一人の男に負けるんや?
     教えてくれや?」

猛「いや・・・百対一なら百が勝ちますよ!」

土佐犬「ほな!百太郎もアカンやんけ!」

猛「いや!これが戦国時代のように・・・
  何千や何万の戦いなら・・・
  百太郎は百くらいは倒すやろって・・・
  言われてるんですわ!」

土佐犬「なにが戦国時代やねん?アホちゃうか!
     今は戦国時代でもないがな!
     こんな戦争もない平和な日本やから
     そないな事を言う輩が居てるんや!
     ほんま黙って聞いてたら・・・
     言いたい放題やのぉ~!
     そんな大風呂敷野郎の百太郎を・・・
     仲間にして大丈夫なんか?
     実際・・・なんの活躍も・・・
     出来へんかったら笑うで!」

猛「いや!百太郎が百の敵を倒すと・・・
  言ってるのも・・・
  それは百太郎をよく知る者達が・・・
  そう言ってるんですわ!
  まぁ~百太郎には百人を倒すだけの・・・
  パワーとスタミナがあるらしいわ!」

土佐犬「けっ!どんなパワーとスタミナやねん?
     バカバカしい!」

猛「じゃ~一回・・・挑みはったら!」

土佐犬「おぅ~!かまへんぞ!」

蔵「もうええやんけ!土佐犬もムキになるな!
  たとえ大風呂敷でも・・・
  そんな噂になるほどの奴や!
  それなりに凄いんやろ?
  まっ!俺らは俺らや!
  そんなのには関わらんでもいいがな!
  それより百太郎は・・・
  こっちの味方にすると・・・
  赤川はんは言っとるんやろ?」

猛「はい!」

蔵「じゃ~その百太郎が味方になれば・・・
  また見れるやろうけど・・・
  でも連太郎って・・・
  どんな容姿をしとんや?
  もし街中で会う事があれば・・・
  それは避けた方がいいんやろ?
  俺らなら当然・・・負けるやろ?
  そんな連戦連勝君には!」

猛「はい!避けた方がいいけど・・・
  でも俺らも知らんのですわ!
  百太郎は見た事あるけど
  連太郎は噂だけで・・・
  見た事はないんですよ!
  まぁ~この街に居てる事は・・・
  確かなんやけどね!
  でも赤川さんは・・・
  連太郎の顔は・・・
  知ってるみたいですわ!
  なんや赤川さんが言うには・・・
  なかなかキモイ奴らしいですよ!」

蔵「キモイと言われてもなぁ~・・・
  どないキモイか?分からんな?
  ちなみに百太郎は・・・
  どんな感じなん?」

猛「まぁ~ごついですわ!顔も厳ついし!
  まぁ~背も俺らは180あるけど!
  でも百太郎は俺らより背も高いし・・・
  あと体もレスラー並みに・・・
  ごついから・・・
  まぁ~ちとホストっぽい
  体のゴツイ奴を見れば・・・
  それが百太郎ですわ!」

蔵「でもパワーボムのホストも・・・
  体を鍛えてるから・・・
  ごついんと違うんか?」

猛「いや!パワーボムのホストなら・・・
  俺や攻の方が体格はいいですよ!
  でも百太郎は群を抜いて・・・
  ごつい体をしてるから・・・
  一発で分かりますわ!
  言えば・・・レスラーやな!
  だからレスラーっぽい・・・
  ホストなのが・・・百太郎!」

蔵「そっか!レスラーっぽいか?」

土佐犬「おい!そんな大風呂敷野郎らは・・・
     ほっといても・・・ええがな!
     それより元アンクロの裏切り者を・・・
     探すのが先やろ?
     だから今から・・・
     裏切り者を見に行こや!」

蔵「アカンぞ!勝手な行動はするなと・・・
  赤川はんに言われてるやろ!
  さっきも勝手な事して・・・
  九龍と会った事で・・・
  赤川はんも怒っとんやぞ?」

猛「はい!怒ってます!」

蔵「ほな!ここでまた俺や土佐犬が・・・
  その元アンクロの裏切り者を・・・
  見つける事が出来たとして・・・
  土佐犬は黙ってられるか?
  何もしないって約束が出来るんか?」

土佐犬「無理かもな?その裏切り者が・・・
     密告した事で・・・
     俺も危険な目に・・・
     遭ったかも知れんがな!
     そらぁ~見つけた時点で・・・
     襲うかもな?いや!襲うな!」

蔵「そやろ!俺も同じや!だからアカンのや!
  勝手に動くのは危険やし・・・
  コブラには迷惑でもあるんや!
  まっ!裏切り者探しは・・・
  赤川はんらに任せよや!
  この裏切り者に対しては・・・
  ここは大人の行動をしよや!
  ひょっとして・・・
  赤川はんも知ってるかもやで?
  裏切り者の事を!」

土佐犬「かもな?」

蔵「まぁ~どっちにしろ・・・
  その辺の調べは・・・
  赤川はんに任そうや!」

土佐犬「そやの!」

そして・・・

蔵「よぉ~猛!アンクロの裏切り者の件は・・・
  赤川はんに任せると言っといてくれ!」

猛「はい!でも意外ですね・・・
  また勝手な行動を取ると
  思ってたのに・・・」

蔵「あほぉ~!さっきのも俺らが何者か?
  分からんようにしてたがな!
  ちゃんと考えて行動しとるんや!
  それに制御が出来ない事は・・・
  自粛するって・・・
  それも赤川はんに言っとけや!
  とりあえず俺らは・・・」

猛「地下ホストのバンパイアーキラーやね!」

蔵「そう言うこちゃ!」

こうして・・・

蔵達は店に戻りましたが・・・

赤川も猛からの説明で納得したようで・・・

蔵も土佐犬も怒られずに済みました!

そして・・・

この日の4日後にパワーボムが潰れました・・・

すると赤川は・・・

百太郎を仲間にする為に・・・

連日・・・百太郎と接触を持とうと・・・

百太郎の住んでる所に通う中・・・

蔵と土佐犬は・・・

久しぶりにオナベの中(アタル)と会う事に・・・

出勤前に繁華街で食事を済ませ・・・

夜の街中を歩きながら・・・

蔵「なぁ~土佐犬!今日も忙しいかの?」

土佐犬「まぁ~なんやかんやと言っても・・・
     コブラは流行ってるしのぉ~!
     毎日・・・満席に近いもんな!
     今日も忙しいやろな?」

蔵「まぁ~の!」

土佐犬「まぁ~ほとんどの客が・・・
     菊丸や菊丸派の客やし・・・
     ヘルプ要員の俺らも・・・
     結構・・・忙しいよな!」

蔵「まぁ~のぉ~!でも菊丸が辞めたら・・・
  コブラは潰れるんと違うんか?」

土佐犬「だから今回の抗争には・・・
     菊丸は参戦するなと・・・
     言われたみたいやな!」

蔵「そっかぁ~菊丸もココクラの・・・
  仕返しが出来ると言ってたのに
  参戦するなってか!
  まぁ~しゃ~ないか!
  菊丸はナンバー1やしな!」

すると・・・

土佐犬「イテッ!イッタァァァ~!」

蔵「どないしてん?」

土佐犬「なんか頭の上に落ちて来たがな!
     くっそぉ~メッチャ痛いやんけ!」

蔵「上から・・・?」

そして・・・

蔵と土佐犬が上を見上げると・・・

スナックビルの4階から・・・

下を見ている奴らが・・・

蔵「あっ!あれって・・・中やん!」

土佐犬「ほんまや!小も居てるで!
     じゃ~あいつらか?
     おのれぇぇぇ~くそぉ~!」

蔵「こらぁぁぁ~!さっさと降りて来て・・・
  土佐犬に謝れ!怒っとるぞ!」

すると・・・

下に降りて来た中も小も・・・

クシャクシャの顔して泣きながら・・・

2人は蔵に抱きつくと・・・

中「生きてたんやな~うっうぅぅぅ~」

小「わぁぁぁ~ん!」

蔵「アホ!生きとるわい!ちと離れろ!」

中「ほんま・・・何をしてたんや?
  無事に居てるんなら・・・
  連絡くらいくれよ!」

蔵「そやの!忘れてたわ!」

中「アホか!なにが・・・忘れてたやねん!
  ほんまアンクロは潰されるし・・・
  蔵は黒川らに・・・
  やられたって聞いてたし!
  ほんま・・・どないなってるんか?
  心配してたんやぞ!」

蔵「まぁ~色々あったんや!すまんの!」

中「ええよ!それに北君なぁ~・・・
  残念な事になったな・・・」

蔵「まぁ~の・・・」

中「じゃ~北君の復讐をする為に・・・
  また戻って来たんか?」

蔵の心(まぁ~中になら話してもいいか!)

蔵「まぁ~な!」

中「じゃ~北君の死に黒川らが・・・
  絡んでるんか?」

蔵「まぁ~その辺は調べてるんやけどな!」

中「そっか!ここ最近の黒川らは・・・
  悪い噂しか聞かないもんな!」

蔵「らしいな!まっ!調子ぶっこいとるんやろ?」

中「でも・・・元気そうで良かったわ!」

すると・・・

土佐犬「おいおい!こらこら!俺も居てるんやで!
     俺には労いの言葉は無いんか?」

中「アカン!土佐犬も心配やったけど・・・
  でも・・・お前は!さっきから・・・
  小のチチばっかり見てるやんけ!
  そんなチチしか見ないエロホストには
  労いの言葉は必要ないんじゃ~!」

蔵「おいぃ~!久々に会ったと言うのに・・・
  恥ずかしい事をするなよ!」

土佐犬「だって・・・小のチチを見ろや!
     前より遥かに大きくなってるやんけ!
     ほんま上半身がチチみたいやん!」

蔵「ほんまや!」

土佐犬「その内・・・体全体がチチになりよるで!
     きっと常に重心が前になり・・・
     その内・・・腰を痛めるわ!」

小「うるさい!大きな・・・お世話や!」

蔵「ははははは!」

中「ほんま小が気にしてる所を・・・
  平気で言うなんて・・・
  デリカシーのない・・・
  エロホストやのぉ~!」

土佐犬「あほぉ~!普通に見ても・・・
     チチが視界に入るんじゃ~!
     ほんま・・・
     上半身乳ノ助やんけ!」

小「あほぉ~!変な名前を付けるな!」

蔵「ははははは!もうええやんけ!
  土佐犬も言うな!」

小「ほんまや!」

すると蔵達の背後から・・・

男「よぉぉぉ~!」

蔵「んっ?」

この久々の出会いで・・・

楽しく会話する蔵達の前に・・・

水を差す男が現れました!

男「よぉぉぉ~!久しぶりやのぉ~ボケ!」

続く・・・


次の六夜は・・・

来週・・・火曜日に更新します!

この物語はフィクションであり・・・

登場人物や店名などは・・・

架空の物であります!