イタリア・ワイン探策(その99)カラブリア州「マリアンヌ2022・ラーチノ」(カラブリアIGP)

 

 生産者ラーチノは3回目、前回は「びっくりロバさん」が強烈なグレーコ・ビアンコ

 初回はオレンジワインのようなマントニコとガルナッチャ・ ビアンカのブレンド。

 今回は国際品種のシャルドネを使ったワインですが、がステンレスタンクでの発酵&熟成のみのため、樽香はありませんが、非常に変わった風味です。

 2022年から借り始めた区画のシャルドネを使用とのことですので、これがファーストVtg、非常に複雑なテイストでシャルドネと見抜ける人はまあいないでしょうね。

 かなり塩味を感じるというか、ちょっと大げさですが、グラスのふちに塩を付けたカクテルを飲んでいるかのような独特の味わいです。

 造り手のディーノ曰く、「ちょっと変わった塩気のようなものがある、あまりなじみのないタイプのシャルドネ」との事です。   

 価格帯は2800円程度で、おそらく無濾過無調整(ノンフィル・ノンコラ)っぽいくすんだ色彩です。

 印象的なラベルは「シャルドネと言えばおフランス」というわけで、ドラクロアを代表する作品「民衆を導く自由の女神」のマリアンヌ(自由の女神)をモチーフにしています。

が、よく見るとフランス国旗の代わりにワインのボトルを掲げていますね。

 

 登山帰りは結構時間が早いですね。14時ぐらいには、汗だくでビールを求めてさまようことが多いのですが、こんな飲兵衛たちの強い味方が梅田ホワイティの「NOMOCA」。

 昼のみをキャッチコピーにしているエリアで、たくさんお店もあって、どこに入ろうかと、毎回楽しみです。

 そんな中、ワイン好きの我々として外せないのが「ミア・スタンド」さん。

 このところ連続で訪問しております。

 食べるものも串焼きを中心として美味しいものばかりのイタリアンです。

 付きだしが最高。チーズたっぷりです(目の前でチーズをどっさりかけてくれる)。ゼッポリーニ(お餅のようなふんわりしたパンのような・・)というらしい、絶品!

 昼間はお得なセットもあって、ビールなどに鶏唐揚げとポテトのAセット、ピザがついたCセットを頼みます。

 カルパッチョもびっくりするぐらい、お魚がのってます。

 串も種類が多く、季節限定もあって飽きません。このお店最高ですね。

 ワインもイタリア・メインです。

 これはヴェネト州のトッレゼッラ社のデイリーワイン「ピノ・グリージョ」(ピノ・グリージョ・ヴェネツィアDOC)です。

 さっぱり飲めるので、このお店の料理には合わせやすいですね。

 トッレゼッラ社は1984年ヴェネト州東部ポルト・グルアーロに創業。河川に運ばれ堆積したミネラルを多分に含む粘土質の肥沃な土壌、毎年天候に大きな変化がなく安定しているエリアに135haの畑を持っており、さまざまな品種を栽培しています。

 メインは土着品種グレーラから造られるプロセッコのDOCゾーンと、ピノ・グリージョのDOCエリア。イタリアのピノ・グリージョ生産の85%(世界の43%)は北東部で行われており、トレゼッラはそのリーダー的存在。

 それ以外にも「レフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソ(縦走編第14回、こちらはフリウリ)」のような典型的な地元ワインから、19世紀末にヴェネト州からの季節労働者のおかげでこの地域にもたらされた品種、メルロー、カベルネ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランなど多くの品種のワインを生産していますね。

 

続いてもヴェネト州の「ピノ・ビアンコ(ピノ・ノワールの突然変異種)」(IGT)で、ウーディネ大学と共同で研究開発しているラ・クエルチャ社のデイリーワインです。

こちらも非常に飲みやすい、メロンの香りがする白ワインですね。

 

 台風1号のせいで、このところ雨が多いですね~、天候が急変するとか・・登山、ハイキングでは困ったものです。