問題点
記事広告の場合、企業側の情報に基づいて記事が作られ、たいていは独自取材は行なわれないので一方的な内容になる。ジャーナリズム の観点からは中立性・正確性を損なう可能性がある。
記事広告はしばしば一種の「裏金」作りに利用されることもある。代表的な例としては、2000年 から2001年 にかけて朝日新聞社 が『週刊朝日 』誌上における連載企画について、武富士 から「編集協力費」名目で5000万円を受け取っていたにも関わらず、誌上では「武富士」のクレジット が一回も出されなかったケースが挙げられる。
また放送メディアの場合、放送法 との兼ね合いが問題になる。第51条の2において「対価を得て広告放送を行う場合には、その放送を受信する者がその放送が広告放送であることを明らかに識別することができるようにしなければならない」と規定されており、一部のペイドパブリシティはこれに抵触しているのではという指摘もある。
ジャーナリズムにおいて記事広告の取扱には細心の注意が求められ、一般消費者側ではメディア・リテラシー が求められる。
提灯記事と記事広告
提灯記事 があくまで「(少なくとも表向きには)記事を執筆する記者の自発的な意思によって、記事の対象となる相手を持ち上げるもの」なのに対し、記事広告は「記事の対象となる相手が広告料などを負担して掲載してもらうもの」である。
新聞においても記事広告
新聞 においても記事広告は多いが、有力紙では「記事の隅に『PR』『企画広告』といった文字を載せる」「編集協力者として企業名を明示する」など、一目で広告とわかるような注意書きがなされるのが普通である。
またインターネット 利用者の増加に伴い、この分野でのペイドパブリシティが注目されている。ブログ やメールマガジン に記事広告を出す手法が広まりつつある。インターネット上で記事広告を掲載する場合、大規模なサイトやオピニオンリーダー に依頼して情報の普及を図る方法と、多数の小規模媒体に直接依頼して情報を仕掛ける方法がある。他の媒体と比べると、広告審査がない(あるいは緩い)ため幅広い表現方法が使えるメリットがあるが、執筆内容が記事広告であることが露見した場合は激しい拒否反応が起きる傾向がある。