やまちゃんのホッとブログ -2ページ目

おすすめ本紹介『スーパーマンその他大勢』

山内図書館「スタッフおすすめの本」です。

ティーンズのみなさんにおすすめの一冊を紹介しています。

 

今回はこちら!

 

 

スーパーマンその他大勢

 

絵: 桑原 伸之

作: 谷川 俊太郎

出版社: 自由国民社

 

 

おとなは自分たちとは違う、働く未来の自分が想像できない。なんて思ったことはありませんか?この本には色々な職業の人が出てきます。

コックさん、魚屋さん、花屋さん、駅員さん、床屋さん、通信士、飼育係、詩人、果物屋さん、お医者さん、プロレスラー、推理作家、旅行家、ウエイトレス、郵便局長、お坊さん、建築家、他にもたくさん出てきます。

 

皆色々な過去があって、様々な考えを持ってその仕事をしているのです。誰にも言えない秘密を持っていたり、特定の人以外はその人の素顔を知らなかったりするかもしれません。本当は別の仕事をしたかった人もいるのです。困ったことや心配なことがあっても顔に出さず、ぐっと我慢しているかもしれません。

 

将来について考えて頭がいっぱいになってしまった時、息抜きに読んでみてはいかがでしょうか。シュールでちょっと笑える人々に出会えますよ。

 

おすすめ本紹介(インターンシップ高校生)

7月31日から8月2日の3日間、山内図書館にインターンシップの高校生4名が来てくれました。

今回は、高校生の皆さんのおすすめ本と、手作りのPOPを紹介します。

 

 

 

レインツリーの国

有川浩/著

KADOKAWA

 

『一寸先の闇』

澤村伊智/著

宝島社

 

『歌人探偵定家』

羽生飛鳥/著

東京創元社

 

優しい死神の飼い方

知念実希人/著

光文社

 

どれも手の込んだ力作揃いのPOPになりました。

いずれも横浜市立図書館に所蔵がある本なので、ぜひ読んでみてください。

 

 

2024年7月イベント報告

2024年7月に開催したイベントの様子をお伝えします。

(定例イベントはタイトルだけ載せています)。

 

※子ども向けイベント
  1.金ようびの親子おはなし会(7月12、26日開催)

 

  2.水ようびのおはなし会(7月10日開催)

 

  2.日ようびのおはなし会(7月28日開催)
   

※大人向けイベント

  1.図書館でハマトレ(7月4、18日開催)

 

  2.やまちゃんひろば(7月20、22日開催)

 

  3. えほんの読み聞かせをしてみよう

         図書館ボランティア体験  (7月28日、8月4日)
     

  中高生によるボランティア体験。7月は「日ようびのおはなし会」を見学してもらいました。

  8月4日には、実際にこの場所で絵本を読んでもらいます!

 

 

夏真っ盛りの8月はイベントもたくさん!

是非、山内図書館にお出かけください。

 

 

山内図書館の情報は、X(エックス:旧ツイッター)でもお知らせしています。
 横浜市山内図書館


横浜市立図書館のホームページでは、
横浜市立図書館各館のイベント情報をご覧いただけます。
 図書館のイベント 横浜市 (yokohama.lg.jp)

 #図書館#おはなし会#親子

 

 

 

 

 

 

2024年8月開催予定のイベント

2024年8月開催予定のイベントを紹介します。
イベント参加には事前申込が必要なものもあります。詳しくは、山内図書館ホームページの「イベントのお知らせ」をご覧いただくか、山内図書館までお問い合わせください。イベントによっては、申込が終了している場合があります。

 

 

※子ども向けイベント

 1.水曜日の親子おはなし会
  日時:8月14日(水曜日)

      午後3時30分から午後4時まで
  対象:3歳以上のひとりでおはなしを聞ける子ども

 

  2.金曜日のおはなし会

   日時:8月23日(金曜日)

     午前10時30分から午前10時50分まで

   対象:1歳以上の子と保護者

 

  3.日曜日のおはなし会
  日時:8月25日(日曜日)午前10時30分から午前11時まで
  対象:ひとりでお話をきける子

 

 4.わくわく科学講座「偏光板を探ろう!」※すでに定員に達しました

  日時:8月7日(水曜日)午前10時から午前11時30分まで

  対象:市内在住・在学の小学4年生から6年生

 

 5.小学生いちにち図書館員

  日時:8月16日(金曜日)

     第1部 午前10時から正午まで
     第2部 午後2時から午後4時まで

  対象:青葉区在住、在学の小学生(第1部 1、2年生/第2部 3、4年生)

  小学生いちにち図書館員 | 横浜市山内図書館 (yamauchi-lib.jp)

  

 6.おはなしをかこう!ショートショート講座 ※すでに定員に達しました

  日時:8月17日(土曜日)午後2時から午後3時30分まで

  対象:小学4年生から6年生まで

 

 

※大人向けイベント 

 1.図書館でハマトレ

  日時:8月1日(木曜日) 午前10時から
  対象:ロコモ予防に関心のある方
  内容:「ハマトレ」はロコモを予防するため、高齢者の「歩き」に着目して

      横浜市が開発したトレーニングです。

      ハマトレキャストのみなさんと体験会を行います。

      血圧や握力の測定もできます。

 

 2.やまちゃんひろば
  日時:8月17日(土曜日)、26日(月曜日)午前10時から正午まで

      ※午前10時からと午前11時からの1時間単位で申し込めます。
  対象:生後6か月以上の未就学児(市内在住・在学・在勤の図書館利用者)
  内容:図書館でゆっくりと本を選んだり、勉強したりしませんか。

       館内ご利用中にお子さんをお預かりします。

  詳細:山内図書館託児サービス「やまちゃんひろば」

 

 3.ティーンズ応援!自習スペース貸します
  日時:8月3日(土曜日)、18日(日曜日)、24日(土曜日)、

     25日(日曜日)、31日(土曜日)

     午前9時30分から午後4時30分まで
  対象:市内在住・在学の中学生と高校生
  内容:猛暑になんて負けていられない、がんばる中高生のみなさんに

     「やまちゃんおはなしの部屋」を自習スペースとして開放します。

     夏休みの課題や受験勉強を、静かな涼しい部屋でどうぞ。

 

 

そして、8月は年に一度の「やまうちとしょかん 夏のおはなしまつり2024」が開催!!!

今年は8月9日(金)~11日(日)の3日間。いろいろなおはなし会をやります。

 

9日(金)の17時~20時まで、「図書館deマルシェ夏宵」も開催予定!!お楽しみに!!!!

 

 

山内図書館の情報は、X(エックス/旧ツイッター)でもお知らせしています。
横浜市山内図書館


横浜市立図書館のホームページでは、
横浜市立図書館各館のイベント情報をご覧いただけます。
図書館のイベント 横浜市 (yokohama.lg.jp)

 

 

#横浜市#図書館#おはなし会#イベント#マルシェ#託児サービス

 

 

 

おすすめ本紹介『金魚たちの放課後』

山内図書館「スタッフおすすめの本」です。

ティーンズのみなさんにおすすめの一冊を紹介しています。

 

今回はこちら!

 

 

金魚たちの放課後

河合二湖/著

小学館

 

 この街の小学校五年生は、全員理科の授業で金魚を飼うことになっていて、それも、稚魚からではなく卵から育てています。

 身近すぎる死に動揺する灰原慎と、死ありきの商売を淡々と行っているすどう養魚場を営むすどうさんは、物語の中で対照的に描かれています。慎は運動も勉強も他の人より器用にこなせると思って生きてきましたが、生き物相手の事となると、どんなに努力しても上手くいきません。一方で、何事にも大雑把で「努力」をしていない同級生のタビ(旅人)は、何故か生き物の育て方が上手で、人間関係や私生活も上手くいっている様に見えます。アサガオもハムスターもきちんと世話をしていたのに、時間が経つと死んでしまいました。慎は、僕の指は「みどりの指」ならぬ「死神の指」だから、妊娠したまるちゃんのお腹を触ってしまったら、赤ちゃんにもしものことが起こるかもしれないと、自意識過剰なまでに「死神の指」を持つ自分のことを悪く思っています。また、人一倍多くの死に立ち会う仕事に夢中になっている看護師の母や養魚場のすどうさんの姿を見て、「たくさんの生と死の先に、何が見えるんだろう。」と疑問に思っています。その後、遠藤さん(遠藤蓮美)が言っていたみたいに、何百匹も何千匹も生き物を飼っているうちに、何か法則や傾向らしきものが見えてくるかもしれない。と、ひとり考えを巡らせています。

 

 小学五年生でこの街に引っ越してきた遠藤蓮美には、自分の意思とは関係無しに、環境の変化や友達・金魚との別れが呆気なく訪れます。転勤族の父の仕事の都合で、アメリカのボストンへ引っ越すことになり、蓮美にとって小学生の時から身近な存在だった十一匹の金魚たちとも別れなければならなくなってしまいます。蓮美は、これまで友達ができてもそのうち上手くいかなくなってしまう花音に、「絶対的な味方」だと思われていましたが、その居場所から退くことになってしまいます。

 唐突に訪れる金魚の死や転校による別れからは、寂しさを感じますが、慎は金魚を通して様々な人と繋がっており、蓮美は大好きな金魚たちの世話を友達に託すことで日本にいる仲間と繋がっていることから、少しの希望を持つことができました。

 

 私も、小学生くらいの頃、金魚をはじめオタマジャクシやカブトムシ、ハムスターなど様々な生き物を日常の中で飼っていましたが、何十年も生きるといわれる金魚でさえ今でも生きているものはいません。慎のように、大切に飼っていた生き物が死んでしまった当初はとても悲しくて、現実を受け入れ難かった記憶がありますが、死んでしまった原因が分からないことも多く、その悲しみが今でも続いているかといえばそれは少し違うと感じました。しかし、その時々の出会いや別れは、今の自分を構成する要素の一部であることも確かだと思いました。「きっと、めぐりあわせなんだと思う。いろんな人に出会ったり、別れたりをくり返していくなかで、みんなそういう人を見つけていくんじゃないかな」と、「絶対的な味方」について蓮美の母は蓮美に語りかけます。今日までに自分に起こった全ての出会いと別れに感謝して、今をよりよく生きていきたいと思いました。