【興味深い】長辻象平 気候変動と台風 温暖化では進まぬ「強大多発」 | へっぴりごし

へっぴりごし

つれづれなるままに・・・

井戸端談義のネタにでも

誤字脱字が多いのは、年のせいにします。w

へっぴりごしは九州生まれ、の九州育ち。

 

1950年代の幼き頃、台風が来るときは、漁師である祖父の指図で、屋根をロープで固定し、雨戸を打ち付けて、ろうそくとバケツ洗面器を準備して台風を待っていた記憶がある。

 

それに比べて、今は「雨戸」を閉める位で、何とかなっている。

 

ちなみに、我が家は築100年以上のオンボロ家です。

 

 

【産経Web】記事より↓↓

【ソロモンの頭巾】長辻象平 気候変動と台風 温暖化では進まぬ「強大多発」

日本にやって来る台風の強さや数が地球温暖化のせいで増している-という印象を多くの人が抱いているようだ。こうした思潮の中で「温暖化と台風の大型化は無関係」と主張すれば猛反発を買いかねない。

 

 だが、意外かもしれないが、事実は「無関係」に近いのだ。まずは論より証拠、台風の強さの変化について気象庁の記録を見てみよう。

大型は温暖化前

 気象庁のホームページには、上陸時の気圧が低い歴代トップ5を載せた「中心気圧が低い台風」の表がある。これを一瞥(いちべつ)すると驚くだろう。すべてが前世紀の台風なのだ。

 

 1961年の第二室戸台風(925ヘクトパスカル)を筆頭に2位は59年の伊勢湾台風(929ヘクトパスカル)、3位は93年の台風13号(930ヘクトパスカル)、4位は51年のルース台風(935ヘクトパスカル)と続く。

 

 5位には54年から91年の間に上陸したいずれも940ヘクトパスカルの台風が6個並んで計10個。

 

 34年の室戸台風(912ヘクトパスカル)や45年の枕崎台風(916ヘクトパスカル)などの超大型を忘れてはならないが、それらは含まれていない。

 

 理由は気象庁の台風統計が1951年以降なので、参考記録扱いになっているためだ。

 

 こうしたデータに基づくと地球温暖化が問題になっている現代よりも、それ以前の時代において、中心気圧が低くて強い台風が多発していた実態が見えてくるのだ。

 

【略】

 

いまだ五里霧中

 話は入り組むが、筆保さんは「近年、日本に上陸する台風で強いものの割合が増えている」とみる。

 根拠は115年間の平均だと970ヘクトパスカル未満の「強い」台風は、全体の30%だったのが、90年代以降に増え始めて2010年ごろから50%に達していることによるものだ。

 

 現象論としては正しいが、この規模の増加は1900年や30年代後半に生じているので、温暖化主因論では説明が難しい。

 しかも、強いとはいえ、大相撲にたとえれば前頭上位クラス。室戸台風や枕崎台風などの大横綱級が温暖化の気配もない時代に輩出していた理由は全く計り知れないままなのだ。

 

 特殊解は得られても、全般を統一的に説明可能な一般解は、まだ五里霧中の状況だ。

複雑系現象の代表格・台風研究の奥は深い。