3月21日ごろが春分ですから、お彼岸は例年3月18日・19日ころから24・25日ころになります。
お彼岸の最初の日を「彼岸の入り」「入り彼岸」「さき彼岸」「初手彼岸(そてひがん)」などといい、春分の日を「彼岸の中日」、そして最後の日を「終い彼岸」「彼岸ばらい」などといいます。
秋分の日を中心にした彼岸もありますが、俳句では彼岸といえば春の彼岸をさしています。
彼岸とは、梵語の波羅密多(はらみった)の訳語で向こう岸、つまり迷いを脱し、生死を超越した悟りの境地をいいます。
涅槃(ねはん)ともいい、現世の此岸(しがん)に対する言葉です。
この彼岸は西方にあるとされ、太陽が真西に沈む春分や秋分のころ、往生の本願を遂げさせるようにと先祖供養が行われるのです。
この時期、寺院では彼岸会とよばれる法要かいとなまれます。
これは聖徳太子の時代にはじまったともいわれ、日本独特なものと考えられています。