寒天スイーツ食べたことある?
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寒天の誕生は江戸時代の初期までさかのぼります。
今から350年ほど前、徳川家四代将軍、徳川家綱の時代。天保年間のある寒い冬。
当時、全国の諸大名には、徳川家への忠誠を示すために、1年おきに江戸で暮らす義務がありました。
めんどくさいですね。これを参勤交代といいます。
この参勤交代で江戸に向かう途中だった薩摩藩(現在の鹿児島県)で一番えらい人、島津さんが、山城の国(現在の京都府)、伏見の駅御駕籠町にある美濃屋太左衛門という人物が営む旅館「美濃屋」に泊まることになりました。
美濃屋太左衛門は、このうえない名誉ということで大いにはりきり、多種多様の食事を用意しておもてなしをしました。その中に天草(テングサ)という海草を煮て作ったトコロテンの料理があったのです。
島津さんが出発されたあと、残ったトコロテン料理は戸外に放置されました。
ちゃんと捨てなさいよ。
トコロテンはそのまま数日間放置され、数日後、美濃屋太左衛門が見てみると、トコロテンは見事に自然乾燥し、白くて美しい干物に変身していたのです。
寒天誕生の瞬間です。
つまり寒天は、寒い空の下に放置されて発明されたことから、「寒い空」→「寒い天」→「寒天」と名づけられたのです。