今日は、これから石塚俊さんのチェロリサイタルを聞きに行く予定なのですが、それまでちょっと時間があるので早期リタイアについて僕の考えを書きたいと思います。
昨日の福井敬さんのリサイタルを聞いて特に思ったのですが、通常の会社員や公務員なら60歳が定年で退職金でもって65歳に年金を受け取るまで食いつなげる。
或いは、嘱託勤務で繋げる。
などあると思いますが、音楽家はプロオーケストラの団員など以外はフリーランスの人も多く大抵は福井さんのように仕事を続けますよね。
それは何故か。
音楽家の場合はその仕事が好きで好きで仕方がない。
仕事が趣味みたいな人が多いのかなぁって思います。
というか仕事を生きがいにしている人が多いというべきか。
僕のように生活のために仕方なく仕事をしている人は音楽家の中では逆に珍しいかもしれません。
20年以上前にサラリーマンだった頃、一緒にアンサンブルをしていたクラリネットのリーダーと毎年年賀状のやりとりをしていて、去年久しぶりに電話をしてみました。
60歳で夫婦で会社を退職し、今ではスローライフ生活3年目になり、毎日が充実しとても楽しいとおっしゃっていました。
恐らく年金を繰り上げてもらって夫婦で合算するとそれだけで生涯生活していける見通しを立てられたのだと思います。
とても羨ましいなぁと思いました。
僕は、フリーで教室を経営していますが間違いなく生活のためにやっていると言えます。
50歳になるまでは毎年発表会を行い、懸命に生徒募集に励んでいましたが、ある程度生活の目処がたってきたら続けていた発表会は辞めて、それでもやる気のある人はレッスンし嫌な生徒はそれとなく辞めてもらうようにして生徒数を調整してきました。
50代も後半に差し掛かり生徒数は多いときの5分の1ぐらいになりましたが、65歳で年金を受け取れるまでの目処はある程度たっています。
問い合わせもそれなりにありますが、土日は生徒募集を休止しています。
土曜日は本当にレッスン枠がありませんが、去年の6月からは日曜日の生徒さんが辞められたのをきっかけにコンサートに毎週通うようになったので、募集を止めました。
お陰で、教室を開いてから行きたくても行けなかったコンサートに結構たくさん行けるようになって毎日が非常に充実しています(^o^)
僕は楽器を弾いたり、教えたりするより聴くほうが好きなのです^^
そうかと言って今通っていただいている生徒さんは僕のレッスンに楽しんで通っていただいて忠実に練習してこられる方ばかりですので、その方々のレッスンをさせていただけることは僕にとってもお金の面だけでなくやり甲斐もあって生活にメリハリもできるので頑張って続けていきたいと思っています。