こんにちは、岡田奈美子です。
夏休みですね。
(画像 Vector Open Stock)
(私は子どものころ、まったく華やかさのないヘビ花火が好きで、ず~っと最後まで見つめていました。地味ですね・・・^^)
お盆が近づくと、戦争の話をきく機会がふえます。
小学生なら、夏休みの宿題に、「おこりぞう」や「かわいそうなぞう」など、戦争の話の感想文があるかもしれません。
小学生の教科書に「ちいちゃんのかげおくり」がのっている学年も。
戦争は、二度としないように、私たちがこころに誓って守りたいこと。
だから戦争をすると、どんな悲惨なことになるのかを知ることはとても大事です。
なのですが・・・。
とても感受性がゆたかな敏感ちゃん・君には
「戦争をしたら、こんな悲しいことになるんだよ!」という話は、
ちょっとカゲキすぎることがあります。
そんな話をするときは
「戦争って、こわいね。悲しいね」という、ただ、かわいそうなだけの終わり方をしないのがいいかなと思います。(悪いと言っているわけではなく^^)
「戦争中、焼夷弾がいっぱいふってきて、お母さんが死んでしまい、子どもが一人ぽっちになった」という話をきくと、
いつなんどき、大好きなお母さんが死んじゃうかわからない?!」って思って
「お母さんから離れたくない!だってお母さんのこと、大好きだもん!」と
ずっとお母さんから文字通り離れなくなってしまった子もいるくらいです。
敏感ちゃん・君は、悲しい話をきくと
「その情景」や「その人の悲しい思い」を、まるで今、体験したかのように感じる場合があるのです。
「まさに、今戦争中!」といわんばかりに、こわがる子もいます。
私は、小学校の道徳で、戦争の話を聞いた夜、ある夢をみました。
近所の人が「南の空が赤い!堺市が空襲にあったんだ!」「北西の空がまっ赤だ!大阪市もやられたんだ!」「こっちにも(爆弾が)落ちるかもしれない!」と叫んでいました。
私もとてもこわい思いで、真っ赤にそまった南と北西の空をみあげている夢でした。
あとで調べたら、1945年3月13日未明、実際にあったことだとわかりました。(家から、南は堺市、北西は大阪市だったのです)
両親に言ったら、「前にどこかで聞いたことがあるんだろう」と言われましたが、聞いた記憶はなく、予知夢じゃなくて、過去夢ってあるの?という不思議な体験でした。
科学的にはともかく、こんな風に、過去の人たちの思い・記憶とリンクしてしまい
今の平和な日本では、不適切なくらいひどくこわがってしまうことだってあります。
(敏感でない、あっけらかんとした子に、戦争の話をしたら
「ずっと昔に起きたことやろ?もう大丈夫やって!」とケロッと聞きながされました。
同じ話を聞いても、この違いがすごいですよね^^)
敏感ちゃん・君は、「こわい話」に過敏に反応することがあります。
でもね、本当は、だからこそできることがあるんです。
だけど、まずは
過剰にこわがってしまう子には
「よしよし、こわかったね」って、共感して安心させてあげて下さい。
そのあとで
つらくて大変な時代を経てきたからこそ
「平和」をのぞむ気持ちが高まり、
今までのみんなの思いが叶って
日本は、平和をとても大切にする国に成長できたんです。
(画像 USDAgov)
だから、今までの人たちに
「本当にありがとうございます。大切にします」という、癒しと感謝の気持ちを送りましょう
ということなんですね。
敏感ちゃん・君は、こころ優しいので
敏感さを
ただひたすらに怖がるだけじゃなく
「愛」や「「感謝」を感じることに、使っていくといいんですよね。
すると、今までの人たちとのつながりを感じて
「生きているって、ありがたいな」と、しあわせ感がアップするんです。
それから
今、平和を守るために「じゃあ、私ができることはなにかな?」と、
まず自分のこころが平和でいることを、楽しんでやっていく
(世界は、自分のこころの投影なので、まずは自分から^^)
そういうことに目をむけていけばいいんですよね。
こんな風に
敏感だからこそ
できることをちゃんとしていき、そのプロセスを楽しんでしていくと
敏感ちゃん・君ならではの、深いしあわせな生き方が
できるようになっていくのだと、私は思います。
HPの記事「感覚の敏感さ、発達障害とのちがいは?」等はこちら。
今日もありがとうございました。
子どもメンタル研究所 岡田 奈美子(スクールカウンセラー)
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