2017年12月15日 日体大 集団行動。
個と集団について考えた。
またちょっと前の話なのですが、いいものを見させていただきました。
2年前のこの時期、テレビで日体大の集団行動が取り上げられているのを目にする機会がありました。
いくつかのグループに分かれた大勢の集団同士が、一糸乱れぬ整然としたかなり速いスピードの動きで複雑に交差する様子に驚きました。
ただ見ている人に感動を与えるという目的のためだけに、個を完全に消して集団の一部に徹するため一人一人が犠牲にしたものの大きさ、集団で積み重ねた厳しい練習・努力、それにより生まれた連帯感、やり切ったときの達成感などがリアルに想像でき、背筋がゾクッとしました。
あれを一度ナマで見てみたいと思っていました。
講義を持っている専門学校で親しくさせていただいている先生が日体大の関係者の方で、ムリなお願いをしてチケットを取っていただき、家内と二人で横浜アリーナに行ってきました。
会場の横浜アリーナはほぼ満席でした。
集団行動は上から見た方が動きがわかりやすいとアドバイスをいただき、2階席の一番上に座りました。
今年は2年前とは少し趣が変わっていて監督された先生のコメントによると、大型の魚から身を守るために小魚が作った同じ動きをする大きな群れをイメージしているということでした。
動きのダイナミックさは例年の方が感じられましたが、今年はあのキビキビした号令がないのに流れるような自然な動きです。
まさに小魚の群れのようです。
素晴らしかったです。
社会においてもちろん個人の存在は尊重されるべきですが、集団だからこそ成し遂げられることの大きさがあり、そのために個が犠牲になることの尊さを感じることができました。
2020年東京オリンピックの開会式で披露したらどうでしょう?