❀  ポンポンに願いを  Ⅵ  ❀ | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン

ピンクのポンポン★102

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

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 ステージから顔が見える席でもないのに、週末にお買い物に出て、新しい付け爪を買った。

 一昨日は顔の産毛を丁寧に剃って、昨夜はパックもした。

 帰宅後、気持ち良く過ごせるように、今日は朝から丁寧に部屋を掃除して、夕飯も用意した。

 バラエティ番組を見ながらお昼御飯を食べた後、疲れを感じたので、1時間程、昼寝をすることにした。

 洗濯したばかりの糊の効いたシーツと、エアコンが気持ち良くて、すぐに眠りに落ちた。

 携帯のアラームが鳴って、目が覚めたけど、もう少し横になっていたい程、気持ち良い。でも、やっと迎えたコンサートの日に、バタバタと支度して出かけるのもイヤなので、起き上がろうとしたその時、腰に激痛が走った……


 初めてのことではないので、状況はすぐに把握できた。
 田舎の母に連絡した後、タクシーを呼び、病院へ行った。

 そんなつもりではなかったのに、朝から張り切り過ぎたことがアダになってしまったらしい……

 今回も湿布と鎮痛剤で、ギックリ腰を様子見。



 コンサートへ行けなかった哀しみと、開演時間を過ぎてもマンションに到着しない母への苛立ちで、ベッドで大泣きしていると、暗くなった部屋の中で、やっと玄関の鍵が解錠される音が聞こえた。
 「居る? どうして、真っ暗?」

 返事もせずにベッドで泣き続けていると、母が居間兼台所の灯りをつけてから、寝室に入って来た。

 「お土産、買ってたら遅くなった」
 そう言うと、母は枕元に鞄を置いて、台所へ向かった。
 手を洗う音が聞こえてきたけれど、知らん顔をしていたら、
 「残念だったけど、それで機嫌、直して」という声が聞こえてきた。

 「遅いんだもん…… それに、お土産何て要らないのに」
 泣きながら文句を言ったけど、今度は母が私の言葉に知らん顔をした。



 台所から漂ってきた天婦羅の匂いに、やっと心の糸が緩んで、母が枕元に置いてくれた手提げ鞄に右手を入れると、何度となく触れたことのあるプラスチック製の包装紙や、プラスチックケースが手に触れた。
 もしや……と思い、厚手の紙の台紙が入った袋を鞄から引っ張り出すと、ペンライトだった。

 手提げ鞄の中を探るガサガサという音が聞こえたのか、私のエプロンを掛けた母が寝室の入り口に立っていた。
 「明日で良かったのに……」
 泣きながら言うと、母は枕元に座り、私の髪を撫でながら言った。
 「一日でも早く、見せてあげたかったのよ。それで遅くなったの、連絡もしなくて、悪かったわね」


 夕飯の後、母に玄関脇に用意していた手提げを取って貰い、巾着に入れておいたピンクのポンポンを渡した。

 田舎に居た頃は母がコンサートに付き添ってくれていた。

 ゴールデンウイークの前半に帰省した時、
 「まだタッキー、一筋?」と笑われたけれど、その母が明日は私の代わりにコンサートへ行ってくれる。
 きっと母の感想やレポより、ブログに掲載されるレポートの方が、内容が詳しく分かるとは思うけれど、代わりに行ってくれるだけでも、有難いと思うし、感謝したい。

 「次は一緒に行こうよ」
 食後にアイスを食べている時に母を誘うと、
 「私はきよし君、一筋。今度はちゃんと自分で行って」と、バッサリ、斬られた。


 パートの仕事を早退してまで駆けつけてくれた母に感謝!
 そして、残念だけど、次回はちゃんと参加したいと願いながら、改めてピンクのポンポンの入った巾着を母に手渡した。



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{  『今朝の私』をアレンジしてみました。ギックリ腰の痛みとは違っていたので、腰の疲労だと思います。大人しく寝ていたら、一時間程度でほぼ快復。まだ少し痛いですが。

 個人差があるとは思いますが、ギックリ腰だと、メールの着信音でさえ、腰の痛みに響きます(T◇T)

 以前、休憩時間無しで、全く立ち上がることができない小劇場で観劇したことで、椎間板ヘルニアが再発したこともあり、それ以来、絶対に無理しなくなりました。
 お行儀が悪くても、『腰が大事』です( ̄^ ̄)V


 来年、ピカちゃんの予定はどうなっているのでしょうか? 博多座に予定が入っていなくて、驚いています。
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