ピンクのポンポン★80(80-123)
※阪神・淡路大震災を源とする物語(フィクション)です
尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏の代々木体育館で止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。
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神戸に住んでいた頃は興味を持っていなかった関西弁を喋るアイドルに、東京へ来てから興味を持ったことは自分でも不思議に思えたけれど、神戸に住んでいた頃は、まだアイドルに興味を持つ年頃ではなかったからかもしれない。
中学に入ると、友達に勧められてお気に入りのアイドルが出ていない番組やドラマも観るようにもなっていて、そのドラマで私は他のアイドルにも興味を持つようになっていた。
そして、中学二年の時に放送されたドラマがきっかけで、関西弁を喋るアイドルから、30歳を過ぎてもピンクを好むアイドルへと気持ちが変わったのだった。
だからと言って、今迄、好きだったアイドルのことが飽きた訳でもなく、他にも好きなアイドルができて、新しく好きになったアイドルが“一番の存在”になっていたのだった。