今日は長くなりますが、お付き合い下さい。

かなりマニアックな話も、後半に分かり易く解説しています。

先日も書いた、日野自動車さん招集の
その時の走行動画をアップします。
 
使用は日野自動車のテスト車で
現代の四輪駆動ダンプ トラックDASH!DASH!
材の代わりに荷台には、水みずがめ座満タンのタンク
 
車両の説明は後にして…先ずはご覧ください。


一箇所目は 30パーセント程の
登坂&降坂をフル搭載で
順調にこなしました。

次に問題の二箇所目の作業道
DASH!
路面勾配は20パーセント前後で
積雪はないものの濡れた粘土系地質
 
現場はバラスも敷き詰めてありましたが…

 ↑ヘアピンで滑りまくり路肩へ寄るダンプ!
あっちゃーガーンビックリマーク

ものの見事!に証明してくれましたダウン
現行四駆2トントラックの走破性能!
目

「四駆のデュトロで、こんなに登らないとは…思いもしなかった」ビックリマークと、担当者。
 
荷を積んだ四駆ダンプが、条件次第でいとも簡単に作業道で立往生もやもや
登れないなんて…アセアセ
 
これ…たまたま近くに重機があった為
ウインチ牽引して事無きを得ましたが…


↑少しづつ何度も牽引して脱出!
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↑タンクの水を抜いて軽くしましたアセアセ
 
これがもし、重機等が無く
携帯も繋がらない山奥だったら…おーっ!
背筋が寒くなりますドクロ注意

私たちの現場に普通に存在する状況
現状では満足できないダンプの性能
 
少し理解していただけたでしょうかひらめき電球
 
そして…
今でも中古市場で高値で取引される
悪路走行可能な高床四駆2ダンプも
在庫が底を打ちつつあります。
 
森に優しい2.5m幅の作業道で
ダンプを使用した低コスト林業の
継続が危ぶまれる状況なのです。
 
悪路でも走行可能な四駆ダンプを
何としてでも開発してもらわなければ
安全な山仕事ができなくなります雷
 
だから…
この全国の小さくても切実な願いを
何とか大きな声にして伝えたくて!
始めたのが、前回もアップした
 
 
今の四駆ダンプでは性能が不十分!
しかしながら…悪路で使えるダンプが
林業だけでなく、酪農業や建設関係に
需要がしっかりあることコインたち
また、事業を持続可能にすることこそ、
これからの社会に求められること!
 
もっともっと
国内トラックメーカーに強く主張して
そして、何としても再開発してもらいたいんです!
 
是非、このブログを読んでいただいた皆さんの応援をよろしくお願いします!!
多くの人に伝えて下さい。そして、上の↑署名活動に賛同して下さい。
 
コアラ
さて、ここからは…リサイクル
ややマニアックでメカニカルの部分を…
 
テストした四駆2トントラックは
 「ノーマル仕様」ですが、
測定機器を沢山積んだデータ収集車両
日野自動車さんが悪路走行用に改良した車両ではありません。

↑長い下りを安全に降りてくるためにダウン
ギヤ比や排気ブレーキなども要検討ですメモ
 
今回収集したデータや経験をもとに
「林業ダンプ」を試行錯誤して作り上げていく予定ですグッ

ここからかなり専門的になりますが…
2つ目の動画では、この四駆システム
「ビスカス式」の大きな欠点が垣間見えます。

これより以前、山で愛されてきた
四駆2トントラックの駆動システム
「直結式」の特徴!

最大の欠点は、ハンドルが切れない
(回転半径が大きい)
 ↑カーブの舗装路で四駆のまま走行すると、デフの歯車が摩耗する!
 エンストした様にギヤの過負荷の影響で走り難くなる…など
何より、四駆システム自体が大きい
(スペース、ウエイト等の車体内パーツ占領域が大きい)

上記は、全て! 短所です。

次に「直結式」四駆の長所! 
四駆Onの状態なら 、「常に! 四輪に同じ駆動力がかかっている」事。
本当に コレで 全然!違います!

「ビスカス式」の四駆、何故!生まれたか?
「直結式」の不便さを生活レベルで補った駆動システム!だからです。

一般の人は!山や泥濘 急勾配を走らないし、そんな場所 今は殆どありません。
雪道や凍結路以外で、普段は四駆を必要としないんです!
 
だから…
ハンドルが良く切れて、
カーブ時のエンスト現象も無く、
小回りが利いて、
車高も低くて積み込み 乗降し易くて、
そして燃費が良い!
そんな車両がメジャーになりました。

(普通の二駆と同じで良いが、 )雪道や凍結した舗装路も快適に走りたい!
滑り出した時だけ!四駆になれば良い駆動システム!
これが「ビスカス式」です。

スリップを感知しなければ四駆にならない駆動システム
だから!燃費が良いんです虫めがね

しかし 悪路走行には、見事に!そこが弱点
「ビスカス式」は後輪がスリップしないと 前輪に駆動力が伝達されない!のです、

動画を見れば判りますが スリップ時
前輪と後輪が同じ回転数で回っていないですよね虫めがね


段差や泥濘で最高伝達出力が必要な瞬間
前輪にタイムラグがでて遅れて
前輪に駆動力が伝わる為、
(それも 伝導部位破損を考慮して
後輪と同じ力が伝達されません) 
悪路走破性が乏しいと思われます。

だから カーブのちょっとした泥濘でも「ほぼ後輪駆動」になって悪路走行が出来ない…ガーン

何らかの機器で!(敢えて 書きません)
この異回転差と異駆動力を解消したら、
走破性能は格段に向上する筈!アップ

前回+今回の検証を踏まえて作製される
モニター車が完成するのを期待していますキラキラ

あと…現行販売のトラックは
乗り心地を重視しているので、
前輪のサスペンションも乗用車と同じ
スプリング+ダンパー式です。
昔の簡単な板バネ(リーフリジット)
この乗り心地重視の構造も
「直結式」駆動システムの不採用と
繋がりがありそうです。

「ビスカス式」四駆は、
運転をし易くしている反面、
駆動力が
DASH!均等に伝わらない!
剛性が低い!その上…
メカが精密な為 床下のパーツ占領域が「直結式」に比べて広い!

この! パーツ占領域の広さ故、
DPF付きマフラー が設置するための
スペースが無い! 
よって「前後輪間の横出し」排気しか出来ないそうで、そこもかなりの難問です。

ゆえに、二駆の2トントラックには
横にDPFの触媒が無く、
全てプロペラシャフトと並行して
設置されていています。
一見すると、マフラーが全く無い様に
見えるくらいに下回りがスッキリ!
そのせいか、最低地上高も二駆の方が
四駆より高いんですガーン

などなど…「一長一短」が顕著な
悪路走行用2トンダンプの問題点

でもきっと! 何処かに、良い答えが
あると思います!!
 
再度書きますが、私たちの林業以外にも
酪農業、建設業などで…需要があります!!

諦めず!悪路走行用ダンプの再販目指し
頑張ります!筋肉
 
 
何がともあれ、応援してください!!
 
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それでは、素敵な一日を〜ルンルン