ブルーモリスのプレートのセッティングを変更 | サラリーマンスキーヤーの日常

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競技スキーをしたり、バイクに乗ったり、トレッキングをしたり、走ったりしてます。その他、全国のうまいものを食べるのも大好きです。2016シーズン後半にACL損傷→再建術→2018シーズンからは競技スキーにも復帰しました。そんな日常をつれづれなるままに

すでにシーズン最終盤という時期にアレですが

 

今シーズン履いているGS板、ブルーモリスのFIGHTER GS

 

 

シーズン序盤の雪不足でなかなか下ろすタイミングをつかめず

1月中旬にやっと初めて履きましたが……

 

 

その第一印象を書いた記事

 

「結論的には、思っていたよりも全体的に強い板だなと言う印象でした」

「柔らかくで凸凹のアルバーン状況だとフレックス感が感じづらく、あまり板をたわませている感覚が得られず難しさを感じました」

「それなりのバーン(硬い状況)であればグリップ感は得やすそうですし、小さめのラディウスと相まって安定してポールの中で滑れそうな感じもします」

 

という感想でした

その後ほぼこの板で練習も大会も滑ってきたわけですが

 

第一印象の「強い板」「フレックス感が感じづらく」「難しさを感じました」というところの感覚は変わらず

切り換えてエッジが捉えてから、撓ませられない・動けないという感じで、緩い斜面でサイドカーブなりに滑るだけならともかく、ポールの中、特に斜度がある中でコントロールができていない感あり

 

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確かにグリップ感とか安定感というところは良いんですが、それ以上にターンしづらさ(特に切り換え~谷回り)が強くて、どうしたもんかなぁと思案して

 

第一印象のブログ記事でも書いています……

マーカーのピストンコントロールプレートのセッティング(リフター追加)がその原因の可能性が高いかなというのは、最初のころからずっとあるにはあったんです

 

ただ、グリップ感とかの強さともともとのサイドカーブの深さ(R=25)の組み合わせで、カービング要素強めの滑りができれば、それがタイム短縮の武器になる可能性もあり、ここまではセッティング変えずにずっと来ました

 

このリフター追加については、基本的にはエッジの捉えを強くするという意図ですが、今も履いているフォルクルのSLでは良いフィーリングを得られていたからということでのこだわりもあったんですけどね

(シーズン中盤になってからの新しい板投入だったこともあり、色々と試している時間的な余裕があまり無かったのでそのまま来てしまったということでもあります)

 

という流れを踏まえ、今更だけれどリフター取っちまえ

ということで……

 

 

トゥピース下に2枚(2mm×2)

 

 

ヒールピース下に1枚(2mm)入れていたリフターを外してビンディング付け直したのが、先週のこと

今までがノーマルではなく、外した状態がピストンコントロールプレート+ビンディングのノーマルな取付状態です。

 

 

 

ということで、外した後の状態

ピストンコントロールプレートのセッティング的にはこれがデフォです

 

※自分で付け外ししていますから、当然自己責任でやってます。リフターの有無で使用するビスも変わるのですが、最初に取付したもらった時点で使わなかったビス(デフォルトでビンディングにセットされているビス=リフター装着時は使わないもの)ももらっておいたので良かったです

 

 

外したリフターとリフター取り付けで使っていたビス

この板でまたセッティングを調整するときでも、他の板のセッティングをいじってみるでも使えますから大事に取っておきます

 

で、先週末の御嶽でほぼぶっつけで使用しました

(正確には土曜日はSLの大会だったので、朝のアップの時のみ(4本ほど)緩斜面で滑ってフィーリングは確認して、日曜日の大会では朝のアップから大会までこの板で滑ったので、いきなり大会で滑ったわけではないですが)

 

 

大会、1本目の滑りの映像……

このセッティングではポールは初めて滑ったということになります

 

でまあ、結論ですが

とっとと外しておけばよかったなと( ̄▽ ̄;)

 

リフター外しても結構強さを感じる板ではありますが、ターン前半の動きが出せてきていて、ターン後半の撓み感も出てきました。

ターンすること自体がだいぶ楽になりました

 

リフター取っただけですから、板自体の硬さが変わったということではないので、エッジグリップとのバランスの問題なのかなと思うんですが……

 

物理的に、あるいは実際にターンの際に起こっている事象として正しいかどうかはわかりませんが、あくまで僕の中のイメージとして、こういうことかなと思うんですが

 

 

板のトーション(ねじれ)がある程度以上強く、力がかかってもねじれがあまり生じない板を想定して

たわませることでターンを描く時には、雪面と板との接点にはエッジが食い込むことでできる溝ができるはずですね

(氷のようなバーンであれば、それは限りなく浅くなるとは思いますが、エッジがかかっている以上は溝ができているはず)

 

 

この時、エッジが雪面に接した瞬間は食い込んでいませんが、ターンしている以上、ターン外側に向けてエッジが移動しながら(ずれながら)食い込んでいくという現象になっているはず

 

では、この「ずれる」という現象がターンのために必要なのだという前提に立った場合、ターンのしやすさはずれやすさとイコールではないにせよ、要素には間違いなくなるよねと

 

 

ずれることが必要だということが前提だとすれば、このように食い込みが小さい場合と……

 

 

食い込みが大きい場合

比較したときに(ターンの前提となる)ずれやすいのはどちらでしょうかということだと思うんですよね

 

この場合、ずれやすいのは食い込みが小さい方ですよね

 

一方で、硬いバーンでハイスピードでずれないターンをしようとした場合、その硬いバーンに食い込ませるためにはより強く食い込ませるようなセッティングが求められるし、もともとリフターかましていたのはその考え方だったんですけどね

 

食い込みの大小(エッジグリップ)とずれやすさ(ターンのしやすさ)は、そういった意味ではトレードオフの関係にあって、必要なのはそこのバランスを良い塩梅に取ることなんでしょうね

 

フォルクルのSL板については、どちらかというと軽快さが前面に出ている板で、フレックスもトーションもマイルド。

そういう板に対して、ある程度の強さを出したいという意図で、リフターを前2枚後ろ1枚かますというセッティングをして、それは良かったんだけれど、このブルーモリスのGS板はそれに比べると少なくともトーションは強い=もともとエッジの食い込みは大きくできる板だったので、そこに対してさらに強さを出すようなセッティングは過剰だったということでしょうかね

 

ただし、今回の御嶽は雪面柔らかく斜度も緩いコースでしたから、もっと硬いバーンだったり斜度やセットが変わってくればまたフィーリングも違うでしょうし、例えばリフター前1枚だけ、もしくは前後に1枚だけとかってセッティングの可能性は探るべきだろうけれども……

少なくともこれまで使っていた前2枚後ろ1枚というセッティングは(テクニカルもしくはフィジカルな要因がそろえばパフォーマンス出せる場合もあるでしょうけど)現状の僕にとっては過剰なセッティングだったかなと思います

 

とりあえず、今シーズンGSについては3レースほど残っていますが、このセッティングで滑ってみます( ̄д ̄)