これまで2回ほど計画してきたが、その度に天気に恵まれずトライできていなかった木曽駒ヶ岳。

 

最初に計画したのは夏山で息子との親子登山。


 

ホテル千畳敷を予約していたが、直前の大雨で道路が通行止めとなり、千畳敷に辿り着くことができなかった。

 

2回目は今月の初旬。当日は快晴だったが、直前の積雪による雪崩リスクを考慮してキャンセルすることに。


 

そんなことで、三度目の正直でようやく実現した木曽駒ヶ岳での登山。

 

 

計画としては最もメジャーな王道コース。千畳敷から八丁坂を登り中岳を経由して登頂するというピストンでのルート。

 

しかし、深田久弥の日本百名山で木曽駒ヶ岳のページを読んでいると面白いことに気が付いた。

 

 

千畳敷カールについて全く触れられていないのだ。どちらかというと、中央アルプスの最高峰としての位置付け、東駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)に対しての西駒ヶ岳(木曽駒ヶ岳)という対比、木曽側からの登山は信仰登山であったのに対して、伊那側からの登山は調査登山であったことなどが中心。

 

木曽駒ヶ岳といえば千畳敷カール!というイメージがあっただけに、これを読んだときは結構意外だった。

 

氏は戦前に2回登ったと記しており、1回目は伊那から登って木曽に下り、2回目は南にある越百山から縦走したということだ。

 

 

当然、今のようにロープウェイなどないわけだから、千畳敷から気軽に登れる山になったのは、あくまでロープウェイができた1967年以降の話。

 

ずいぶん前からあるなぁという見方もあるし、長い山の歴史からすれば最近の話なんだなという感じもする。

 

そんなわけで、昭和に生まれ、令和に生きる僕は当たり前のようにロープウェイを使って千畳敷から登る。

 

 

いつものように夜中の中央道を走って、まずは菅の台バスセンターへ。

 


6時の時点で駐車場はかなり余裕がある感じ。

 

菅の台バスセンターからの始発バスは8:15なので、随分と待ちぼうけにはなってしまうが、事前情報では、天気の良い週末はバスに乗り切れないくらいの人で溢れてしまい、登山開始が遅くなったという話もあったので、かなりの余裕を持ってやってきたわけだ。

 

 

実際に7:30の時点で結果な行列。やはり人気の山だなと実感。みんなザックに並ばせて車に戻ったり、トイレに行ったり、チケットの列に並んたり。

 

 

チケットの方も列ができているが、僕は事前にオンラインチケットを買っておいたので、この列には並ばずに済んだ。

 

この日は始発8:15よりも前に臨時便が出るということになり8:00のバスに乗り込んでしらび平へ。そこからロープウェイで千畳敷へ。

 


千畳敷に来たのは2月のビバーク講習以来。

 



あの時と同じように素晴らしい景色と青空が出迎えてくれる。


 

2月の時よりも雪は若干だけ少なめだろうか。宝剣岳という文字がちゃんと識別できる。



前回、来た時は初日の大雪で2日目は文字を識別できないくらい積もっていた。


(2月に訪問した時の写真)


僕はトイレに行ったエナジージェルを食べたりのんびり準備していたので、やや後発組でのスタート。

 


既に先発隊は八丁坂近くまで迫りつつあるようだ。



僕もしっかりとアイゼンを着け、ピッケルを手に携えて、いざ木曽駒ヶ岳の頂を目指し出発。



果たして八丁坂を無事に登り切ることができるだろうか。(次回へ続く)