今年も年に一度のフィールド公開日に皆さんをお迎えするにあたって、
しつらえを整えて下さる素敵な出店者さんがこの森に集います。
昨年に引き続き、&プラスアルファで昨年は残念ながら都合により
ご参加いただけなかった出店者さんたちも加わってヤケノの森がにぎわいます。
<出店者情報>
そして今年は出店場所が、つまり皆さんに公開できるフィールドが広がります!
昨年、ライブステージやマーケットで賑わったあのエリアは
私たちが管理させて頂いている広大な森のごく一部、
私たちが「顔」(同時に「頭」)と呼んでいる場所。
昨年は文字通り「顔」見せ、そしてヤケマルタトオノという「意識」が生れた年でした。
その時点で他の場所はまだ篠竹や雑草、ツルや倒木などで覆われ、
昨年のフィールド公開日には辛うじて人が通れる一本の道だけ通し
「フィールドハイク」という形で希望された参加者の方々に会場の全貌を垣間見て頂きました。
今年はこの一年を通して整備を続け、開拓したまた一つ奥の森でもマーケットを展開します。
勿論ここもただのマーケットではありません。
コンセプトに「体の内・森の内よく似た二つの世界へ跨がって…」とある通り、
私たちはこの森を人の体になぞらえています。
それはこの自然の中で起こっている現象を観察すればするほど、
体の中で起こっていることと酷似しているからです。
体の外、例えば社会や環境の中で起きていることと体の中で起こっていること、
スケールや見た目は違えど、同じ秩序の元で同じ現象が起きているんじゃないかと。
例えば都市部の発展、人口や経済の集中が、人類の脳の発達(500万年で3倍)と
そのエネルギー消費割合の増加(体重のわずか2%の脳が体全体で消費するエネルギーの20%を必要とする)
という現象に重なる事や、
農村部や第一次産業の過疎化・少子高齢化と、手足などの末端冷え性という現象が重なったりと…
「そういう目で見たら」と言われたらそれまでですが、
そういう目を持ってしまった私たちにとってこういった現象はあげたらきりがありません。
ヤケノのフィールドで昨年お見せできた「顔」以外は荒れ放題だったと先ほども書きましたが
それを体に例えると、血液ドロドロで新陳代謝は滞り、腸内細菌は悪玉菌が優勢、完全なフン詰まり状態・・・
に私たちには見えました。
そしてこれはこの森だけに起きていることではなく、あらゆる階層で、あらゆるスケールで、
社会で、環境で、私たちの中で起きていることの一角、写し鏡でしかないと思うのです。
この森に棲み着いた、ヤケマルタトオノの健やかな成長の為、美しい巡りの為に
今年着手する新たなエリアを、私たちは循環器の最初を担う「肺」に準えます。
赤子が産声を上げるまさにその瞬間に始動し、私たちのエネルギーの基礎となる
「酸素」を取り入れる為の器官、それが肺。
酸素が不足すれば取り入れた栄養素をエネルギーとして燃焼することが出来なくなり、
私たちの活動が鈍ったり体の中で滞りが起きたりします。
その酸素を取り入れるためにこのエリアでやるべきことは何なのか、必要なものは何なのか。
この森にとって、ヤケノにとって酸素とは、呼吸とは、肺とは何なのか。
音楽は、出店は、来場者は、好奇心や関心は、何にあたるのか。
そんなことに想いを思考を巡らせながら今年も物語の続きを辿って行こうと思います。
そしてこんな面倒くさい(自覚してます笑)私たちのコンセプトに耳を傾け面白がってくれて
・mori no naka no kitchen 森キチ @ヤケマルタトオノ
そんな小難しい事考えてたら楽しめない? …おっしゃる通りです(汗)
でももし可能ならば頭の片隅にこんなイメージを少し置いて頂いて、当日会場にいらっしゃった際に、
お買い物やお食事の合間に、「ヤケノはちゃんと呼吸できてるかな?」「私はその中で何にあたるだろう?」
なんて事をぼんやりと想像して頂けたら嬉しいです。
ki