男鹿半島ジオパークから、お山かけへ | 降っても晴れても

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山に登ったり走ったり、東へ西へ・・・

秋田遠征第一日目の始まりです。

今日は男鹿半島の男鹿三山を縦走する、「お山かけ」という平安時代からの修験の道です。まずは門前駐車場へ向かって走っていく。ここには男鹿半島・大潟ジオパークがあって、10箇所のジオスポットがある。通り道に3個所があるので、ジオパークの旅から始めてみよう。

 

門前では、なまはげが待っている

 

【2024年5月9日(木)】 秋田市内=男鹿半島ジオパーク=門前駐車場

 

国道101から県道59男鹿半島線に入っていく。始めて男鹿半島に来たのは2018年の今頃だった。レンタカーで半島をぐるっと周って、寒風山に登ったりした。今回はちょっと目的が違います。

 

男鹿駅を過ぎると県道は海沿いすれすれを通っている。左手に岩礁が広がってきた。朝の海。

 

1.鵜ノ崎海岸

まず最初のジオスポットに到着です。ここは割と平たい風景が展開している。

泥岩の地層からは魚の骨や鱗の化石が発見された。1000万年前の、深さ2000mの海底だったとのこと。見つかりましたか?

 

そうは言っても今では鏡のような海が広がっているだけ。

 

紀伊半島の橋杭岩を小さくしたようだ。しばしそんな景観と戯れたら、先へ進みます。

 

2.館山崎

次はここだが、案内板が出ていない。椿漁港を過ぎて、小さなトンネルの前後がジオスポットだ。グリーンタフという緑色に変色した地層が特徴。

 

防波堤の空き地から眺めてみた。なるほど、グリーンタフが露頭している。こちらは2000万年前の地層です。

こんな壁もあったりして。

 

トンネルの反対側にも行ってみた。この巨大なスプーンカットは風化によってできたという。江戸時代の紀行家である菅江真澄が「まいたけの岩」と呼んだ。舞茸に似ているかどうか。

グリーンタフよりもまいたけの岩のほうが見応えがある。海風が吹いたら何か叫びそうだ。

 

3.潮瀬崎

次は最も大衆受けしそうなジオサイト、ゴジラ岩であります。夕焼けタイムを狙って来るのがベターのようである。

 

海に突き出した岩塔があった。

灯台に向かって、広い岩礁を歩いていきます。子どもの遠足気分になってきた。

 

いろんな形の巨岩というか、岩峰が屹立している。これ自体が地殻変動や侵食作用を物語っていて、興味深い。高さは目測で15m。

 

足元には、あやしい岩の積み重なり方。

こっちはまた地質年代が違うのか、つるっとした岩盤だ。歩きやすい。

 

やっとゴジラ岩が見えてきた。

海に向かって吠えているようだ。もっと近づいてみよう。

 

鳥を飲み込んだ。

頭の上まで登れそうですけど、このへんでやめておきます。

 

他にも名前が付きそうな岩があった。モスラ岩とか。

ではそろそろ県道へ戻ります。

 

ゴジラ岩から門前駐車場はすぐだった。前回来た時は駐車場向かいの親栄館に泊まったのだが、今朝はひっそりとしていた。ここで巨大なまはげに再会した。男鹿半島といえばなまはげだ。

門前のシンボル!

 

何でできてるのかと思って叩いてみたら、コンコンとFRPのような感じ。これなら海風にも強いわ。さてここに駐車しておいて、路線バスで男鹿駅へ戻ります。男鹿三山縦走は片道12kmのワンウェイなので、北側の登山口まで交通機関で移動する必要がある。

 

バスに乗って、さっき車から眺めた海岸線を逆から眺めていく。そして30分で男鹿駅に到着。

駅前マスコットのなまはげくん。

こちらも観光なまはげ。

 

待合所にももちろん。

 

旧駅舎のほうにもリアルなのがいた。

 

男鹿駅で待つこと50分、これに乗り換えるわけです。秋田市内に前泊していても、登山口に着くまでがたいへん。予約も必要だし。本日二人で貸し切りでした。

やっと本題に入っていきます。男鹿三山お山かけに行って参ります。