栗駒山秣岳コースの草原と展望と | 降っても晴れても

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山に登ったり走ったり、東へ西へ・・・

花の焼石岳に登った翌日は栗駒山に登ります。北東北の南部において、焼石岳と栗駒山は美しい姉妹のように思えてならない。

栗駒山には8本の登山コースがあって、今回は最も長く稜線歩きを楽しめる秣岳コースから行ってみます。

 

いつもより少しだけ賑わいの少ない、栗駒山山頂

舗装路歩きを少々付け加えて、いびつな形の周回コース。

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成した。(令和元年手続改正により申請適用外)

注:この地形図のスケールは編集されています。距離を参照される場合は元のスケールで確認してください。

 

【2023年7月30日(日)】 栗駒山、秣岳(まぐさだけ)コース周回

須川温泉駐車場5:55~秣岳登山口6:35-40~秣岳7:30-40~展望岩頭9:00-10~栗駒山9:45-10:00~駐車場11:35  行動時間:5時間40分

 

須川温泉駐車場からスタート。広いし林道走行もないし、何の心配もない。

 

まず舗装路歩き3kmで秣岳登山口へ向かう。正面に秣岳が見えてきた。

ここが登山口です。道としては今回の山々の中では一番よく整備されていた。人気度に比例しているのか。少しワイルドなくらいのほうが面白いのですが。

 

気温が上昇しない内に、グイグイと登っていきます。徐々に調子も上がってきた。

1220m地点からは、遠くからも見えた左上する太道になる。とんがった秣岳が見えてきた。

面白いことに、道型はそのままなのに土からスラブにかわってきた。岩の上を歩くのは気持ちいい。

 

斜上を終えて稜線に上がったら、家内が何か叫んでいた。そっちを見たら鳥海山の姿があった。私の頭の中には、今夏あの山に登るという密かな計画があるのです。2回登ってはいますが。鳥海ブルーラインを使えば、車で1000mまで上がれるから涼しかろう。

 

そんなことを考えている内に、秣岳に着いた。なぜ「まぐさ」という名前が付いたのでしょうか。バックは焼石岳。

行く手には栗駒山が寝そべっていた。

 

昨日は焼石岳にたくさん楽しませてもらった。こんなふうにして焼石を眺めるのは初めてのような気がする。やはり栗駒とはちょっと性格が違う。

 

秣岳を下っていくと、しろがね高原が見えてくる。草原の中に木道が続いている。

侵食された道を下って。

 

こんな木道になっているとは知りませんでした。

タチギボウシが風景に色を添える。

 

こうして眺めても山の名前がさっぱりわからない。机上でじっくりと検証した。

中央左手の大きな台形状は虎毛山で、左端には須金岳。右手の大きな山塊は高松岳などの泥湯三山だ。(おととい登ったばかりなのに) 中央遠方が神室山である。

 

池塘と虎毛山。

 

足の運びは絶好調で、1573m展望岩頭に着いた。北面が絶壁になっていて、足元が覗き込めないほど。昭和湖も見える。

隣りの岩頭から見ると、さっき立ってた所の下はオーバーハングだった。

 

たどってきた秣岳を望む。

 

栗駒山メインコースの中央コースはいつも登山者で溢れかえっているけれど、こちらは静かなものである。昭和湖へ下る須川コースは今も立ち入り禁止になっている。有毒ガス発生のためである。

 

登っていくと天狗岩だ。右手から通り抜けて、

振り返ると形が変わっていた。

 

あとはもう、ガレを踏んで登るだけ。

 

石飛八里の源流を見下ろして。

 

栗駒山山頂に到着です。盛夏のせいか?登山者は少なめ。人が入らずに写真が撮れました。

 

祠の中にはいろんなものが奉納されていた。

 

中央コースと東栗駒山を見下ろす。シーズン中は大行列になります。

 

下山は産沼(うぶぬま)方面へ下ります。こちらはあまり見どころないですね。笊森分岐を左へ、自然観察路に合流してただひたすら歩くのみ。

須川温泉に戻ってきました。源泉は49℃で、毎分6000リットルを湧出するという。江戸時代から湯治場であったが、その頃はどうやって登ってきたのだろう。

今日は我が家も日帰り入浴してから帰ります。この熱そうな岩の湯舟ではなくて、建物の中ですがね。

 

この週末も無事に全行程を終えることができました。雨が降らないと物事はスムーズに運びます。あとは自分の体力の問題だけ!

おわり