郊外のホテルからベネチアの展覧会見学へ
こんにちは!皆さん、如何お過ごしですか?イタリアでは爆発的に暑い日が続いています。場所によっては結構湿度も高くて、ぐったり・・・
そこで今回は・・・涼しかった頃の思い出をしのんで、1週間少し前に仕事で訪れたベネチア近郊での滞在を中心に少し綴ってみたいと思います。
今回はロンちゃんの仕事の都合上ベネチアから車で少し行ったところにある、緑に囲まれた自然が一杯の、ちょっとリラックスできるホテルに滞在しました。
この辺りは昔からの貴族お屋敷がそこここに点在しているので、広大な庭園や敷地が広がる昔のお屋敷をホテルに改造して運営している場所が沢山・・・
ですから、結婚式や大きいパーティーなどを催す目的で利用するイタリア人も多いみたいです。
ホテル内部は昔の面影を残したインテリアで、とっても静か・・・気持ちのいい滞在ができると思います。
ゴルフ場や馬場、プール、スパ、郊外散策などリゾート系の要素も一杯なので、時間に余裕があれば色々なアクティヴィティーも楽しめますよ。
ホテルのスタッフの対応も丁寧で融通が利き、とても好感が持てる方が多かったです。
本館のお部屋はやはりアンチック調にデコレーションされていて、スイート、ジュニアスイートがあるのですが、色使いはシンプルでバスなどは機能的・・・
お屋敷の周りには丁寧に手入れされたお庭が広がり、季節の花が美しく色を添えています。かなり広いお庭なので、朝早く起きて小鳥のさえずりを聞きながら、ゆっくり散策して歩くのもとっても健康的・・・
庭のそこここに天蓋や日よけパラソルが張られていて、下にはソファ、テーブルや椅子が用意されているので、涼しい木陰で午睡をとったり、お茶を飲みながら読書をしたりとノンビリ過ごせること請け合いです。
私が個人的にこのホテルで気に入ったのは、朝食メニュー・・・ビュッフェ形式でなんでもあるのですが、かなり質・量ともに充実しています。
基本的に私たちはスイート系のパンやブリオッシュと一緒にカフェラッテぐらいしか普段とらないので、これらのものが美味しいと凄く嬉しいんですね。ここのホテルのスイート系パスタは最高!
軽いけれどとっても香ばしくて、いつも一つしか食べないブリオッシュにも、もう一度手が伸びてしまいました。
VILLA BRAIDA
VIA BONISIOLO 16/B
31021 MOGLIANO VENETO(TV)
TEL 041-457-222
朝早くフィレンツェを発ったのと、初日は仕事が無かったしちょっと観たいものもあったので、ホテルからは車や列車を利用しても大した距離でないベネチアに出かけました。
様々な歴史を重ねた多彩で大きなパラッツォが立ち並ぶ大運河・・・もう観光シーズンに突入しているし、今日は日曜日だったこともあって物凄い混みようです。
ベネチアに来ると絶対に一度は立ち寄らずにはいられないペギー・グッゲンハイム・コレクション・・・
今回は世界で指折りのコレクター&画廊経営者であったILEANA SONNABENDのニューヨークのコレクションの展覧会が併設されていたので、とても楽しみにしてやってきました。
展示作品は50年代前後を中心に多くのイタリアのアーチストやイタリアに影響を受けたアメリカのアーチスト、インターナショナル・レベルのフォトグラファーの写真展示などを中心に60点以上が展示されていて、内容もボリュームもかなり充実しています。
5月29日から始まったこの展覧会は、10月2日迄催されていますので、ご興味のある方は是非いらして下さい。
キュービズムや未来派画家などの展示がある常設会場も、いつも通り見学してから、ちょっと一息・・・この美術館の中の大好きな場所へ・・・
ペギー・グッゲンハイムの邸宅として以前使われていたこの美術館は、ベネチアのCANAL GRANDE(大運河)に面しているので、大運河の美しい風景が眺められる大ぶりのテラスに自由に出られるんです。
日曜日には特別にナッツのおつまみやアペロルの食前酒サービスがあるので、素晴らしいベネチアの景色を眺めながら、ランチ前のちょっとしたひと時を過ごすのに最適!
かなり満足して美術館を出たら・・・・・もうお腹がグ~グ~・・・・・
でもお昼っから沢山食べると眠くなるし、その後の散策のフットワークも重くなるので、よく利用しているのが美術館から数十メートル行ったところにあるクイックフードのオステリア・・・・・
既に出来上がっているラザーニャ数種類、ちょっとボリュームのある土地のアンティパストなど、殆ど待つことなく、とても美味しく頂けるんです。
ベネチアに来ると一度は食べたくなる、SARDE IN SAOR (サルデ・イン・サオール)・・・要は揚げたイワシと玉ネギの酢漬けなんですが、新鮮なイワシの美味しさと優しく甘酸っぱい玉ネギのお味が病みつきになります。
あればあるだけ山盛り食べちゃいたいぐらい・・・でも前菜として取ったので少しだけ・・・
デリケートなホワイト・ポレンタ添え・・・
ロンちゃんはお昼はワインを飲まないので、私だけ白ワインを注文しました。
アンティパストの後は三種類の干しダラ料理を・・・
牛乳を使ったビチェンツァ風干しダラ、リボルノ風なトマト風味の干しダラの煮込み・・・・でも私が一番好きなのは、なんといってもベネチアのバッカラ・マンテカート!
軽くてスムースなムース状の干しダラのペーストで、本当に食が進みます。ここでもデリケートなホワイト・ポレンタの上にのせられていました。
黄色いポレンタはとても一般的ですが、白いとうもろこしの粉を使った、白ポレンタは本当に優しくて口当たりがいいので、私は個人的に大好きです。
店内は多くのツーリストで込み合っています。とても気軽に入ってクイックに食べれるお店!美術館見学の後にはお勧めです。
OSTERIA AL VECIO FORNER
DORSODURO 67/A
CAMPO SAN VIO
VENEZIA
TEL 041-5201-315
昼食後、GALLERIA INTERNAZIONALE D'ARTE MODERNAで催されている、PIER PAOLO CALZOLARI の展覧会へ・・・
ロンちゃんが好きなアーチストで凄く行きたがっていたので、足を運んでみました。
今回の展覧会ビデオがあったので、ご興味のある方はここをクリック → PIER PAOLO CALZOLALI
6月4日から始まったこの展覧会も10月の30日まで見学が可能です。
二つの美術館を結構しっかり見学したので、ちょっと疲れ気味~・・・でもとても気候がよくて涼しかったので、町中をブラブラと当ても無く歩いてみました。
ゴンドラの船頭さんたちも休息中? ツーリストのお客さんを待ちながら、ゆったり仲間同士のお話に花を咲かせて・・・笑
今夜はホテルから少し行ったところにあるレストランで夕食をとる予定だったので、あまり遅くならない夕食前にホテルに一旦戻ってきました。
軽くシャワーを浴びて身支度を整えてから、目的のレストランへ8時頃向かいます。
土地の人しか行かないようなレストランなので、凄く空いている~!ボーイさんのサービスは超丁寧・・・
夕食も魚系のお料理を食べようと思っていたので、白ワインを注文・・・
PALADIN社のMANZONI BIANCOを・・・・・数種類のピノ・ビアンコのエレガントさとライン川流域のややアロマティックなリースリングを合わせた、とってもフルーティーで飲みやすいワインです。
フィレンツェではあまりお目にかからない大好きなエスカルゴがあったので、さっそく飛びついてしまいました。
エスカルゴはちょっと重いイメージがあるのですが、ここのはクリーミーでワインのお供にピッタリ!
ロンちゃんは貝類のアンティパスト・・・・・
新鮮な貝類を軽くオーブン焼きしてあるだけの一品なのですが、レモンをキュッと絞って食べると、その柔らかな歯ごたえと染み出る旨みにうう~ん・・・・美味しい!
ロンちゃんのメインはタイのグリル・・・・・茹でたポテトと一緒にオリーブオイルをサッとかけて・・・・
私は真ん丸いイカと季節野菜のグリルを注文しました。
かなり大ぶりのイカでボリューム感たっぷり・・・
でも、オイルを殆ど使わないで料理してあって、自分の好きな分だけ生のオリーブオイルをかけて食べるので、胃の負担は軽かったです。
この後ドルチェやグラッパまで注文してしまい・・・新鮮な海の素材を使ったお料理が中心で、土地の人達が通う為か?とてもリーズナブルなのも嬉しかったです。
AL BACARETO
MOGLIANO VENETO(TV)
VIA MARCONI, 83
TEL 041-590-2122
今回は一週間弱、仕事で行ったベネト地方の旅行のことを綴ってみました。最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございます。
次回はこの続きで、やはりちょっとしたベネチア散策と超美味しいエノテーカの紹介をしたいと思いますので、宜しかったらお立ち寄り下さい。
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夏に向けて麦のサラダで簡単クッキング
日本から戻ってからなぜかせわしなく、エルバ島やベネチアの方に仕事の関係で滞在していたので、なかなかお料理らしいお料理をする機会がないままに初夏を迎えてしまいました。
久し振りに先週末からフィレンツェに戻れたので、今日はちょっぴり余ったお野菜で超簡単クッキングを・・・・
暑い季節、なるべく火を使いたくない・・・お料理をされる方なら誰でも思うことですね。もしくはちょっと多めに作り置きできるものも重宝されます。
フィレンツェは南部ではないのに四方を山に囲まれた盆地で、丁度京都のような気候なんですね。
夏場は猛暑が続き、食欲減退の日も続いてしまうんです。
そこで我が家の食卓では冷たくして食べれる物がオンパレードするわけですが、その一つがサラダ・・・・
今日は本当に簡単にできて美味しくて食欲をそそる、麦のサラダをご紹介・・・・・
材料は手持ちのフレッシュなお野菜、今回はトマト、セロリ、キュウリ、フレッシュ玉ネギ、バジリコ、オリーブオイル、麦、酢漬けのカッペリ、あれば松の実か胡桃の実を・・・・・
エルバ島で地元の美味しいオリーブオイルを購入してきたので、今回はそのオイルを使用してみました。
材料は洗ってただ刻むだけ・・・これほど簡単なことってあるでしょうか?笑
でも、ちょっとだけコツがあって・・・まずは刻む材料の大きさを揃えること・・・茹でた麦と合わせるのでちょっと小さめのサイコロ状に全て切り揃えます。
キュウリとトマトは出来るなら皮をむいてください。オイルや塩コショウの馴染みが断然良くなります。トマトは中の種や水分、余分なものを取り除きます。水分を取らないとサラダが水っぽく仕上がってしまいます。
生のフレッシュオニオン(今回はフレッシュな赤玉ネギ)は料理にピリッとしたアクセントを加えて美味しいのですが、消化が良くないのが玉に傷・・・ちょっと面倒ですが、私はオニオンの一皮一皮の間に張り付いている、透明なオニオンスキンを除いています。
オニオンスキンが消化を悪くする元凶の一つなので、これを取り除くだけでも随分違います。匂いが強すぎると思う方はちょっとだけお水にさらしてもいいかと思います。
麦はものにも依りますが、たっぷりのお水に少量のお塩を入れて、柔らかくなるまでゆっくりと茹でて下さい。
ただ夏場は火を使う時間をなるべく短くしたいので、圧力鍋を使うといいと思います。
茹で上がった麦は水でよく洗って粘り気をとって、ざるに上げて水分を良く切って置きます。
後日サラダ以外にもスープにプラスしたりできるので、私はちょっと多めに茹でて冷蔵庫で2,3日保存しています。
刻んだ野菜は塩、コショウ、ちょっと多めのオリーブオイルで良く合えます。隠し味はほんの少量(小さじ一杯弱)のお砂糖・・・今回のサラダはお酢を使っていない代わりに、酢漬けのカッペリでアクセントを加えてあります。
カッペリは一握りぐらいを半分はみじん切りに半分はそのまま入れます。
もしあれば、松の実か胡桃の実を砕いたものを入れると更に香ばしさが増すと思います。
野菜と麦を合えて、味付けが薄ければ塩・コショウ、オリーブオイルを適宜足していきます。
中にいれる具に決まりはないので、冷蔵庫にある手持ちのお野菜類で十分間に合いますが、バジル、セロリ、フレッシュ玉ネギはとっても美味しいお味を引き出すので、私は必ず入れるようにしています。
バジルの代わりにミントを使っても爽やかな変わり味になります。
他にも刻んだブラックオリーブ、モッツァレッラ、アチューゲ(オイルサーディン)、スモークサーモン、ツナ、チーズの角切りなどお好きな具を加えてバリエーションを増やせますので、是非色々お試しくださいね。
私は主に主食の為に作っていますが、ホームパーティーの時など、ミニミニの器に盛って一人分の冷たいアンティパストとして出しても喜ばれますよ。
今日は久し振りのクイック山猫クッキング、麦のサラダをご紹介しました。とっても簡単に出来るし、体に良いフレッシュ野菜や麦!なるべく沢山メニューに取り入れて頂きたいです。
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ANGELS フィレンツェ風創作料理のレストラン
皆さん、こんにちは!今日も暑い一日が始まりそうなフィレンツェですが、如何お過ごしでしょうか?
さて、今回は前回お約束していたレストラン、フィレンツェのサン・ジョバンニの祭日に花火が上がる前に超特急で行った場所をちょっとだけご紹介しますね。
ここはANGELSのエントランス・・・表通りからもホテル内を通っても入ることも出来ます。
さてさて・・・・・早速予約しておいた席に着くと・・・可愛いアミューズがサービスで出され、発泡性の白ワイン、スプマンテがグラスに注がれます。
最近イタリアでも多くのレストランで供されるこのサービス・・・ちょっと一息ついて喉を潤してから、ワインリストやメニューをゆっくりと眺めたりするのにとてもリラックスできますね。
左からプチトマトのグリル、オリーブの肉詰め揚げ、ミニ・モッツァレッラ・・・
みんなでそれぞれオーダーするものを大まかに決めてから、ワインを決めます。
今回はロンちゃんがお魚、後の人達はお肉系・・・・・・どうしようかと迷いましたが、外も暑かったし、みんなの意見も合わせて、軽くピノ・グリージョの白ワインにしました。
早速アンティパストの始まり・・・
私の注文したのは・・・・・スモークしたプローヴォラ・チーズとトマト、ズッキーニのミルフィーユ風・・・
横に三つ並んでいるのは帆立貝のグリル、ソースはバジル&ミントペーストです。
ズッキーニのミルフィーユを切ってみると・・・
とろけるプローヴォラチーズのスモーキーで香ばしいお味が野菜と良くあっています。
内部は昔の内装をそのまま保存した木製の天井と石柱がちょっと不思議なコンビネーション・・・
今日は特別の祝日のせいか、多くの人で込み合っています。
マックスさんは山のアンティパストの盛り合わせ・・・
フィノッキオ(フィンネルシード)が入ったトスカーナのサラミ、暖かいフォカッチャ、夏場に向けて熟成されたペコリーノチーズ、土地のハチミツ添えです。
こちらはロンちゃんの注文したアンティパスト・・・
メバルをナスのグリルでロールしてズッキーニのお花のソースのベットに寝かせたもの。
一つお味見されて貰いましたが、軽くて優しい口当たりでした。
イタリアにしては創作っぽい料理が多いお店ですね。
アミューズで出されたスプマンテも飲みきったので、改めてキリッと冷えた白ワインで乾杯です。
こちら、マックスさんの奥様が注文したプリモピアットのトルテッローニ・・・
普通のトルテッローニに見えるのですが、このトマトっぽいソースが味噌・・・
これ、パッパ・アル・ポモドーロをスムーズにしたソースなんですよ。パッパ・アル・ポモドーロはトスカーナ、特にフィレンツェの代表的田舎・家庭料理の一つで、硬くなったパンをベースにしてトマトやバジリコで作られるプリモ・ピアット・・・
このパッパ・アル・ポモドーロをプリモにせずにミキサーにかけてペースト状にしたソースで、ブッラータのモッツァレッラ入りトルテッローニを合えたもの・・・
このソースの使い方、実は日本のとあるレストランで遭遇したことがあるんです。その時はグリルしたお魚の下にこのおソースを敷いてありましたが、なるほど・・・と思いましたね。
こちらは私が頼んだ牛肉のトリオ・・・ミニョンのハンバーガー、タリアータ、タルタル仕立ての牛肉三種です。
色々な調理の仕方の牛肉が一度に楽しめる一品・・・量は少なそうでも結構ボリュームがあって、お腹一杯になりました。
ロンちゃんのお魚はというと・・・・・
トラディッショナルなスズキのグリルを注文したので、丸のままグリルされたお魚を持ってきて貰って、目の前で骨や頭の部分を取り除いて盛り付けて貰います。
とってもシンプルな一品ですが、新鮮なお魚のグリルはなかなかフィレンツェで食べることが難しいので・・・・・
身もホクホクしていて美味しそうでしたね。付け合せのジャガイモのソテーが良く合うみたいです。
今回は花火を観る前に行ったレストラン、カブールホテル内のANGELSのご紹介をさせて頂きました。最後までお付き合い下さって本当にありがとうございます。
ツーリストの多い地区なので、メニューはイタリア語&英語の二ヶ国語で記されています。
フィレンツェでちょっとした創作料理を口にしたくなった時に、お立ち寄り頂けるといいかと思います。
ANGELS RESTAURANT AND WINE BAR
VIA DEL PROCONSOLO 29/31
50122 FIRENZE
TEL 055-2398762
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フィレンツェの祝日 花火が観れる素敵な場所
皆さん、こんにちは!ギラッと輝く太陽の下で日に日に暑さを増す日が続いているフィレンツェですが、北半球はいよいよ本格的な初夏の始まりに突入してきましたね。
さて・・・前回2度に渡って過ぎ去りし日の情報を掲載してしまったので、今回はまたホットな情報に舞い戻ろうと思います。
一昨日の6月24日・・・この日はフィレンツェにとってちょっと特別な日・・・町の守護聖人、サン・ジョバンニを祝うフィレンツェだけの祝日でした。
この日は例年にもまして、とってもエキサイティングな一日・・・・・1500年代に歴史を遡るカルチョ・ストーリコ・フィオレンティーノ(古代サッカー)の決勝戦がサンタ・クローチェ教会広場で行われたり、ずっと修復中だった川向こうのサン・ニッコロの塔が修復を終えてオープンしたり・・・
もろもろの宗教関係の伝統行事も次から次へ行わる上に、ピッティ宮のあるピアッツァ・ピッティ前の通りや高級ブティック街のトルナブォーニ通り、ドォーモからポンテ・ベッキオに行く道筋にあたるポール・サンタ・マリアなどの数箇所の地区が、歩行者専用道路となる初日なんです。
普段は観光客でごった返し、その上車が渋滞のこれらの地区が完全遊歩道になった為、これからはフィレンツェの町の散策がより楽になると思います。
観光客シーズンに突入したフィレンツェ・・・ツーリストが鈴なりのポンテ・ベッキオの中程では、ミュージシャンの人達の演奏やパフォーマーの楽しい演出で盛り上がっています。
シニョリア広場の裏手のあるこの建物・・・なんだかお分かりになりますか?
ここでは無料で水を頂けるんです。もちろん水道水ですが、ナチュラル・ウォーターだけでなく、ガス入りの水もあるんですよ。
キチンと管理された安全なお水なので、暑さの増す市内散策の合間の水分補給に大変助かります。
さて・・・・・今日は夜10時から始まる花火鑑賞の為にマックスさんご夫婦と知恵を絞って・・・・・
やって来たのはフィレンツェの町の中心地にある、とあるホテルのテラスです。
実は食前酒を飲むのに良く使っている、このホテルのテラスから、今回の花火鑑賞をしようということになって・・・
ここはホテル・カブールの入り口レセプション・・・・シンプルですが、内装ももなかなか素敵なホテルです。ホテルのゲスト中心に使われているテラスは・・・・・意外と知られていないのですが、外部の人でも飲み物を注文すれば利用できるんです。
フィレンツェの橋の上で花火鑑賞すると物凄い人ごみなので、今回はちょっと避けてゆったりとした雰囲気の中で楽しもうということに・・・
ホテルの一階にはANGELSというレストランが入っているので、10時前までそこで食事をして、ホテルのテラスに再度上がることにしました。
ANGELSはなかなかシックなレストランなので、この後のブログで紹介しますね。
テラスからは北側にドォーモがまるで手が届きそうな位置に見えます。
大きく見えるドォーモを、この高さで普段いつも観ているわけではないのでとっても新鮮~!
花火が上がるアルノ川の方向にはフィレンツェの庁舎であるパラッツォ・ベッキオが少し右手向こうに、バディア・フィオレンティーナ教会の細い鐘楼が真ん中にスンナリと見えます。
左手に見えるのはバルジェッロ国立美術館の一角にある塔です。
さて・・・・・・フィレンツェの祝日にとりあえず乾杯です。
暑い一日でしたが、テラスでは日が傾き始めた夕暮れ時のそよ風が、優しく顔を撫でてとっても居心地いい~・・・
さて・・・・・8時から1階のANGELSで食事をした後、10時を回る前に急いでテラスに舞い戻ってきました。
花火は10時キッカリにあがり始め、約1時間弱続きます。
レンガ色の屋根と様々な古い建物や塔の間に垣間見られる花火は、ちょっと格別です。
食後酒を片手に小一時間、次々と上がる花火にウットリとして・・・夜はトップリと更けていきます。
今年はイタリア統一150年ということもあって、緑白赤のイタリアの国旗をイメージした仕掛け花火なども上がり、なかなか楽しい演出でした。
花火鑑賞を満喫した後、ゆっくりホテルを出て街中を歩いて行くともう12時過ぎ・・・でもジェラート屋さんの混み様は昼間以上!
いつも行き着けの手作りジェラート屋さんは、物凄い行列だったので恐れをなして・・・少しアルノ川の方に歩みを進めてみました。
こちらビヴォリでも・・・・大人も子供も競ってジェラート屋さんの列に加わり、大盛況・・・
凄い行列にもめげず・・・マックスさんの奥様と一緒に山猫もジェラートを購入・・・・・
私のお気に入りはトラディッショナルなバニラクリームとナッツの味が香ばしいノッチョーラ・・・
途中ポッターさんや他の友人たちにも、道でバッタリあったりして話し込み、気がつくと夜中の1時を回ってしまいました。
グラーツィア橋を渡って急いで家路へ・・・・・向こうに見えるポンテ・ベッキオは夜の街にひっそりと息を潜めているようです。
本日は守護聖人、サン・ジョバンニを祝ったフィレンツェだけの休日を超特急でご紹介しました。最後までお付き合い下さって本当にありがとうございます。
翌日25日は山猫の住むアルノ川の向こう側の地区でノッテ・ビアンカという催しがあり、また夜遅くまで飲んだり騒いだりするお祭り騒ぎ・・・・・
家がお祭りの渦中にあるのでいつも眠れなくて困ってしまうのですが、今回はマックスさんのお父様のお誕生日のお祝いに招かれているので、フィレンツェ郊外にある彼らの家に夜遅くまでお邪魔する予定・・・ホッとしています。
次回はなるべく早めに今回ご紹介できなかったレストラン、ANGELSのご紹介をしたいと思いますので・・・・・宜しかったらお立ち寄り下さい。
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フィレンツェ ワイン・イベント 2011
またもや日にちを遡ったブログですが、一応毎年あるイベントなのであしからず・・・今年のフィレンツェ ワイン・イベントが先日、6月3日~5日にかけて、ピッティ広場で開催されました。
このイベントは今年で5回目を迎えますが、昨年は秋口に行われたのに対し、今年は夏休み前・・・
ピッティ宮前の広場を利用したワイン販売促進イベントですが、もともとは手工業の工房が軒を連ね、フィレンツェの地元庶民の生活が根付いている、アルノ川の向こう側(オルトレ・アルノ地区)の発展・向上を狙って行われているものです。
キャンティ・クラッシコのキャラクター・グッズ販売の出店も・・・
日本から前日の6月2日遅くに戻ったばかりで時差ボケガンガンだったのですが、翌日からエルバ島に行く予定になっていたので、3日から始まるイベントの初日だけでも覗いてみようと、重い腰を上げた次第・・・
ピッティ宮殿は家の目と鼻の先なので、ちょいと散歩気分で気晴らしに出かけたのですが、時と共に増えていくイタリア人やツーリストで込み合う会場に結構押され気味・・・汗
ここでは10ユーロでワイングラスと首からぶら下げられるグラス入れ、参加しているワイン製造元のリストが記されているイベント案内、10回の試飲ができるチケットを貰う事ができます。
ワイングラスはもちろん持ち帰れます。
製造元から来ているソムリエさんたちは質問すれば結構丁寧に答えるくれたりワインの説明をしてくれるので、ワインのエキスパートさんのお話に耳を傾けながら、楽しく試飲できますよ。
ワインの種類はいつでも飲める大衆的なテーブルワインとちょっと高級なワインの二つにターゲットを絞ってあるようです。
巨大なピッティ宮殿を背中にユルリとワイングラスを傾けて・・・試飲の時あまり飲んでいると酔っ払ってしまうし、味がわからなくなってしまうので、一口味わっただけで捨ててしまうことが多いのですが、それでも10銘柄試飲するのは結構大変・・・
私たちは明日発ってしまうこともあって、超特急の2時間弱で試飲したのですが、時間に余裕のある方は3日間有効のチケットですので、3日に分けて少しづつ試飲したりして使うこともできます。
赤ワインやロゼ、白ワイン、発泡性ワイン、甘口のデザートワインなどもあるので、製造元の方によく伺って、自分の飲んでみたいものを注いでもらいましょうね。
アルノ川の向こう側にあるピッティ宮殿あたりは、丁度ツーリストの足が切れる境目ぐらいですが、沢山の手工業品の工房やオリジナルのお店が沢山あって、散策には持って来いの場所です。
また、アンチックの高級店が軒を連ねるエレガントなマッジョ通り、サント・スピリト教会、カルミネ教会などでは素晴らしい絵画鑑賞もできますので、フィレンツェの中心地だけでなく、川向こうにも足を運んで頂きたいです。
今回はちょっと前の事後報告になって申し訳ありませんが、ピッティ宮殿前の広場で毎年行われるフィレンツェのワイン・イベントについて綴ってみました。最後までお付き合い下さってどうもありがとうございます。
毎年一回は開催されるこのイベント、来年ももちろんありますので、是非機会を見つけていらして頂きたいです。
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トスカーナ ジリオ島にて
日本からやっとフィレンツェに戻ったので、少し前に遡って恐縮ですが、今回は丁度帰国前に仕事で訪ねたジリオ島のことを少し綴ってみたいと思います。
主人の仕事柄、海岸、特にイタリアの島々を訪ねることが多いのですが、フィレンツェから近いのにも関わらず、このジリオ島には今まで来たことがなかったんです。
今回はやはりビーチの侵食問題で、海岸の測量と砂の採集・分析を依頼された為、一週間弱このちっちゃなトスカーナの島に滞在することになりました。
モンテ・アルジェンターリオにあるポルト・サント・ステファノ(サント・ステファノ港)からフェリーで約40分・・・島民人口1500人弱の可愛い島、ジリオ島(ISOLA DEL GIGLIO)に到着します。
5月の初旬でこの時期はまだまだ海のリゾートを求めてくるイタリア人はやや少ないものの、イタリアの小中学校の遠足が多くて結構込み合っていました。
着いたのが既に夕方だったので、高台にあるホテルに荷物を置いて港に下りてみます。
初めて訪ねる場所なのですが、港回りの道沿いにレストランやトラットリアが集中しているので、ブラブラ歩きがてら雰囲気が良さそうで、美味しい匂いが漂ってくるお店で夕食を取ることに決めました。
家族経営の家庭料理・・・イタリアのマンマの味が楽しめそうなお店・・・
実際、メニューのことを給仕さんに訊ねてみると『今日の仕入れの魚の種類はマンマに訊いてみないと・・・』と言って、そそくさ厨房に引き返したので、給仕さんは息子さんの一人だったんだな~と・・・笑
アンティパストとして取った、新鮮なタコのマリネ・・・サッパリしていて柔らかく、適度な噛み応えもあって本当に美味しい・・・・
こちらのアンティパストはマグロのカルパッチョ・・・オリーブオイルも上に散らしたスプリングオニオンもとっても美味しいコンビネーションです。
プリモは大好きなリゾットにしようと思い・・・・・定番のイカ墨のリゾットです。ところが、このリゾットの面白いところは・・・・・なんと上に羊のチーズ(ペコリーノ・ロマーノ)の摩り下ろしがかかっていること!
イタリアでは魚介類を使ったパスタ類やリゾットに摩り下ろしチーズを使わないのが一般的ですが、敢えて香味の強いペコリーノチーズを持ってきたところが凄い!
そして・・・・・・イカ墨とチーズの相性抜群なのでビックリ!本当に絶品だったんですよ。機会があったら家で自分でも試してみたいです。やっぱりイタリアのマンマは裏技でしょうか?
このトラットリア・・・あまりに美味しかったので、滞在中殆ど通いつめていたんです。というわけで・・・・・その後何回か口にしたメニューを・・・・
こちらは魚介類のリゾット・・・パスタ類も美味しかったのですが、ちょっと一手間かかるリゾットは外で食べるのが好きなんですね。
色々な場所で魚介類のリゾットを口にしましたがここのは本当に軽くて、普段は食べきれないで残してしまうこともあるプリモもペロッと平らげてしまいました。
今日港に水揚げされたお魚・・・タイのグリル、ポテト添えです。
イタリア料理、特にトスカーナ周辺は焼く、煮る、茹でる、蒸す、炒める・・・と・・・本当にシンプルな調理法のものが多いのですが、その分、新鮮な素材の美味しさが前に押し出されて、原材料の良し悪しが問われてしまいます。
新鮮なお魚をシンプルにオーブンで塩焼きしただけですが、ホックホクの白身魚とポテト、その上に薄っすらとかかる上質のバージン・オリーブオイル、キリッと冷えた美味しい土地の白ワインで、大満足です。
泊まっていたホテルは取り立てて高級なホテルではないのですが、海岸の岸壁にへばりつく様にして小高い岩場に建っている為、個々の部屋のテラスや食事のホールから眺められる海は絶景です。
早朝、窓を開けてテラスから入り込む清清しい海の潮の香りを吸い込みながら、目に沁みるようなマリンブルーの海を眼下に見渡せるのは、なにものにも代えられない最高の贅沢だと思います。
ジリオ島は本当に小さい島ですが、島には12世紀の歴史を遡る城塞都市があります。
青い海を彼方に見渡せる城壁に囲まれた都市・・・・
せっかくなので仕事の合間行ってみました。城塞の入り口にあるトラットリアで昼食を・・・・
トマトソースを使わない、ボンゴレ入りのシンプルなスパゲッティーですが、ボンゴレが大きめで新鮮なので、
ニンニクとプレッツェーモロの香りで美味しく頂けました。
塔を構えた城塞の入り口です。ここで車を置いて中をちょっと散策してみました。
中では今だ土地の人々が普通の生活を送っていますが、歴史が塗りこめられた細い坂道だらけの村落は
昼食あとの昼下がり、息を潜めるようにひっそりと静まり返っていました。
今回は仕事で訪れたトスカーナの海に浮かぶ可愛い小島、ジリオ島について少しだけ綴ってみました。最後までお付き合い下さってどうありがとうございます。
イタリアにはこの他に意外と海外の人達には知られていない、沢山の美しい小島が存在します。機会に恵まれた時、是非一度皆さんにも訪れて頂きたいです。
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ハードロック・カフェ フィレンツェ
イタリアはもう既に夏色に染まり、日中は汗ばむ日が続いていますが、日本帰国以来大変ご無沙汰してしまいました。皆様は如何お過ごしでしょうか?
日本帰国からイタリアに戻って既に2週間が経とうとしているのですが、今回はここのところ本当に忙しかったのと、そのせいか体調不良でブログをお休みして丁度一ヶ月が過ぎてしまい、いい加減に更新をしないと・・・と思っていました。
ご存知の方も多いと思いますが、イタリアでは先日の12,13日に行われた国民投票で過半数以上の投票率もさることながら、原発凍結賛成票が9割以上という圧勝に終わり、今後も引き続きイタリアには原発が作られないということにホッと胸をなでおろしています。
チェルノブイリ以来原発を持たないで法外に高い電力を輸入に頼って堪えてきた国だけに、内外から日本での福島原発事故が大きく投票結果に影響したと言われていますが、今回の日本での悲惨な出来事をネガティヴな意味だけに捉えずに、少しでも今後の教訓としてこれからの世界の原発撲滅に繋がればと思っています。
今まで一ヶ月もお休みしていたので、本当は更新したい記事が実は沢山あるのですが、前から順を追っていくとかなり遡ってしまうので、バックナンバーは時間の余裕を見つけた時に少しづつ更新していくことにして、今回はホッカホカのフィレンツェ情報をお届けしますね。
世界各地の主要都市にあるハードロック・カフェ・・・旅行をすると行った印というか、お土産などにTシャツなど購入された方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
そう、あのハードロックカフェがやっとフィレンツェに上陸したんです。本当のオープニング記念イベントは7月4日らしいのですが、オフィシャルなオープニングに先駆けてレストランやショップをオープンさせたようです。
前々から内装工事などしていたので、ハードロックカフェが共和国広場のアーケード下にあるシネマ・ガンブリヌス跡にできることは知っていたのですが、先日横を通りかかったらレストランやショップが開く日が判ったので、早速友人たちと行ってみました。
映画館跡のスペースを利用して作られているのですが、なるべく建物内部の原型を崩さないような方向で内装が施されているのがちょっと素敵です。
入ってすぐのホールは、Tシャツを中心としたオリジナル・アイティムが販売されています。薄手で伸縮性があって着易い、なかなか可愛いTシャツがあったので、後で1枚買ってしまいました(笑)
食事の席を確保するのが結構大変だったのですが、上手い具合に円卓が取れました。
今日は友人のマックスさんとセルジョさんのご夫婦2組、後からポッターさん夫妻もやってくるということで、合計8人のグループ・・・なんだか判らないけれど、取り合えずフィレンツェのハードロックカフェとイタリアの原発凍結に乾杯です。
天井が一部低くなっているのは映画館だった当事の2階席をそのまま残しているからで、インテリアもレトロな雰囲気と超アバンギャルド感を一体化させていて、さすがイタリアという感じです。
食事のできるフロアーには大きて派手なバーカウンターがグルリと仕切ってあって、その回りにはテーブル席が並んでいます。
ホールの奥は映画館そのもの・・高いボリュームの音楽の流れにのって、ビデオミュージックの映像が映し出されているスクリーンが舞台上に・・・
食事は世界各地のハードロックカフェで出させるスタンダードのものですが、とにかく凄いボリューム・・・
ステーキやハンバーガーもどーんと大きくて、かなりお腹一杯になっちゃいます。
食べるというより、カクテルを美味しく飲んで懐かしの音楽を聴いて楽しむ方に、みんなの神経は行っているようですね。
ホールの逆側から観たところですが、テーブル配置などのスペースは余裕をとって設計されてあるみたいです。
ちょっと息抜きに外に出てみると・・・凄い人です。ここは丁度 PASZKOWSKI というハードロックカフェの向かいにある古いバールなのですが、夜中12時近くなっているのに、人は増えるばかり・・・
共和国広場でちょっとしたミニコンサートをやっているせいもあるのですが、今日は火曜日なのに凄い人出・・・
『平日なのにね~』とさすがのイタリア人の友人たちも、ビックリ!
カフェの奥のスクリーン・・・・・・70年代のミュージックを中心に80年代ぐらいまでが、次々に流れていきます。
洋楽好きのマックスさんご夫婦は大喜び・・・
食事を終えてからカフェや食後酒を飲んでお店を出たのが、夜中の1時を随分回っていたのですが、人の減る気配はなく・・・・
イタリアはいつも夜中の12時を過ぎる頃になると、いきなり人が増えてきます。
みんなゆっくり食事を終えてから、友達とちょっと飲みに集まる感じなのでしょうが、大体バールやロカーレの前に立ってドリンク片手に尽きない話をしているみたい・・・
本日は先日フィレンツェにオープンしたばかりのハードロックカフェのことをちょっとお知らせまでに綴ってみました。最後までお付き合い下さってどうもありがとうございます。
1ヶ月のブランクがあったので、なかなか調子がでないかもしれませんが、少しづつ更新していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
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友人たちとパリのビストロで・・・
前回、パリ滞在の続きです。
直ぐに続きをアップする予定だったのですが、4日前にイタリアを発って東京に帰郷しているので、アップが遅れてしまいました。本当に済みません。
滞在中はコンピュータを開ける時間が極端に限られてきてしまうので、ペタやコメント返信はできませんが、ブログのアップはスローでも少しだけでもしたいと思いますのでどうぞご了承ください。
さて、お話しはパリに戻ります。夕方近くに7区にある親友の家を訪ねる約束をしていたので、前回ご紹介した懐かしいRUE CLER を通りながら、お家へ向かいます。
彼らは昔パリに滞在していた時に親しくしていた友人で、その後10数年経つ今もずっと交友が続いています。
少し前にはフィレンツェに遊びに来てくれたので、今回は私たちが・・・
アパルトマンをまた変わったとのことで、聞いた住所を頼りに・・・パリらしい螺旋階段のあるアパルトマンの2階が彼らの住居です。
ヴェベリーは全然変わりなく、とっても陽気で明るく出迎えてくれてホッ・・・
新居は大通りに面していて物凄く採光が良く、白で統一された室内もなかなか洒落ています。
イタリアの赤ワインとプラトーのビスケット、カントゥッチを手土産に持っていたのですが、行くまでの道中、近くのお花屋さんにとても綺麗に咲いている真っ白な蘭の花を見つけて、友人のご両親が昔蘭の花を沢山栽培していたのを思い出し、お土産に加えました。
ご主人のテッドさんはパリを足場にヨーロッパは勿論のこと、アフリカ、中近東、ロシアなどを頻繁にビジネスで飛び回っているのも手伝ってか、大の写真マニア・・・・・・ロンちゃんも写真が大好きなので、2人でその手の話しに没頭・・・・・
最近越してきたこのアパルトマンのこと、近況報告、仕事、家族、友人のことなど、アペリティーヴォ代わりのシャンパンを片手にお話は際限なく広がります。
さて、そろそろ夕食時間が近くなったので、家を出て・・・・・
今回の夕食は彼らが招待してくれた、行きつけのお店・・・お家から程近いところにある、暖かい雰囲気のビストロです。
先ずはサービスのアミューズ・・・クスクスをベースにちょっと酸っぱ味のあるトマトを使って、優しく味付けされたもので、ミントやその他のフランスっぽい香草が漂う一品・・・
お店からやはりサービスで出された、シャンパンと良く合って、メニュー選びの間のお腹のウォーミングアップという感じです。
大好きなフォアグラのパテをアンティパストに注文して、もう舌の上でとろけるようなお味にウットリしてしまいます。
コッテリ感が堪らないフォアグラですが、やっぱり2,3日続けて食べていると自分も脂肪肝にやられそう~・・・
これ、ちょっと見た目はそれ程でもないのですが、ラビオリ風のものにチーズ類や様々なお野菜、香草を混ぜ込んだフィリングを詰めて、やはり超小さいサイコロ状のお野菜入りソースで味付けしたもの・・・
イタリアではラビオリを食べつけていますが、一味違った食べ方にフランス料理から見習うものは本当に多いな~と感動・・・
テッドさんたちが10年来通っているお店ということで、オーナーの方もギャルソンさんもとても気持ち良く気さくに食べ物やワインの説明をしてくれて、お勧めワインを・・・
色とりどりのジュリエンヌにしたお野菜たちを優しく味付けし、上に白身魚のソテを乗せたもの・・・
非常に軽快で口当たりのライトな一品です。
こちらはお魚料理とは対照的に豚肉をコックリと柔らか~く煮込んで、アスパラガスやニンジン、ポテト、きのこなどのお野菜を豪快にソースで和えたもの
ホロホロに煮込んである豚肉特有のコクのあるお味で、パンと一緒にいくらでも食べれてしまいそうです。
イタリア料理にも豚肉料理が多数ありますが、私はこういったタイプの方が断然好きです。
最後の〆はやっぱりチョコレートムースの生クリーム添え・・・ほろ苦くて柔らかいムースはお口の中に入れると、瞬時に溶けてしまいます。
コッテリ系ですが、後を引くお味です。
本日は前回に引き続き、パリに住む友人たちと過ごした半日を綴ってみました。最後までお付き合い下さって本当にありがとうございます。
冒頭で申しましたように、ただ今日本に帰国中なので、ペタやコメントコメント返信などができませんが、時間のある時に少しでもイタリアで過ごした帰国前の数日間やバックバージョンをアップできたらと思っていますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
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久し振りのパリは6区7区でノンビリと・・・
皆さんお久し振りです。ようやく一旦フィレンツェに舞い戻ってきた山猫です。5月に入っていよいよ春というより、初夏を思わせるような日もあるフィレンツェですが、日本の皆さんは有意義なゴールデン・ウィークを過ごされたでしょうか?
先週の4月末からパリに仕事と所用を済ませる為に行っていました。
いつもは美術館やギャラリー、普段観られないテンポラリーな展覧会に走り回ってしまうことが多いパリですが、今回は特に仕事以外では全く計画を立てずにぶらっとのんびりしてしまった滞在でした。
というわけで・・・あまり物珍しいこともしなかった数日間ですが、普段着でぶらぶら歩いたパリのことを今日から綴ってみたいと思います。
大好きな6区と7区に今日は焦点を当てて・・・ブラッと歩いても、何かを探して歩いても、どんなちょっとした街角のシーンでも素敵なパリ・・・個人的に大好きなので、イタリアに比べてかなり肩入れしてしまうフランスなのですが・・・笑
イタリアとは従兄弟同士の国だから、食べ物や習慣も似通っていると思いきや・・・・・・結構違うものがありますね。
まず目に付くのは、やっぱりチーズオンリーの専門店やチョコレートショップ、お花屋さんの多さでしょうか? フランスチーズのお店は店外まで漂う強烈な匂いに閉口する方もいらっしゃるかと思いますが、私はフランスのヤギのチーズが大好物なので・・・・・思わず足を止めてしまいます。
サンジェルマン・デ・プレのある6区あたりは大好きな場所のひとつ・・・
小さな可愛いブティックが立ち並ぶ通りをフラフラ歩きながら、ふと気がつくともう12時半・・・・・
いつもCHERCHE-MIDI 通りの近くにホテルを取るので、おのずと行くレストランやビストロも決まってきてしまいます。
第一目標のビストロは週末ずっとお休みなので、二番目に私たちがお気に入りのビストロへ・・・
ここはいつも美味しい牛肉のタルタルが食べれるんです。さすがにお昼なので、軽くメインディッシュと白ワイン、デザートだけで済ませました。
実は昨日も牛のタルタルとフォアグラを夕食に頂いたので、もういい加減止めないとと思いつつ・・・やっぱり美味しくて止められません・・・笑
ロンちゃんは普段フィレンツェであまり食べられないお魚を注文・・・
シンプルな白身魚のソテーですが、やっぱりソースがフランス風・・・甘酸っぱいような風味の中にイタリアでは普段使わない香草の香りが漂います。
カジュアルな雰囲気のお店ですが、とてもお料理を美味しく頂けるし、お昼にはデザートやグラスワインの付いたお得なランチメニューがあるので、ご旅行でいらした方は是非一度試して頂きたいです。
LA MARLOTTE
55 RUE DU CHERCHE-MIDI
75006 PARIS
TEL 01 4548 8679
お腹ごなしに近くにある老舗デパート、ボン・マルシェをブラブラ・・・調理器具や文房具などやっぱりとってもお洒落で、イタリアと違ったものに目移りしてしまいます。あ~・・・やっぱりパリはいいですね・・・
別棟の食料品コーナーでフランスのお塩やコショウ、スパイス類や紅茶を購入・・・
6区をかなり歩き回ったので、少しづつ7区へ移動・・・・・
日中とても天気が良く、最高のお散歩日和だったのでナポレオンのお墓があるアンヴァリドの辺りは、犬を連れて歩くご婦人や芝生でゴロリとする人達の姿も・・・
いよいよエッフェル塔が遠くに霞んで見えてきました。
かなり昔になりますが、パリに長期滞在した時この先辺りにアパルトマンを借りて住んでいたので、個人的にはとっても懐かしい場所なんです。
いつも日常のお買い物をしていたRUE CLER・・・
CAFE DU MARCHEは朝食に食べるクロワッサンもなかなか美味しいし、お昼には御手頃なランチメニューがでるので、地元の人達でいつも賑わっています。
パリに来るといつも目に付くのが、イタリアでは見かけない食材や同じ食材でも形や大きさが違うもの・・・
季節的に大きくて太い本当に真っ白なホワイトアスパラを沢山見かけましたが、こんなまん丸で巨大なアーティーチョーク・・・フィレンツェではあまりお目にかかりませんね・・・
レストランでこれを丸ごと調理したディッシュを食べている方がいて、思わず目を見張ってしまいました。
当時から結構バラエティー豊かなチーズ屋さんもまだまだ健在・・・数日だけの滞在でなく、1週間か10日ぐらい滞在できたら、ホテルではなく絶対にキッチンの付いた短期滞在用のアパルトマンを借りたいです。
美味しいチーズやテリーヌやキッシュなどのお惣菜、焼きたてのバゲットとフランスの赤ワインを買い込んで、簡単な自炊をすれば色々味見できるし、リラックスしてノンビリ美味しく食べれそう・・・
この通り、地元の人で本当にいつも賑わっているのですが、食材のお店の種類もかなり豊富です。
八百屋さん、チーズ屋さん、お肉屋さん、デリカテッセン、スーパー、お花屋さん、チョコレート屋さんはもちろんのこと、フレッシュなお魚を購入できる専門店もあるので、お買い物にとっても便利!
数ヶ月前に出来たばかりのバラ専門店・・・向かいに普通のお花屋さんがあるのですが、ここはお花はバラだけ・・・
バラのブリザードフラワーやバラ関連のものも売っています。
大好きなお惣菜屋さんで、テリーヌや美味しそうに調理されたお野菜、お肉などを見ているうちに、もうお腹がちょっぴり空いてきてしまいます。
この後、近くに住む親友の家に行ってから、彼らと近所で夕食を取る予定・・・・・ちょっと長くなったので、次回直ぐアップしますね。
つづく・・・・・
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人知れず・・・ジョルジョ・モランディ展
随分前になりますが一時期インフルエンザにかかって家にこもったりしていたので、楽しみにしていた文化週間が過ぎ去ってしまいました。
文化週間中にはフィレンツェの主要な美術館の拝観料が無料になるので、美術に興味のある方はもちろんですが、旅行者の方でもバカにならないお金を払って、限りある時間を美術館に裂くことは・・・と渋っている、あまり美術に興味のない方でも、気軽に入場できて文化・教養を深める切っ掛けとなる、このイベントはなかなか有意義なものですね。
さて・・・・過ぎ去ってしまったものを嘆いても・・・と思い、今回は文化週間に関係なく、なんと開催期間中は入場料無料で、更に普段は絶対に鑑賞することのできないプライベートコレクションだけを集めた貴重な展覧会のお知らせを含めて綴ってみたいと思います。
イタリアン・アート好きの方でなくても、皆さん一度はどこかでこの画家の作品を目にしたことのあるのでは・・・と思われる・・・・・哲学的かつ静寂の世界をクリエートしたイタリア人画家の巨匠、ジョルジョ・モランディの展覧会です。
まず、今回の展覧会のお話に入る前にザッとジョルジョ・モランディの経歴についてお話しますね。
1980年ボローニャ生まれのモランディは、ボローニャの美術学校で学んだ後、同校の教師を務めながら、夏場の避暑や自身の絵画研究の為に近郊の都市を訪れることはあっても、生涯ボローニャを離れることなく、人物の登場しない風景画や卓上の静物画やという極端に限られたテーマを、グレー、ブラウン、青、白、黒などのグラディエーションという地味な色調の組み合わせで生涯描き続けたイタリア人画家です。
実生活でも生涯独身で通した孤高の画家は、一緒に暮らす3人の妹たちに身の回りの面倒を見てもらいながら、自室の暗いアトリエに一人こもって、日常のありふれたビンやカフェ用モカ、水差しなどを様々なバリエーションで配置し、キャンバスで使う色も最低限に抑えて同じテーマの静物画を描き続けました。
彼の作品はただ単なる物体のコンポジションという空間性に重きを置いた一般の静物画という域を大きく超え、モランディは一見何気ない地味な静物画を通して、彼独自の画法スタイルとシュールな瞑想世界を築き上げた未来派画家の一人に数えられています。
初期には風景を多面体と認識したセザンヌのキュービズムにも影響を受けました。
特定の画家のグループにも属さないモランディでしたが、1920年代前後に当時、形而上絵画の旗手であったジョルジョ・デ・キリコと交友を深める時期がありました。
未来派画家ジョルジョ・ディ・キリコと形而上画家については、丁度以前にフィレンツェで展覧会があってブログでご紹介しましたので、ご興味のある方は過去ブログをご覧下さい。 過去ブログはここをクリック→ジョルジョ・デ・キリコのシュールな世界
個人的にモランディは好きなイタリア人画家の一人であったので、なにか展覧会が催される度に足を運んでいたのですが、小さめのキャンバスに整然と並べて描かれたさまざまな形の無機質なビンや水差しは、じっと見つめていると、大家族の肖像画のようにそれぞれの物体が独自の個性やキャラクターを持って迫ってくるような、不思議な世界に引きずり込まれます。
表面的には具象画でありながら、抽象画の匂いが深く立ち込める、奥行きの深い作品たちです。
さて、今回の展覧会ですが・・・これはイタリアでも指折りの画廊『FARSETTI』がフィレンツェに支店を出した開店祝いを兼ねた展覧会です。場所はアルノ川の向こう側ですが、私の家の直ぐ近く、まさにアルノ川沿いのLUNGARNO GUICCIARDINI・・・
普段美術館では絶対にお目にかかれない、プライベート所有のモランディの絵画を個々のコレクターから50点も借り出して展示してあり、内容的にもその質の高さ、展示ボリュームも言うことなしの展覧会です。
モランディの公的な美術館は彼の生まれ故郷、ボローニャにあり、またフィレンツェには他にも沢山の美術画廊が存在しますが、プライベートの画廊でこれだけ大掛かりなモランディの美術展はまれなので、モランディファンには絶対に見逃せないもの・・・・・
もちろんギャラリーなので入場料は無料・・・自由に見学できます。
普通の美術展ではないので意外と知らない方が多い、人知れずの展覧会・・・・・
フィレンツェを訪れる機会がある方、5月の末まで作品は展示されていますので、是非アルノ川の向こうに足を伸ばす切っ掛けに観覧して頂きたいです。
プライベートコレクター所有の展示なので、もちろん画廊という立場から商品としての販売・交渉も普通は考えられるのですが、販売交渉に応じられる作品は2点だけということ・・・
投機目的のコレクターが多い中、モランディの作品は個人的に手放したくないという人が多いというのも、彼の作品の偉大さ、永遠性を裏付けるもののひとつかと思います。
話しはちょっと逸れてしまいますが、日本の愛知でこの時期に丁度モランディの展覧会が予定されていたのですが、今回の震災が原因で流れてしまいました。
美術品担当の保険会社が、何かあった場合に貸出しのモランディの絵画の損害を全てカバーする補償はできかねるということ・・・・・愛知は被災地から離れているし問題はないと日本では思っても、イタリア側で心配する気持ちもわからなくはありませんが・・・・
今回のモランディ展に限らず震災の影響はこういった色々な場面で表面化していると思うと、とても切ない気持ちになりますが、一日も早く原発問題の収束を願って、日本でも様々な展覧会が問題なく催されるようになることを願っています。
光と静寂の画家 ジョルジョ モランディ展 1919年~1963年 50点
アート・ギャラリー FREDIANO FARSETTI
開催時期 4月2日~5月31日
月~土 10時~13時 14時30分~19時30分
LUNGARNO GUICCIARDINI 21-23R
50125 FIRENZE
TEL 39-055-210107
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