○「この世界の片隅」が良すぎた。ひとが日常を営む力強さを感じて、愛おしさが引き出された。 | HSS型HSP、HSPの熱と強みを生かす働き方【ララマル】

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HSS型HSPさん、HSPさんが、熱と強みを生かして働く後押しをしています。適職を見つけたり起業・副業サポートもします。自身もHSS型HSPであり、フリーランスで15年働いてます。

「この世界の片隅に」、めっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっさ良かったです。
 

 

 

 

まず、観た後の感覚が、とてもふしぎです。

 

ほわあっと、静かな感動と世界への愛おしさのような気持ちが広がって

あたたかい涙が流れました。

あたたかな気持ちが、こころ一杯に広がります。

 

戦時中を描いた映画なのだけど、

ふしぎと、「いま生きている、この世界への愛おしさ」が湧いてくるのです。

 

 

ひとが、日常を営むちからの、力強さが、強く印象に残って、

じわじわとこころの中に広がるのです。

それが、「愛おしさ」へつながっているのかな、と感じます。

 

 

なぜ、こんな風に感じるのだろう。

 

それは、映画の中で、ひとのこころの複雑さ、微妙な揺れ動きが、

とても丁寧に、そのまま描かれるからです。

 

 

日常の中で、色々な感情が、私たちの中を通り過ぎます。

 

ふと昔の感情がよみがえる、ああ海がきれいだな、悲しい、

わりきれない、こわい、おなかすいた、暑いな、嫌い、だけど好き・・・

 

こんな風に、とりとめのない感情が通り過ぎていくし、

相反する矛盾するような感情を抱えて生きているものです。


ずっとワクワクしてしあわせ、という日もなければ、

一日中ずっと同じ調子で憂鬱、という日もないでしょう。

 

ワクワクしてしあわせな感情が多かった日も、その中で、

「ちっ!」と舌打ちしたくなるような気持ちが湧いて来たり、

ちょっと落ち込むことがあったり、するものです。

 

 

そんなとりとめのなさが、映画の中でそのまま描かれているから、

いやおうなしに、主人公をはじめとした登場人物たちに

感情移入どころかシンクロします。

 

映画の中のひとたちの経験が、すーーーっと、

自分の中に入ってくるのです。

 

 

そして、複雑でとりとめのないこころの動きが

そのまま描かれているからこそ、

 

「戦争の中で、日常を営むひとたちの力強さ」が際立ちます。

 

にんげんが、日々を暮らしていくちからは、

本当にすごいんだなあ、と実感が湧くのです。

 


 

強く感情を揺さぶられることは少なく、

静かに揺さぶられ続けて、すーっと最後に涙が出るような、そんな映画です。

映画を観た、というより、映画を体験した、という感覚でした。

 

繊細な感受性のひとこそ、観たらいい映画だろうと思います。

 

 

 

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