W201、データ取り90%終了。 | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

あの頃系メルセデス、スピーカーシス
テムの設定があるワゴン以外のモデル、
具体的にはW126、W124、W2
01、W123用に開発を進めている
リアスピーカー、着々と進んでいます。

ここのところしばらくは、フロントの
スピーカーシステム各モデルとのマッ
チングを取っていて、現在、W201
に試作機を持ち込んでデータ取りをし
ています。

90%OK、というところまでW20
1とのマッチングはどうすべきかとい
うことがわかってきました。




W201用スピーカーシステム、まっ
たく売れないので……いま調べてみた
ら、もう7ヶ月、1セットも製作して
いません。そろそろエンクロージャー
の雌型の寿命も心配な頃ですが、FR
P職人さんからもう使えないんですけ
どと言われたらどうしましょうかねと
いう状況です。あの頃系メルセデスに
長く乗りたいと考えている同士によい
音を楽しんでほしいとは思っているの
ですが、ボランティアではないので、
あとは自分でやってくださいという線
をどこかで引かなければならない時が
やってくるかもしれません。もちろん、
そうならないように頑張りますけどね。

とは言ってもリアスピーカーキット、
想定しているすべての対象モデルで共
用できるデザインを目指しているので、
当然W201でのテストも行ってます。

わたしもW201オーナーですから!


ちょっと苦労したのですが、とてもい
い感じになってきました。



ステレオの左右間に音像が生まれるよ
うに、リアスピーカーを鳴らすと前後
にも音像を結ぶポイントが生まれます。
ゆえに、立体的な音像がフワッと目の
前に浮かび上がるわけですが、フロン
トとリアの音響特性が異なる場合、ど
うしても音域の高低によって、その音
像が前後に揺れてしまいます。それは
それでおもしろい効果なのですが、あ
まり極端だとなんだか落ち着かない感
じになってしまいます。ビシッと空中の
一点に留まってほしい音像、例えばボ
ーカルやソロ楽器はあまりゆらゆらと
動いてほしくないわけです。

もちろんその前提として、前後全ての
スピーカーから同じくらい素晴らしい
音が出ていることが必要だということ
は、もういまさらわたしが力説するま
でもありませんね。

で、不快なゆらゆらを抑制するために
は前後がどういう関係になっているん
だろうということをよく知っておく必
要があります。その辺りが理解できて
初めて、ではどうするかというところ
へ駒を進められます。

まもなくW201での検証を終えるこ
とができそうです。次は、いよいよW
124で同じことをやります。W12
4には、オリジナル、シリーズ2、シ
リーズ3の3種類のスピーカーシステ
ムがありますが、それぞれについて検
証を進めます。

リアスピーカーキットには、W124
シリーズ3と同じユニットを使うこと
がほぼ決定しましたので、普通に考え
ればシリーズ3とのマッチングがベス
トになるはずですが、その他のモデル
でも可能な限り追い込んでゆきたいと
思っています。


まだ開発途中ですが、この気配、この
ゾクゾク感、ヤバイです。


開発途中ですが、W201ではそこま
で到達しています。

あの頃系メルセデスをこよなく愛する
皆さんに、おまたせしているリアスピ
ーカーキット開発の進捗報告でした。


【ヤマグチ・スピーカーシステム】




山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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