NR-Aで、最高の音楽を楽しむ。 | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

先週末、NDロードスターNR−Aで、
最高の音楽環境を実現するための検証
を行いました。

NDロードスター・NR−Aは、モー
タースポーツベース車両としてライン
ナップされている仕様で、車高調整式
ビルシュタインダンパーや大容量ラジ
エターなど、RS同等以上の“ストイ
ックに走る”ための装備が充実してい
るにもかかわらず、ロードスター全ラ
インナップの中でベーシックモデルの
“S”に次いで安価なこともあって、
町乗り派にも人気のモデルです。

その代り、快適装備は最小限に抑えら
れていて、オーディオもベーシックな
モデルしか選択できません。



「セグメントオーディオ」と呼ばれる
そのオーディオメインユニットは、シ
ンプルな文字ディスプレイで、液晶画
面を備えたマツダコネクトや、そのB
OSEサウンドシステム仕様なども選
択できません。

豪華装備付きスポーツ走行重視仕様
(スポーツ走行性能付き豪華装備仕様、
でもいいですが)が欲しい人は,RS
を買ってくださいというこということ
になりますか、両者の価格差は50万
円以上にもなります。NR−Aで最上
級のスポーツ性を安く手に入れて、差
額で自分に必要なアメニティ装備を厳
選して付け加えるという楽しみ方は、
とても賢い選択だと思います。

音楽環境も、付け加えたい装備の筆頭
のようで、実際ネットを検索すると、
「BOSEサウンドシステムに匹敵す
るオーディオをNR−Aに備えたい」
というオーナーの試行錯誤の書き込み
をたくさん見つけることができます。


お待たせしました。

これ以上ないほどの最高の音楽環境を、
NR−Aオーナーに提案します。

もちろん、後付け感ゼロで、車両改造
もゼロです。

「NDロードスター・スピーカーシス
テム」と「魁(KAI)サブウーファ
ー」を、なんと純正セグメントオーデ
ィオで鳴らします。

NDロードスター・スピーカーシステ
ムは、ドアとAピラーの内装材を外し
て、ポン付けするだけです。デッドニ
ングなしで最高な音楽再生ができるよ
うに創りましたから、せっかくの“走
りのNR−A”を不要に重くしてしま
うことも、制震材の糊でベタベタにし
てしまうこともありません。



魁(KAI)サブウーファーは、BO
SEサウンドシステムのサブウーファ
ー筐体を使って製作していますから、
助手席の足元にすっきり収まり、これ
もスピーカーシステム同様、インテリ
アデザインは純正そのままです。セグ
メントオーディオには、サブウーファ
ーを鳴らすためのパワーアンプが備わ
っていませんので、別途パワーアンプ
を用意する必要がありますが、これも
センターコンソール後方のグローブボ
ックス内にマウントボードを使って収
めますから、外観への影響は皆無です。

音楽再生のメインユニットには、セグ
メントオーディオをそのまま使用しま
す。ダッシュボードを大改造して、1
DINサイズの社外ヘッドユニットの
装着に挑戦しているオーナーも多いよ
うですが、わたしはあくまでインテリ
アのオリジナルデザインを守りたいと
考えています。NDロードスターの大
きな魅力の一つは、外装・内装の統一
感あるデザインですから、まったく趣
向の異なるハードウエアを、ダッシュ
ボード真ん中のてっぺんというとんで
もなく目立つところにドカンと据えた
くないと思うわけです。

音響的な性能がよくないから……とい
う理由を、これもネット上の書き込み
ですが、たくさん見かけたので、今回
はそのあたりも検証しました。

NDロードスター・スピーカーシステ
ムを装着して、セグメントオーディオ
のメインユニットで鳴らしてみました。

まったくOKです、まるで問題ありま
せん。個人的な好みですが、少し強め
のフィルターが加えられている感のあ
るBOSEサウンドシステムより、素
直な音で鳴ります。音のことを文字で
書くのはいつも難しいのですが、グイ
ングインしている感じではなく、すー
ーーっと素直に出てくる音質です。

もっとも、10万円以上の価格帯でラ
インナップされるような高級オーディ
オ機材に比べれば、少々ノイズが大き
いかな等々、素性の違いは感じられま
すが、5万円程度のヘッドユニットに
わざわざ交換する必要性は、まったく
感じられませんでした。1万や2万円
程度のヘッドユニットへの交換は、か
えって音質を低下させる可能性さえあ
ると思います。

ぶっちゃけ、勢いで買えるかな程度の
価格帯であれば、どれもこれも回路の
構成はほとんど同じで、ひょっとした
ら中国のメーカーが設計したモジュー
ルを買ってケースに収めているだけ?
という製品も少なくありません。

昔のようにトランジスタを積み上げた
回路ではなく、1つのモジュールチッ
プで事足りてしまう時代ですからね。

で、1つの目的に対する同価格帯のモ
ジュールチップって、半導体メーカー
の数が集約されてしまった昨今、世界
中探してもそんなに膨大な選択肢があ
るわけじゃないんです。

そういう背景の中で電子回路を構成し
ようとするとき、そこに独自の工夫や
高額な厳選パーツを取り込もうとする
と、本当に独自性の強い回路になって
いってしまうので、10万や20万円
の機材になるのは当たり前なんですね。

一方、それ以外の機材はどれも似たよ
うな安価なモジュールチップを使った、
すなわちチップを囲む周辺回路もほぼ
同じ機材になりがちだという今どきの
事情は、損な買い物をしないために知
っておいたほうがいいかもしれません。

ちなみにネットで検索すると、12V
で動くモジュールチップを搭載したパ
ワーアンプ回路は、入出力を接続する
だけで使えるほぼ完成した電子基板の
状態で、100W(4Ω)✕2チャン
ネルが1000円くらい、500Wで
も2000円くらいです。いずれも単
品小売でこの値段で買えて、販売する
方も利益が出ているであろう価格です。

さらにじっくり観察してみると、同程
度のパワーの基板であれば使われてい
るモジュールチップはどれもほぼ同じ
です。もう少し意地悪なことを言うと、
日本の有名ブランドのヘッドユニット
でも、普及価格帯の製品であれば、さ
らに部品点数の少ない簡単な電子基板
が使われていたりします。上には上が、
下にも下があるということです。

なんでもかんでも「交換すればよくな
る」わけないじゃないということです。




さてさて、このセグメントオーディオ
ユニットには、4チャンネル分のパワ
ーアンプが内蔵されています。NDロ
ードスターでは、そのうち2チャンネ
ルを使って、フロントスピーカーを鳴
らしています。ツィーターとメインス
ピーカーは、1チャンネル分の出力を
分岐しているだけです、ツィーターへ
の分岐配線には電解コンデンサーをシ
リーズ接続してローカットしています。

スピーカーシステムでも、1チャンネ
ル分の出力を分岐して、ツィーターと
メインユニットを鳴らしますが、メイ
ン、ツィーターともにネットワークハ
ーネスを使用して、両者のバランスを
整えています。

4チャンネルの出力のうち、2チャン
ネルは使われていません。フェーダー
をリアに振ると無音になるのはそのた
めですが、メインユニットの中にはち
ゃんと4チャンネル分のパワーアンプ
が内蔵されていることを確認しました。
この使われていない2チャンネル分を
使って、サブウーファーを鳴らします。
つまり、セグメントオーディオのフェ
ーダーコントロールが、そのままサブ
ウーファーの出力コントローラーにな
ります。インテリアの見た目はそのま
まで、音楽の種類や走行状況に応じて、
フロントスピーカーとサブウーファー
のバランスを手元で調整できます。

ただし、標準で装備されているハーネ
スには、その2チャンネル分の配線が
備わっていないので、市販の分岐ハー
ネスを利用して出力信号を取り出すこ
とにしました。完全なカップラーオン
なので、元あるカップラーにパチン、
パチンとつなぐだけです。

そして、サブウーファー用のパワーア
ンプは別途用意する必要があります。
これは、セグメントオーディオのメイ
ンユニットに内蔵されたパワーアンプ
が、サブウーファーをドライブするに
は非力なためで、パイオニア製のモノ
チャンネル・パワーアンプを使用しま
す。実勢価格2万円程度と安価ですが、
魁(KAI)サブウーファーに使用し
ているインピータンスのユニットを、
最大600W(定格:300W)で鳴
らすことができます。

実は先週の検証時に、前述したメイン
ユニットからの分岐ハーネスが間に合
わなかったので、サブウーファーを加
えたサウンドチェックは、まだ行って
いません。来週の月曜日に、もう一度
検証に協力していただいているNR−
Aのオーナー氏がガレージに来てくれ
ることになっています。すでに魁サブ
ウーファー、パワーアンプを含めたす
べての機材の設置や配線は終わってい
るので、今日アマゾンから届くカップ
ラーに少しだけ手を加えて敷設済みの
配線につなぐだけです。

そのときに、パワーアンプに内蔵され
ている調整キーで、ベストなセッティ
ングも探ります。

とてもとても楽しみです。

その検証が終わってから、もう1度報
告をしたいと思いますが、きっと「こ
れがNR−Aで聞く音楽ですか!」と
いうくらい、ぶっ飛ぶような音楽にな
ります。

どうして、そこまで自信満々なのか。

なぜなら、サブウーファーが鳴ってい
ない状態の音でも、再生する音楽の種
類によっては十分すぎるほど“音楽”
になっていることを確認してますから。

その音に、切れ味鋭く、歯切れ素早く、
豊かな量感でNDロードスターを揺さ
ぶる魁(KAI)サブウーファーが加
わり、一体となって音楽を奏でるわけ
です。どう考えたって、ニヤニヤが止
まらなくなるに決まってます。

ちなみにNR−Aのオーナー氏、先週
末の段階で、すでにまん丸な目をして、
その後のニヤニヤが抑えきれなくなっ
てました。創り手として、そんな様子
を見るのは最高にうれしいことです。


サウンドテストまでの検証が完了した
ら、NR−A用の魁(KAI)サブウ
ーファーとおすすめのパワーアンプ、
取付用のボードや金具、配線材、カ
ップラーなどのキット化を検討しよ
うと思います。欲しいと思ってくれ
る人がどれくらいいるでしょうか。
そこは、いつも大きな問題なんです
けどね!



【NDロードスター
    スピーカーシステム】



【魁(KAI)サブウーファー
    for NDロードスター】




※NDロードスタースピーカーシステ
ム、今なら在庫があります。

※魁(KAI)サブウーファーは、現
在約2ヶ月後お届けの順番になります。





山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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