ロボットとの対話 | 山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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 真夜中に目が醒めた。夢の中でロボットと対話をしていたという記憶が意識内に残っていた。外見上はどこにでもいるような子供の姿をしているのだが、どういうわけか、私はその相手をロボットだと認識していたのだった。

 ロボットの言葉遣いは流暢で澱みがなかった。表情も豊かで本物の子供とまるで見分けが着かなかった。私達は特撮番組に関する話題で盛り上がっていた。ロボットは色々な悪役について熱っぽい口調で語っていた。

 ふと、この子供だけがロボットなのだろうかという疑問が頭の中に浮かんできたので私は周りを見回した。そこは学校の教室のようだったが、私達以外には誰もいなかった。友達や家族の顔が思い出され、彼等もロボットかもしれないという可能性が脳裏を過った。私は背筋に寒気が走るように感じた。もはや目の前の子供と楽しく会話をしていられそうにないと思われた。すると、そこで目が醒めた。


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