山田小説 (オリジナル超短編小説) 公開の場

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アメーバブログにて超短編小説を発表しています。
「目次(超短編)」から全作品を読んでいただけます。
短い物語ばかりですので、よろしくお願いします。

自作の超短編小説を公開しております。
目次です。※作品数が増えてきたので十作ずつに分けました。
  ↓
目次(超短編小説)

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 「最近、医療分野における人工知能の貢献のおかげで需要が少ない種類の手術さえも短期間で方法論が確立して実施できるようになっていますが、その影響でほとんど類例がないような肉体改造がたくさん行われるようになっているそうですね」 


  「私も肉体改造手術を受けて学校に遅刻しなくなりましたよ。人工知能と機械による手術は失敗確率が低いので安心ですよ」


  「体内時計が正確に刻まれるように肉体を改造したのですか?」 


  「違います。朝日を浴びると嬉しいと感じるように手術を受けたのですよ。ですから、今では朝を迎えて目が醒めると真っ先に東に面した窓のカーテンを開けます。そして、太陽を見ると愉快な気持ちになってくるので一時間くらいは声を立てて笑っているのですよ」 


  「それはむしろ需要が多そうな手術ですね」


  「ええ。これから施行数が増えていきそうですよね。今や私は太陽が出てくるよりも早く目が醒める日がありますよ。窓辺に立って日の出を待つのです。その時間もまた楽しいですよ」