私の中の彼へー青き騎士ー第8回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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●シーン7
「ロメオ」に通じる二ュー・アッピア街道には腐敗したアイスブレッドの体が、金属製の十字架にかけられてぶら下げられている。
みせしめだった。
この地球連邦のローマ基地、つまリアイスフイールドの兵姑某地「ロメオ」に通じる街道全てに、同じような「アイスブレッド」の亡きがらが、かかげられていた。
地球連邦の抵抗の姿勢である。
沙織たちの乗った輸送エアカーゴは、その犠牲者群の前をゆっくり通リすぎていく。
「くそっ、いやだよっあんな姿になるなんて、ねえ、沙織」
ローズバットの一人であるチェリーが叫んだ。
「安心しなさい。普通の人間にはあんな事はしないからね。おっと君たちは、、普通の人間ではなかったか。許してくれたまえ。君たちは、しかしながら、我々のエリートなのだ」
ありがたくも、ゲイター氏が、我々が特別種の人間で、普通の人間ではない事を認識させる言葉をのたまわった。
つまりは、私たちは普通の人間として、帰るべき場所はないのだ。
私たちは、ローズバットの新入りとして、戦略基地「ロメオ」に送られる途中だった。
数力月後、私の手は血まみれになっていた。
人の死に無感勣になっていた。
連邦政府は、連邦軍の戦略に反対する勢力を抹殺していた。
連邦政府の戦略方針に反対する普通の人間も、抹殺を図っていたのだ。
その暗い仕事の担い手が、私たち黒いバラのつぼみローズバッドの1部隊だった。
「連邦政府の戦略判断ミスが、対アイス戦で地球連邦政府をおいつめているのではないか」
そういううわさも立ち消えさせている。
アイスに対する平和解決策、融和政策を発言するものもだれ一入としていなくなった。
一種の軍事独裁国家となっていた。
私達ローズバットの暁佳区を、「ロメオ」基地では「収容所」と呼んでいた。
決して味方では、なく、限りなく敵アイスに近い存在だ、なぜなら
「アイズブレット」を打ち込まれたニューオーハンだからである。いつ敵になるかも知れない奇妙な存在だからだ。
ローズバッドの存在をしらしめないために、政府は隔感政策をと
っていたのである。
「収容所」は厳重な監視の上になりたっていた。
私たちは、牢獄に暮らしているのと、何ら変わりなかった。
年頃の少女が、なぜ、こんな施設に。
私達は自分自身の運命を呪った。
やがて、きっかけが訪れた、
連邦政府が、アイスの攻撃でやられた.
そんなうわさが、私達の収容所にも拡がっていった.
「アイスフイールドでも、地球連邦軍か全滅状態に陥ったそうだ」
そういえば、指導員の奴らも、浮足立っているな.チャンスだよ、沙織」
仲間の一人、チェリーが言った。
「どうするのさ」
「脱出だ」
「どこへでも逃げるの」
「どこハでもさ.どうせ無政府状態になる.そうなれば、力が支配する社会となるさ」
その崩壊は、突如やってきた。
アイスの飛行端子、アイスレンズの大群が、我々の絶対防衛圈にある兵姑基地「ロメオ」近くまで侵入してさためである。うわさはやはり、真実だった
「はやく、沙織」
チェリー花咲が叫んでいた。
アイスの飛行端子の光線が「ロメオ」基地のあちこちをなめでいた。
移動ビーグルにはローズバットの仲間が何人かすでに乗っている。
「チェリー、どうしたの。この子たちは何」
「我々の後輩さ」
彼女たちの目はおびえていた。ローズバット新人たちだ。
「仲間が多い方がいいだろっさ。生きのびるためにはね」
「チェリーさ、あなたの手なみの良さには、ほれぼれするよ。兄弟」
「いいかい、早く。急いで、脱出するよ」
私達の移動ビーグルは、アイスの飛行端子の攻撃によって破壊された防衛網をやすやすとくぐりぬけていた。
「さて、どうするかだよ、チェリー」
私は言った。
「ローズサークルは不滅さ」
「ローズサークルって何だよ」
「私達のグループの名前さ」
(続く)
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「ロメオ」に通じる二ュー・アッピア街道には腐敗したアイスブレッドの体が、金属製の十字架にかけられてぶら下げられている。
みせしめだった。
この地球連邦のローマ基地、つまリアイスフイールドの兵姑某地「ロメオ」に通じる街道全てに、同じような「アイスブレッド」の亡きがらが、かかげられていた。
地球連邦の抵抗の姿勢である。
沙織たちの乗った輸送エアカーゴは、その犠牲者群の前をゆっくり通リすぎていく。
「くそっ、いやだよっあんな姿になるなんて、ねえ、沙織」
ローズバットの一人であるチェリーが叫んだ。
「安心しなさい。普通の人間にはあんな事はしないからね。おっと君たちは、、普通の人間ではなかったか。許してくれたまえ。君たちは、しかしながら、我々のエリートなのだ」
ありがたくも、ゲイター氏が、我々が特別種の人間で、普通の人間ではない事を認識させる言葉をのたまわった。
つまりは、私たちは普通の人間として、帰るべき場所はないのだ。
私たちは、ローズバットの新入りとして、戦略基地「ロメオ」に送られる途中だった。
数力月後、私の手は血まみれになっていた。
人の死に無感勣になっていた。
連邦政府は、連邦軍の戦略に反対する勢力を抹殺していた。
連邦政府の戦略方針に反対する普通の人間も、抹殺を図っていたのだ。
その暗い仕事の担い手が、私たち黒いバラのつぼみローズバッドの1部隊だった。
「連邦政府の戦略判断ミスが、対アイス戦で地球連邦政府をおいつめているのではないか」
そういううわさも立ち消えさせている。
アイスに対する平和解決策、融和政策を発言するものもだれ一入としていなくなった。
一種の軍事独裁国家となっていた。
私達ローズバットの暁佳区を、「ロメオ」基地では「収容所」と呼んでいた。
決して味方では、なく、限りなく敵アイスに近い存在だ、なぜなら
「アイズブレット」を打ち込まれたニューオーハンだからである。いつ敵になるかも知れない奇妙な存在だからだ。
ローズバッドの存在をしらしめないために、政府は隔感政策をと
っていたのである。
「収容所」は厳重な監視の上になりたっていた。
私たちは、牢獄に暮らしているのと、何ら変わりなかった。
年頃の少女が、なぜ、こんな施設に。
私達は自分自身の運命を呪った。
やがて、きっかけが訪れた、
連邦政府が、アイスの攻撃でやられた.
そんなうわさが、私達の収容所にも拡がっていった.
「アイスフイールドでも、地球連邦軍か全滅状態に陥ったそうだ」
そういえば、指導員の奴らも、浮足立っているな.チャンスだよ、沙織」
仲間の一人、チェリーが言った。
「どうするのさ」
「脱出だ」
「どこへでも逃げるの」
「どこハでもさ.どうせ無政府状態になる.そうなれば、力が支配する社会となるさ」
その崩壊は、突如やってきた。
アイスの飛行端子、アイスレンズの大群が、我々の絶対防衛圈にある兵姑基地「ロメオ」近くまで侵入してさためである。うわさはやはり、真実だった
「はやく、沙織」
チェリー花咲が叫んでいた。
アイスの飛行端子の光線が「ロメオ」基地のあちこちをなめでいた。
移動ビーグルにはローズバットの仲間が何人かすでに乗っている。
「チェリー、どうしたの。この子たちは何」
「我々の後輩さ」
彼女たちの目はおびえていた。ローズバット新人たちだ。
「仲間が多い方がいいだろっさ。生きのびるためにはね」
「チェリーさ、あなたの手なみの良さには、ほれぼれするよ。兄弟」
「いいかい、早く。急いで、脱出するよ」
私達の移動ビーグルは、アイスの飛行端子の攻撃によって破壊された防衛網をやすやすとくぐりぬけていた。
「さて、どうするかだよ、チェリー」
私は言った。
「ローズサークルは不滅さ」
「ローズサークルって何だよ」
「私達のグループの名前さ」
(続く)
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