【登れない壁】

 

武田陽菜、35歳

高校を出て、地元の信用組合に

祖父のコネで入りました

高校は農業高校で田舎では

真面目に農家を継ぐからという理由で

入学する子なんかいません

だいたい、地元の偏差値が最低より

ギリギリ上の子が入る学校で

偏差値35以上なら入れる学校です

本当はもう一つ上の普通科高校に入りたかったのですが

教師にちょっと、難しいと

首をひねられて、こっちの高校になりました

母親は恥ずかしくて親せきに顔向けできないと

泣いていましたが仕方ありません

でも、この高校ならば成績は上から10番以内

信用組合にコネで入るには十分な成績でした

それから30まで、何も起こらず

何も変わらず、自分でもおかしくなりそうだと

東京に出てきたのです

 

【貧乏でも東大に入れる方法】

 

私の知っている子で第一志望に落ちた子でも

そこで、ずっと一番を取って、東大に行った子

彼女は最初は友達もできないと言ってはいましたが

成績は絶対に一番を取ると決めて

塾に通い、そこで自分の第一志望だった学校に

合格した子たちと友達になって

その子たちに負けまいと

頑張っていたと思います

そのうち、学校内でも成績も良くて

大人しくて出しゃばらないと友人はできて行ったようです

 

同じように第一志望に落ち子

二番目の学校に合格して通い始めても

ずっと、文句ばかり

私がその母親とお茶を飲んでるときも

一緒にケーキを食べながら

『ぜんぜん、ばかばっかり!

友達になろうとは思えない!』

そう言っていたので

『それなら一番になって、勉強を頑張ればいいじゃない?』

そう話すと