選択肢を1個しか掲げていない理由 | 山田優の★行政書士試験憲法の分析★

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行政書士試験の憲法の過去問について分析するブログです。
分析の手がかりは芦部信喜著『憲法』(岩波書店)のみです。
「芦部憲法」があれば行政書士試験の憲法の問題は解ける!
ということを示したいと思っています。

こんにちは、行政書士の山田優です。

 今回は択一問題の選択肢を1個しか掲げていないことについて説明しておこう。もちろん、「当該記事において1個の選択肢についてしか説明しないのに、他の4個の選択肢もわざわざ掲げるのは読みにくい」という配慮もあることはある。

 しかし、それ以外に、問題文(つまり、柱書)と1個の選択肢との関係を選択肢ごとに明確に把握していただきたいという意図がある。

 さらに、勉強が進んできたら、反復練習の際に、5個の選択肢をいっぺんにまとめて考えるのではなくて、「1個の選択肢を読んだだけですぐにその正誤を判断できるようになること」を目標にしていただきたいということを示唆しようと思ったのである。

 その点では、いわゆる「肢別問題集」というのは活用する価値があると考える。ただ、「肢別問題集」がなくても、各問題の選択肢の番号を決めて、例えば、選択肢1のみをどんどん解いていくという方法でも、だいたい同じ効果があると思われる。

 5個の選択肢を見渡して総合的に判断するという方法は、もちろん非常に有効であるが、始めからそればかりに頼るのでは、底力が養われない。まずは、1個の選択肢を読んだだけで正誤を判断できることを目指すべきである。そのためには、問題文の柱書と選択肢を綿密に照らし合わせて考えることに留意すべきである。



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