なぜ問題文をいつも冒頭に掲げているのか? | 山田優の★行政書士試験憲法の分析★

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行政書士試験の憲法の過去問について分析するブログです。
分析の手がかりは芦部信喜著『憲法』(岩波書店)のみです。
「芦部憲法」があれば行政書士試験の憲法の問題は解ける!
ということを示したいと思っています。

こんにちは、行政書士の山田優です。

 同じ問題を扱うのにもかかわらず、僕が毎回その問題文を掲げているのはなぜか。

 これには明確な理由・意図がある。このことを軽視している人が多い。前回・前々回に扱った平成25年度問題3は、判決文が含まれているから分量が多いので、問題文の提示は無駄なのではないか…。そう思った人が特に多いのではないか。

 しかし、問題の解説を読む際に問題文と解説とを逐一照らし合わせることは極めて重要なことなのである。なぜなら、解説が問題文のどの箇所を説明しているのかをきちんと分かっていないと、解説を読むという行為の効果は半減してしまうからである。問題解法の目のつけどころが身に付かないのである。

 さらに、まだ勉強の程度があまり進んでいない人でも、問題の選択肢を読んだ直後に解説を読むという方法で、問題集を教科書として勉強すれば、どんどん知識を効果的に習得できる。僕は実際にこの効果を経験している。しかし、この方法は僕のオリジナルではない。岡山大学ロースクールの井藤公量教授の著書に書いていることである。

 過去問を力だめしに使うのではなくて、最も実践的なテキストとして学ぶという方法を実際に試してみるとよい。



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