某所への投稿。
《以下、6月12日の投稿》
◎安全保障のお話 その1
(・_・) 私のフレンドは神仏にお仕えする兵隊(行者)さんたちが多いから安全保障について説明するまでもないよね?
でも一般の人からの
「中国が脅威なら何故ホルムズ海峡?」
みたいな内容が議論されてて、まーだ分かってない人が結構いるんでなるべく分かりやすく説明すんね。
◎戦略的辺彊(せんりゃくてきへんきょう)
まず中国は80年代に「戦略的辺彊」という国家政策概念を打ち出したんだよね。
分かりやすく言うと、国家はその国力に合わせて国境は広がっていく、みたいな感じ。
極論で言えば中国にとって近隣諸国の国境って無いに等しいってこと。
我が国に対しては尖閣諸島や沖縄どころか日本列島自体が中国の領土に組み込まれてる感じ。
もっと分かりやすく言えば、朝貢してた国や元大唐国だったところはぜーんぶ中国!みたいな感じ。
《以下、6月12日の投稿》
◎安全保障のお話 その1
(・_・) 私のフレンドは神仏にお仕えする兵隊(行者)さんたちが多いから安全保障について説明するまでもないよね?
でも一般の人からの
「中国が脅威なら何故ホルムズ海峡?」
みたいな内容が議論されてて、まーだ分かってない人が結構いるんでなるべく分かりやすく説明すんね。
◎戦略的辺彊(せんりゃくてきへんきょう)
まず中国は80年代に「戦略的辺彊」という国家政策概念を打ち出したんだよね。
分かりやすく言うと、国家はその国力に合わせて国境は広がっていく、みたいな感じ。
極論で言えば中国にとって近隣諸国の国境って無いに等しいってこと。
我が国に対しては尖閣諸島や沖縄どころか日本列島自体が中国の領土に組み込まれてる感じ。
もっと分かりやすく言えば、朝貢してた国や元大唐国だったところはぜーんぶ中国!みたいな感じ。
これをレコンキスタ(領土回復)と言う。
◎経略海洋(けいりゃくかいよう)
次にエネルギー安全保障上の戦略として70年代から80年代に海洋アクセス、つまり中国にとってのシーレーンに於ける影響力を強め海洋強国を目指す国家戦略を基本方針としてたんだけど、さらに最近になって「経略海洋」という国家戦略概念を打ち出した。
これも分かりやすく極論で言えば上の「戦略的辺彊」の海洋版みたいな感じ。
つまり今までの海洋戦略をもっと強めてくぞー!ってこと。
また制空権なき制海権はないので、中国がいま防空識別圏(ADIZ)をメチャメチャ広げてるのも分かるよね。
まぁADIZ自体は各国が勝手に制定するものだから良いんだけど、問題は中国がこれを自国の「領空」として認識してること。
なんで中国が膨張政策を採るのか分かったよね?
ここまでは良いかな?
◎中国の海外戦略補給拠点
さて、以上の中国の国家戦略を踏まえた上で中国の海外戦略補給拠点を考えよう。
添付の地図をよく見てね。
ピンをクリックすると地名が表示されるからね。
中国の海外補給拠点
( ̄□ ̄;)!! あーら!偶然!ホルムズ海峡のそばに補給拠点が有るわね。
てかグワダルなんて目と鼻の先じゃん!
現在、中国はこのパキスタンのグワダルからスリランカのハンバントタ、バングラデシュのチッタゴン、ミャンマーのシットウェから中国に至るシーレーンに急ピッチで拠点整備を進めている。
これを「真珠の首飾り」戦略という。
併せて空母建造等々の海軍力増強を考えれば今すぐではなくても将来的にはスゴーく脅威となるのは分かるよね?
ホルムズだけでなくその他のチョークポイントも押さえに掛かってきてるのは分かるよね?
モザンビークやマダカスカル等々も含め計19点。
ホルムズ海峡封鎖したら中国もヤバいんじゃね?って疑問も当然出てくるよね。
だからそのために中央アジアからエネルギー確保のためのルートをせっせと作ってるんだよね。
つまり有事になれば苦肉の策としてホルムズ海峡封鎖してエネルギーは内陸ルートからって出来るわけ。
まぁ実際はやらないと思うけどさ、安全保障ってのはそういったことも含め、最悪の事態を想定して考えなきゃダメなんだよね。
現実に我が国のシーレーンと重なってるわけだし。
しかもあくまでもホルムズ海峡は「例えば」の話しなんだって。
また政府が脅威となる国を具体的に国名を挙げて説明出来ないのはその国にケンカ売ることになっちゃうじゃん。
そんなことしたら外交上得策ではないでしょ?
だから回りくどい言い方しか出来ないし、当然齟齬が生じるのも仕方ないわけよ。
野党側はそれを突いて揚げ足をとってるだけなの。
だからさ、集団的自衛権を行使するからって何も中東で戦争おっ始めようってんじゃないんだよね。
ん?アメリカの戦争に加担させられるって?
長くなるから次の記事へつづく 。
◎経略海洋(けいりゃくかいよう)
次にエネルギー安全保障上の戦略として70年代から80年代に海洋アクセス、つまり中国にとってのシーレーンに於ける影響力を強め海洋強国を目指す国家戦略を基本方針としてたんだけど、さらに最近になって「経略海洋」という国家戦略概念を打ち出した。
これも分かりやすく極論で言えば上の「戦略的辺彊」の海洋版みたいな感じ。
つまり今までの海洋戦略をもっと強めてくぞー!ってこと。
また制空権なき制海権はないので、中国がいま防空識別圏(ADIZ)をメチャメチャ広げてるのも分かるよね。
まぁADIZ自体は各国が勝手に制定するものだから良いんだけど、問題は中国がこれを自国の「領空」として認識してること。
なんで中国が膨張政策を採るのか分かったよね?
ここまでは良いかな?
◎中国の海外戦略補給拠点
さて、以上の中国の国家戦略を踏まえた上で中国の海外戦略補給拠点を考えよう。
添付の地図をよく見てね。
ピンをクリックすると地名が表示されるからね。
中国の海外補給拠点
( ̄□ ̄;)!! あーら!偶然!ホルムズ海峡のそばに補給拠点が有るわね。
てかグワダルなんて目と鼻の先じゃん!
現在、中国はこのパキスタンのグワダルからスリランカのハンバントタ、バングラデシュのチッタゴン、ミャンマーのシットウェから中国に至るシーレーンに急ピッチで拠点整備を進めている。
これを「真珠の首飾り」戦略という。
併せて空母建造等々の海軍力増強を考えれば今すぐではなくても将来的にはスゴーく脅威となるのは分かるよね?
ホルムズだけでなくその他のチョークポイントも押さえに掛かってきてるのは分かるよね?
モザンビークやマダカスカル等々も含め計19点。
ホルムズ海峡封鎖したら中国もヤバいんじゃね?って疑問も当然出てくるよね。
だからそのために中央アジアからエネルギー確保のためのルートをせっせと作ってるんだよね。
つまり有事になれば苦肉の策としてホルムズ海峡封鎖してエネルギーは内陸ルートからって出来るわけ。
まぁ実際はやらないと思うけどさ、安全保障ってのはそういったことも含め、最悪の事態を想定して考えなきゃダメなんだよね。
現実に我が国のシーレーンと重なってるわけだし。
しかもあくまでもホルムズ海峡は「例えば」の話しなんだって。
また政府が脅威となる国を具体的に国名を挙げて説明出来ないのはその国にケンカ売ることになっちゃうじゃん。
そんなことしたら外交上得策ではないでしょ?
だから回りくどい言い方しか出来ないし、当然齟齬が生じるのも仕方ないわけよ。
野党側はそれを突いて揚げ足をとってるだけなの。
だからさ、集団的自衛権を行使するからって何も中東で戦争おっ始めようってんじゃないんだよね。
ん?アメリカの戦争に加担させられるって?
長くなるから次の記事へつづく 。