$山伏の日々

                   上杉謙信




聖将上杉謙信は孫子・六韜・三略等の兵法を極めた武将であるのみならず、四書五経に通じた儒家であり、参禅を事とする禅僧であり、山伏の行を積んだ修験者であり、密教を行じる密教僧、即ち偉大な名僧であった。

その謙信公の遺されたこの「宝在心」は心を喪失してしまった現代人に本当の「宝」を教えてくれている。

どうぞ日常の煩いを忘れ、心を落ち着け、声に出してお唱え下さい。



◎宝在心

一、心に物なき時は心広く体泰(からだやすらか)なり(物欲がなければ、心はゆったりとし、体はさわやかである)

一、心に我儘なき時は愛敬失わず
 (気ままな振舞いがなければ、愛嬌を失わない)

一、心に欲なき時は義理を行う
 (無欲であれば、正しい行い、良識な判断ができる)

一、心に私なき時は疑うことなし
  (私心がなければ他人を疑うことがない)

一、心に驕りなき時は人を教う
 (驕り高ぶる心がなければ、はじめて人を諭し教えられる)

一、心に誤りなき時は人を畏れず
 (心にやましい事がなければ、人を畏れない)

一、心に邪見なき時は人を育つる
 (間違った見方がなければ、人が従ってくる)

一、心に貪りなき時は人に諂うことなし
 (貪欲な気持ちがなければ、おべっかを使う必要がない)

一、心に怒りなき時は言葉和らかなり
 (おだやかな心である時は、言葉遣いもやわらかである)

一、心に堪忍ある時は事を調う
 (忍耐すれば何事も成就する)

一、心に曇りなき時は心静かなり
 (心がすがすがしい時は、人に対しても穏やかである)

一、心に勇みある時は悔やむことなし
 (勇気を持っておこなえば、悔やむことはない)

一、心に孝行ある時は忠節厚し
 (孝行の心があれば忠節心が深い)

一、心に自慢なき時は人の善を知り
 (うぬぼれない時は、人の長所や良さがわかる)

一、心に迷いなき時は人を咎めず
 (しっかりした信念があれば、人を咎めだてしない)


南無不識庵謙信大阿闍梨                (なむ・ふしきあん・けんしん・だいあじゃり)



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ドキドキ(^ε^)♪ラブラブ
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