いつも元気な中学2年生の男の子。
数年前よりいわゆるチックの症状が出ており、最近その動きで筋肉痛になってきたからということでお母さんと一緒に相談に来られました。
相談に来たとは言え、当の本人は特に気にしているわけではなく、お母さんが何かできることがあればいいなということで、連れてきてくれたのです。
本人が気にしていない理由として、ご両親がおおらかに見てくれていることが一番ですが、学校の先生も友達も受け入れてくれていることにもあります。
チックというと、一般的には「何かストレスがあるのでは?」とか「家庭環境に問題があるのでは?」とか、犯人探しをし始めることが多いと思います。
でも、起きる現象全てに意味があり、関係する人全てにとってゆくゆくはプラスになることばかりだと感じているので、犯人探しに意味はないと考えています。
そこでまず本人に色々聞いてみたのですが、学校は楽しいし部活も楽しいし家も落ち着くとのこと。
お母さんと一緒にいてもリラックスしていて表情や仕草に不自然さはなく、本心で言ってるんだなあと分かりました。
そして、病気やトラブルの本当の原因は我慢しているからではないかと伝え、何を我慢しているのかを聞いてみました。
しかし本人は、特にこれといったものがないとのこと。
なのでお母さんにもご自身が我慢していることはないか聞いてみました。
すると、「家庭のことですかね」と少しはにかみながらおっしゃるので、ここからお母さんとのお話に入って行きました。
例えばどんなことかとお聞きすると、ご主人に調味料を取ってと言われて、イラっとしながらも取ってあげていることなど、日常の些細なことだとのこと。
そこでその時の感情を感じてもらったら、湧いてきた想いが「何で自分が??」という怒りでした。
その感情を以前感じたことはないですかと聞くと、「あります・・・」と。
小学校の時に担任の先生にうけた不条理に叱責されたというエピソードでした。
そこで大人の自分がその場に登場してもらい、小学1年の自分に声をかけるというプチセッションをしてもらいました。
イメージの中でなのですが、大人の自分が当時の担任の先生にも思いをぶちまけ、最後に小学1年の自分を抱きしめてもらう、ということをしてもらったのです。
すると「思い出しました」と、2−3年前にお子さんが担任の先生にお母さんの目の前でひどい叱責を受け、あまりにびっくりして何もできなかったというエピソードを教えてくれました。
そこで又その場面に入ってもらい、その時本当はこうしたかったということをしてもらったところ、涙で溢れながらも安心と満足感を感じることができたようです。
でもまだ少々表情が曇っていたため、続けて色々な話を聞いていたのですが、その中でふと僕が感じました。
「それってご主人にハグしてもらえば解決できることじゃないですか?」と。
すると「ハッと」した表情になり「そうだ、そうですね」と自分の本心にやっと気づかれたようです。
幸せホルモンは4種類あり、そのうちの一つの「オキシトシン」は分娩や授乳の時だけでなく、「ハグ」しても分泌されるという、別名「愛情ホルモン」とも呼ばれるものです。
スキンシップが苦手な日本人ゆえ、オキシトシンがつい不足がちになるのですが、でもそれはとても大切なホルモン。
もしかしてこういう話をお母さんとするために、お子さんはチックの症状を出して今日うちに連れてきた、とも解釈もできます。
さらに、最近お子さんの体が痛くなってきた理由も、お母さんにマッサージしてもらえるように起こした症状とも捉えることができます。
最初はお子さんの症状のことで受診されたのですが、途中から自分と向き合うことになり、最後には結局、家族3人でのスキンシップで解決するかも、ということでまとまったのです。
今回は催眠療法の考え方を応用したプチセッションを行いましたが、こんなことをやりながら、心身の疾患や各種悩みの相談に応じています。
お話会や医療数秘講座(芋沢式)、ヒプノセラピスト養成講座、乳児健診、医療相談、各種相談、キヅキの講座、メディカルアベンジャーズ講演会など、色々やっております。
呼んで頂ければ全国どこにでも参ります。
今週末(2024.6.1)には沖縄本島でメディカルアベンジャーズ講演会を開催します。
それに伴い、6月3日(月)は2年ぶりに「横地レンタルin沖縄」を行います。
沖縄本島にいらっしゃる方で、相談がある方、お話をしてみたい方、お話会をやってもらいたい方、その他何か用事のある方は、メッセンジャーかメール(yamabiko.dr@gmail.com)か公式ライン(https://lin.ee/6zDg7CI)でご連絡下さい。
先着2名です。
どうぞご利用ください。^^