よろず相談 《信じるとは》 | やまびこDr.の診療日記

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薬よりもっと大切な事をお伝えする小児科医のブログです。

本日オンラインでの「よろず相談」を行いました。

 

近県在住のお母さんで、お子さんの湿疹のことで相談をされました。

 

最初に家族構成や既往歴、症状の経過や現在の治療内容などを伺い、そこから相談を開始しました。

 

前半は、一般的に医療機関で行っている診療の内容や治療法などについてお話しし、次にそれ以外の様々な治療法を、最後は僕の考えている湿疹の本当の原因や対処法、根本的によくするために必要な考え方などを、合計約1時間にわたりお伝えしました。

 

僕の考え方の基本には、催眠療法と二元論/一元論があります(他にもありますが・・・)。

 

その考え方を簡単に言えば、病気には必ず意味がありそれは自分の中に本当の原因も解決法もあり、そこには悪者はいなくて、関係する人全てにとってプラスになるものである、ということです。

 

(但し本当の意味をちゃんと理解して頂くには多少時間をかけてお伝えする必要があるので、誤解される場合もあるかと思いますのでその辺はご承知おきください)

 

今日もそのような流れでお話をしたのですが、最後に一番困っていることは伺ったら「湿疹を治してあげられないことが子供に申し訳ない」答えられました。

 

これはほとんどのお母さんが思うことだと思います。

これ自体は普通のことだと思うのですが、僕はこのように答えました。

 

「お母さんとお子さんは、心理的にも肉体的にも一番近い存在ですし、お子さんにトラブルがあった場合、お母さんが責任を感じてしまうのも仕方ないことだと思います。」

 

「しかし、一番近い関係とはいえお母さんとお子さんは別人格です。お子さんのことについてお母さんが全て責任を持たなくていいですよ。」

 

「それに人を変えることは不可能です。お子さんの症状をお母さんが『治す』ことは考えなくていいですよ」

「今は何か理由があって湿疹が出ていますが、その必要性がなくなったら自然に症状は消えていきます」

「その理由も誰かを困らせるためではなく、関係する人に必ずプラスになるようなものです」

「今は辛いかもしれませんが、今できることをやりながら、信じて待っていれば大丈夫ですよ」

 

信じるということは、実はとても奥深くてとても難しく、でも幸せに近くにはとても大切な言葉だと思います。

 

お互いの違いを認め合い尊重し合い、その人がどんな言動をしようとも寄り添い見守り応援することが、本当の意味で信じるということかな、と思います。

 

親と子、奥さんと旦那さん、医者と患者さん、教師と生徒など、信じ合う事ができたら素敵だと思うし、信じることを学ぶために病気を含めた様々なトラブルがおきるのかもしれないとも思います。

 

今日の相談された方も、心の奥底ではお子さんのことを信じておられる、とても素敵なお母さんでした。

ただ、ご自分でそこに気づけていないだけ。

 

僕の役目は、そこに気づくためのお手伝いをほんの少しすることと、湿疹があってもなくてもそれでもお母さんもお子さんも大丈夫!と僕が信じることかなと、今日あらためて思いました。

 

よろず相談はこんな感じで、「これが原因! こうすれば治る!」とお伝えしない(できない)スタイルです。

こんなんで宜しければ、お申し込み下さい。^^

 

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よろず相談では、様々な相談を受けております。

湿疹/喘息/おねしょ/チック/なかなか治らない各種疾患/不登校/依存症/親子トラブル/夫婦トラブル/人生について/誰にも相談できないようなこと/どこに相談したらよいか分からないこと/大人・子供関係なく何でも可です。

 

傾聴(話を丸ごとお聞きします) 15分3,300円 30分  6,600円

相談(アドバイスをします)   15分5,500円 30分11,000円 60分22,000円

 

時間帯は、平日か土曜日の午後か夜です(相談の上決定します)。

 

メール(yamabiko.dr@gmail.com)かフェイスブックのメッセンジャーでお問い合わせください。