人間の細胞は37兆個あると言われています。
でも実際数えた人はいないし、細胞一個の大きさは人間であれば同じはずなので、体重により細胞の数も違うはずです。
30兆個の人もいれば、120兆個の人もいるんでしょうね。
まあそれはどっちでもいいんですが、その細胞ってなぜだかは分からないのですが、僕たちがベストの状態でいられるように、日々一所懸命働いてくれているんです。
例えば白血球という細胞。免疫の主役ですが、細菌を見つけてはやっつけてくれています。
これは誰の命令というわけでなく、白血球さんが自分でやってくれています。
白血球さんが敵か味方かを判別する目印は、たんぱく質だそうです。
たんぱく質は何万個というアミノ酸が化学結合してできた物質ですが、アミノ酸が20種類あるので、10個繋げるとしてもその組み合わせは、20の10乗=10兆通りとなります。
たった10個繋げるだけでこの数ですので、何万個も繋げるとなると無限の種類のたんぱく質が存在するということになります。
だから白血球さんは自分のたんぱく質だけを覚えていて、それ以外のたんぱく質でできているものをみつけると、敵とみなして攻撃・破壊してくれるのです。
これが免疫の作用(のごく一部)ですが、これを白血球一個一個が確実にやってくれているために、病気にならずに済んでいます。
でもこれ、すごいと思いませんか? なんの報酬もないのに白血球さんはやってくれていることもそうですが、何より白血球が「この人の体を守るんだ」という気概や覚悟を持って働いてくれているからです。
怪我をしてもきれいに治らない場合、膿(専門用語で膿瘍)ができます。
あれは、細菌(=ばい菌)と戦った白血球の死骸なのです。白血球が自分を犠牲にして戦ってくれた後の姿なのです。
白血球という細胞は、なぜか「意志」を持っているようです。それもご主人様を守るんだという強い想いをもった「意志」です。
動物だけでなく、植物も単細胞生物も、栄養を取るためや敵から身を守るために、様々な工夫をして生きています。つまり意志を持って活動しているのです。
単細胞生物でさえそうなので、人間の細胞一個一個も意志を持ていると考えてもおかしくないと思います。
しかも、ご主人様のために!という共通意識を持ってです。
体の細胞はこのように自分で判断しベストの状態になるように頑張ってくれているのですが、同時に「こうしたらもっと体がいい状態になるよ」と教えてくれてもいます。
脂っこいものを食べ過ぎたら「しばらく食べないでね」というサインを出すので、「焼肉はしばらくみたくもない」と感じるのです。
部屋にこもってゲームばかりしていると、「筋肉を動かして血流をよくしてね」というサインをだすので、「ちょっとコンビニまで歩いて行ってこようかな」と感じるのです。
体の何十兆個という細胞は、それぞれが自分たちがベストになるようにと働いてくれているので、その細胞たちのサインをうけとめてあげて、さらに細胞たちに「ありがとうね〜」と感謝すると、嬉しがって免疫力も良くなるかもしれませんよ。
先日新潟県長岡市に伺った時の、駅前のイルミネーションです。