2024-05-10 岐阜百山⑤3日目 唐塩山、北高時山 | 二人の山旅ブログ

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全国の名山、地元遠州の山を登っています。
2017年12月、食道ガン発現、アチコチ転移、治療を経て経過観察中です。
山行記録詳細: http://yamanikki.girly.jp/

岐阜百山5回目の遠征、3日目の記録です。

堰堤入口まで車で入り、木曾越峠に出て、唐塩山、続いて北高時山を往復しました。

11時間30分かかりました。

 

唐塩山は思っていた通り、ナカナカ手ごわい、いやらしい山、ある意味、素敵な山でした。

 

①アプローチ:林道舗装終点~堰堤入口

それほど悪路ではありません。

それでも、往きに2回、帰りに5回、軽く底を擦りました。

*ファンカーゴの最低地上高は150mmです。

標高差150m程を稼ぎました。

往復0:40~0:45程です。

木曽越峠まで通行可ですが、10Km位ある?

とても入る気にはなれません。

 

②堰堤入口~木曾越峠

堰堤を越え渡渉、足場の悪い急斜面を登り、中腹林道に出ます。

3~4割、ロープが設置されています。

これが古道?と思わせるような恐道です。

中腹林道に出た所に、古道の道標があります。

 

中腹林道を歩いて行くと、古道の標識があります。

再び斜面に取付き、稜線林道を目指します。

この斜面道は、途中で不明瞭になります。

適当に登り林道に出ました。

木曽越峠林道交差点の西100mの所です。

帰りは絶対に迷うと思い、目印を付けました。

 

③木曾越峠から唐塩山を往復

稜線林道を、暫し歩いて唐塩山の尾根道に入ります。

四等三角点の少し先から笹薮道になります。

凄い所もありますが、大したことない所もあります。

道はシッカリ確認できます。

 

山頂の手前で、渡合温泉から来ている林道を横切ります。

そして、山頂の南を西にトラバースします。

苔の生えた木桟道が連続し、大岩を通過します。

ここまでは前座の本番、ここからが本座の本番です。

大岩のその先で、山頂に向かいますが激です。

 

三角点山頂は簡単に見つけることが出来ました。

最高点と思しき、奥の岩のピークにも行ってみました。

展望の良い所でした。

 

帰りも大岩を通過するまでが大変です。

草・苔で覆われた岩の隙間に、何回か嵌まってしまいました。

尖った枯木がズボンに突き刺さりました。

太腿のかすり傷で済みました。

下り過ぎにも要注意です。

行く時、振り返り、景色を覚えておいた方がいいでしょう。

 

④木曾越峠から北高時山を往復

唐塩山は地獄道、北高時山は天国道です。

極普通の登山道、何も心配いりません。

唐塩山の往復後なので、疲れと時間に注意です。

無理は禁物です。

 

疲れて動けない、ヘルプミー

と救助要請する方のニュースが、時々あります。

そんな甘い考えはダメです。

もともと、山は疲れるんですから。

 

⑤木曽越峠→堰堤入口

稜線林道から中腹林道への道は、往きと同じで分かりにくいです。

適当に下るしかありません。

 

中腹林道から沢に下りるまでは急斜面、恐路です。

腰を低く、へっぴり腰で、急斜面道を下ります。

枯葉、小枝、小砂利で滑ったりしないよう、ユックリ、慎重に。

雨の時は相当用心しないと、ガラガラ・・・ガラ、ドッス―ン、”一丁上がり”の確率が高くなります。

 

●行く先  唐塩山(カラシオヤマ)・北高時山(タカトキヤマ):中津川
●山行日  2024-05-10(金)
●メンバー 妻と私
●コース  国土地理院


●登山行程 全行程=11:30
1:30 峠入口(5:20)→(6:50)木曾越峠
3:40 木曾越峠(6:50)→(7:10)取付点(7:20)→(10:30)唐塩山(ピーク往復)
2:35 唐塩山(11:10)→(13:25)取付点(-)→(13:45)木曾越峠
1:05 木曾越峠(13:45)→(14:50)北高時山

1:35 北高時山(15:15)→(15:50)木曾越峠(-)→(16:50)峠入口●登山概略

サア、行きましょう、元気よく。

 

[堰堤入口~木曽越峠]

 

・堰堤入口を出発:峠入口

登山開始点です。

ココに木曽越峠の道標があります。

 

・クリンソウ

歩き始めて直ぐクリンソウを見ます。

堰堤までの枝林道は荒れています。

車で入るのは止めた方がいいでしょう。

 

・堰堤通過

枝林道終点です。

堰堤を乗り越え、沢原を行き、渡渉します。

 

・尾根斜面取付

沢沿いに奥に行くと直ぐ、道標があります。

沢と別れ、尾根斜面に取付き、中腹林道を目指します。

 

・狭路で恐路

尾根斜面道は道幅が狭く、整備もされていません。

熊野古道ような観光古道とは全く違います。

いわば恐路、チベットの山越え道と同じです。

 

・石の地蔵さん

途中に石仏があります。

その先に、ベンチが設置された休息所があります。

 

・中腹林道に出る

帰る時、ここを下ります。

覚えておきましょう。

出た左に小さな道標があります。

*茶色の道標だったので、帰りに見過ごして、更に下ってしまい、戻って来ました。

 

・旧道取付

林道を行くと簡易トイレがあります。

その左奥の斜面に石仏があります。

多分、旧道だと思います。

崩壊で廃道なのかもしれないので、林道を更に進みます。

 

・尾根斜面取付

トイレの少し先に来ると、古道の道標があります。

登って行くと、道が消えます。

エッ、何で?・・・答え:ここは岐阜の山です。

ジグザグに、ホボ真っすぐ、歩き易い所を登って行きます。

 

・稜線林道に出る

出た所は、木曽越峠林道交差点の西100mの所です。

帰りに迷うと思いテープを付けました。

 

[木曽越峠~唐塩山往復]

 

・林道を西へ

唐塩山取付点を目指し、林道を行きます。

車で峠に来た場合、此処も車で走れます。

 

・唐塩山の取付点

ココで尾根に上がり、進みます。

写真中央から左上にです。

 

・手入れされた尾根道

始めは笹が刈払われた良い道です。

鼻歌を歌いながら進みます。

 

・鳥屋跡を通過

ヤカンがあります、飯場だったんでしょうか?

鳥屋の由来は?分かりません。

 

・ユキササ

もうすぐ咲きそうです。

 

・三角点ピークで休息

国地院、御料局、二つの三角点が設置されています。

昔、宮内庁の縄張りの森だったのでしょう。

今は、もちろん日本国民の所有、国有林です。

林野庁ではありません。

 

・笹薮道になる

三角点ピークの先、小ピークを越えると藪道になります。

ここからという事は、刈払いが少しずつ進められているようです。

 

深笹藪道

浅い所と深い所があります。

笹を掻き分ければ、道は確認できます。

少々時間はかかりますが。

 

・展望地に着く

岩の上に立つと展望が広がります。

 

前山・小秀山、右端にチョロですが御嶽山が見えます。

 

・大岩を通過

2ヶ所で大岩を通過します。

三角岩とココ、”大蛇の口”です。

 

・林道横切

いよいよ山頂への登りです。

林道を横切り、左の尾根に取付きます。

林道は前山の東を通って、渡合温泉に通じています。

 

・尾根からの景色

取付いた尾根を上がった所からの左の展望です。

ピークは尾城山です。

 

・トラバース道を行く

岩ゴロの山頂部南斜面を横切ります。

苔むした筏桟橋が連続します。

スリップに要注意です。

 

・バイカオウレン

こんな所でも、頑張って花を咲かせています。

 

・大岩を通過

巨岩帯、大岩を左から巻いて通過します。

そして、少し水平に行き、山頂に向かいます。

 

・三角点道しるべ

笹が被る急斜面、道不明、強引に登ります。

登りきるとココ、道しるべに出ました。

矢印の方向に少し下ります。

 

・唐塩山三角点山頂にて

着きました。

笹で囲まれた狭い空間です。

三角点周りを、持参のハサミで散髪しました。

 

・最高点山頂にて

三角点山頂のチョット奥に、小高い所が見えました。

笹ゲップを吐きながら、行ってみました。

 

・最高点からの三角点方向

三角点分岐道標が中央奥です。

その右ヤヤ下に三角点があります。

 

・最高点からの北東景色

白山連山が見えます。

マダマダ真っ白です。

 

・最高点からの西景色

眼下に加子母集落が見えます。

手前左端に尾城山が見えます。

 

設定した予定の時間を過ぎています。

さあ帰ろう、来たルートで、と思いながら・・・

でも外れます、それでいいんです、修正すれば。

修正しないと?

笹のモズクになり、自然に吸い込まれるでしょう。

 

・林道横切に戻る

山頂直下の林道横切に戻って来ました。

ココから、唐塩山取付点まで長い尾根歩きです。

 

・唐塩山尾根取付点に戻る

唐塩山は終わりました。

稜線林道を歩いて木曽越峠に戻ります。

尾根を歩く猛者もいるようです。

 

・ハプニング

妻の靴の踵が剥がれてしまいました。

手首バンドで応急処置をしました。

 

・林道展望地からの北高時山

これから登る北高時山を眺める格好の場所です。

見えているのは前衛P1434で、山頂は見えません。

 

木曽越峠に戻り、これで1山終了です。

木曽越峠を出発したのは6:50、今は13:45です。

往復7:00掛かりました。

堰堤入口からだと8:30です。

 

時間も、体も大丈夫、まだ余裕があります。

これから北高時山を目指します。

 

[木曽越峠から北高時山往復]

 

・木曽越峠登山口を入る

左が渡合温泉に下る林道(直ぐ先にゲート有)です。

真っすぐは、回り込んで休息所を通ります。

 

・加子母市街地展望所

眼下に加子母市街地が見えます。

右手前は尾城山です。

左奥は恵那、瑞浪の低山です。

かすみが無ければ、はるか遠く、メッカお伊勢サンが見えるかも。

 

・休息所を通過

ココは誰のための休息所でしょうか?

多分、林業関係者の昼食場所でしょう。

木曽越峠から回り込んだ林道が通過しています。

国地院のmapには記載のない林道です。

 

・笹尾根を登る

笹は刈られています。

登ります、小鳥のさえずりを聞きながら。

”ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ”

ボーボケキョとも聞こえます。

被害妄想、気のせいかも、何しろヒガミヤスイお年頃です。

 

・巨木が二本

門の様に立っています。

間を抜けます。

巨木パワーを授かりました。

御利益、元気はつらつ、山頂へ。

 

・前衛峰P1434

もらったパワーは限定的です。

私はノロ亀になりました。

妻は待ちくたびれてしまっています。

 

・山頂への登り

P1434から下って、多少アップダウン、そして山頂への最後の登りになります。

木曽越峠から山頂マデ、目立った急登はありません。

 

・誰だイタズラしたのは

境界標柱を盗掘略奪しようとした?

標柱の周りが掘られています。

 

・北高時山にて

手前の三角点は二等です。

うしろは、左が小秀山、右が御嶽山です。

景色は、特等のチョット下、一等・・・特等にしましょう。

 

・下山開始

小秀山を右前方に、P1434から木曽越峠に下っている所です。

 

[木曽越峠から堰堤入口]

 

・木曽越峠から下る

登って来た時、目印を付けた所から、中腹林道に下ります。

 

・中腹林道から下る

ココには道標があります。

油断をすると、通過してしまいます。

疲れでしょう、我々は通過してしまいました。

景色が違うことに気付き、戻って来ました。

 

・恐道を下る

慎重に下らないと、とんでもない事になります。

一歩一歩を大事に。

でないと、パチンコ玉の様に落ちて、最後はチュウリップに・・・

 

・沢に下る

下ったら、直ぐ先で渡渉します。

今日は水量少なく、橋より岩伝いの方が渡りやすいです。

場面、場面で臨機応変に。

ただし、滑らないように・・・

 

・堰堤入口に戻る

車に戻って来ました。

時刻は16:50でした。

 

明日も晴れですが、妻の靴ソールが剥がれてしまっています。

なので、自宅に帰ることにしました。

 

底を擦り摺りしながら加子母に下り、中津川、恵那、稲武、本長篠と国257を走り、自宅に戻りました。

夕方だったので、中津川で多少渋滞がありました。

 

おわり😊