都心部・臨海地域地下鉄構想事業計画案の公表

中央区にとって長年の悲願である都心部と臨海地域を結ぶ地下鉄新線が実現に向け動き出しています。令和4年11月に東京都はルートや駅位置などを示した「都心部・臨海地域地下鉄構想事業計画検討会事業計画案」を公表しました。地下鉄新線の総延長は約6㎞で、首都東京の玄関口である東京駅を起点に、銀座、築地、勝どき、晴海、豊洲を経由して有明まで全7駅を新設する計画です。沿線開発事業と連携した駅づくりにより事業費は約4,200～5,100億円と概算しています。事業着工は2030年頃、開業は2040年代前半の見通しです。

区民の皆さんへ（都心・臨海地下鉄新線の事業計画案に対する区長コメント）（令和4年11月25日）　中央区ホームページ

www.city.chuo.lg.jp

　遡れば、臨海部における交通需要に対応するために、平成25年度に党派を超えて中央区議会地下鉄整備促進議員連盟を設立し、平成26年度から中央区は臨海部と都心部を結ぶ地下鉄新線の導入に関する調査・検討を始めました。平成28年度の交通政策審議会答申第198号で、国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークプロジェクトとして位置づけられ、都心部と臨海部を結ぶ地下鉄新線の整備に向けた検討調査報告書がまとめられました。本路線がわずか2年で答申に位置付けられたことは大きな成果でしたが、答申では検討熟度の低さなどの課題があげられました。そこで、平成30年度から地元の気運醸成を図る「都心・臨海地下鉄新線推進大会」を毎年開催し、行政、議会、住民、企業などの一致団結を図ってきました。

令和3年度の交通政策審議会答申第371号では、臨海部における開発計画の進展状況や東京都における未来の東京戦略の策定など、臨海部の将来的な都市像が示されました。東京都の未来の東京戦略や東京ベイeSGまちづくり戦略2022において、地下鉄新線の路線は「区部中心部と開発が進む臨海地域とをつなぐ基幹的な交通基盤、いわば背骨としての役割」が期待されています。世界から人と投資を呼び込み、東京を持続可能な都市にし、日本の成長を牽引する未来創造域として位置づけられています。

事業計画の検討項目